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プロローグ 前編

 「日本超能力研究所」通称J・P・I


 俺はそこで働いている。働いていると言っても被検体として実験に協力して金を貰ってるだけだ。

 結構きつい事もやらせられるが、ブラブラとフリーターをやってた身としては結構いい金になったので文句は無い。

 超能力研究所なんてもんができたのはつい最近だ。それまで超能力なんて大半の人間がオカルトとして否定していたものだ。

 しかし、それはあの隕石事件が起きてからというもの、その見方は変わった。

なんせ実際に使えるようになったのだ。それはビックニュースになって世界中を騒がせる事になった。

 俺も!私も!と言って超能力を使おうとする者がいたがその願いは全員が叶うわけではなかった。

 隕石の近くに居た者、落ちたときの衝撃による爆発の光を見た者、あるいは落ちてる途中の隕石を見た者だけが使えるようになった。

 よって「日本超能力研究所」なんて名前がついてるが世界中に支部があるわけではない。

 隕石はとある県の山林に落ちた、俺はたまたまそこにドライブに来ていた。

 まぁ、俗に言う走り屋ってやつだ。世間では自動運転車が一部道路で試験運用として走行しているが、あれは技術はなかなかだが法整備が追い付いていない。まだまだ第一線で活躍するのは先だろう。

 それを抜きにしても自分で運転しなければやはり面白くない。そんな事を考えながら車を走らせていたら、件の隕石が近くに落ちてきたってわけだ。


 ―轟音、衝撃、閃光―


 俺は妙な興奮をしてその場に向かった。

 そっから先はよく覚えていない。警察やらなんやらに電話して気づいたら病院にいた。

 なんでも警察からの事情聴取中に鼻血を出して倒れたらしい。医者が言うには興奮しすぎによる酸欠だろうともっともらしい事を言われた。

 そこから半年程は何も無かった。隕石が落ちたニュースなんて一週間もすれば記憶から薄れて消えていく程度のニュース。けど、そうはならなかった。


 「相手の考えてる事が頭に聞こえてきた!」「暴力を振るってきたやつが何もしていないのに吹っ飛んでった!」「リモコンが瞬間移動して気づいたら手に持っていた!」


 まぁ、そんな感じだ。

 そんで、隕石が落ちた場所には研究所が建設された。竣工して一か月後くらいにそこの研究員が来て言った。年棒2000万でうちの研究に協力してくれませんか?と。

 二つ返事で承諾した。フリーターの稼ぎなんて雀の涙。好きな事はできるがそれだけ。しかし俺は超能力なんて使えない。世間で使える人がいるのは知っていたが俺は使えない、そう思っていた。果たして役に立つのか疑問だったが、それを研究員に話すと、


 「まだ確証はないのですが、どうもあの隕石の近くにいた人達が超能力を使えるようになったらしいのです。貴方は第一発見者にして一番近くにいた人ということを調べさせてもらいました。それで使えないにしろその理由について研究できるので何も問題はありません」


 との事だったのでなんの心配もなく、研究に参加できた。


 まぁ、俺は落ちこぼれだった。努力の甲斐あって使える事は使えるようになったんだぜ?

 『瞬間移動』『透視『『精神感応』『念動』『治癒』等

 他の奴は1つか二つしか使えないから俺は結構多芸だった。けどな・・・


 30分かけて汗水たらして50cm瞬間移動!


 5分かけて1cm透視!


 怪我をした箇所に手をかざして待つこと3分、痛みが和らいだ気がする!


 確かに超常現象だから凄いは凄いんだが、瞬間移動に関しては一歩足を踏み出すだけで結果を得られ、透視に関しては距離制限から対象は本とか限定になってしまう。手に持った方が早いというもの。治癒に関してはただのプラシーボなんじゃないかと思ってる。細胞レベルで見ると修復が早くなってるらしいが・・・

 他の同僚は俺とは比べものにならないくらいパワーが強い。透視の例で言えば1mは透視できる。覗き放題だ。治癒だって擦り傷程度ならすぐにキレイに治る。


 劣等感を抱いて仕事をしてたが、なんせ年棒2000万!契約が切られてもそれを元手に商売でもしようかと考えていた。

 マスターが瞬間移動芸をするBarなんかいいかな?とか考えていると研究員から全員で実験したい事があるからと今まで入ったことのない部屋に連れてこられた。


 中に入るとそこにはあの隕石が真ん中に置かれていた。直径5m程のでかいものだ。久しぶりに見たがどうも隕石に変な模様が書いてある。いや、彫られていた。最初にこの部屋で見た時はこんなのはなかった。見た感じ漫画かなんかで見たルーン文字とかそんな感じに見えた。

 超能力と魔法じゃ違うもんだろ?なにこんなの彫ってんだ?と思ったがここは研究所だから色んな可能性を考慮してやってみたのかもしれない。けどこの文字?みたいなのはどっから持ってきた知識だ?と考えていると、


 「皆さんおはようございます。早速ですが今日の実験の内容を説明します。その中央に置かれている隕石に皆さんが得意とする超能力をかけてみてください。透視が得意な人は隕石の中を視るように、念動が得意な人はその岩を動かすように、力を加えてみてください。それで何が起きるかを観察するのが今日の実験です!」


 室長が説明を始めた。これまた結構久しぶりに見たな。俺はあまり優秀じゃないから書類上でのチェックしかされない。ちなみに同僚で一番優秀なのは隣の茶髪の女だ。その女の所に室長は付きっ切り。下心もあるんだろうと思っている。その女が質問した。


 「室長、この隕石に文字みたいなのが彫られているのですが・・・これはなんですか?」


 それは俺も気になっていたことだ。いったい何なのやら・・・力を高める魔力文字です!とか言ったらこの研究も迷走してるなと思うんだが・・・


 「それについては今から紹介する彼が説明します。・・・ではよろしくお願いします」


 そう言って室長が隣の人物を前にだす。

 そう、皆こいつが気になっていた。なんせ顔がある部分が真っ黒で何も見えないのだ。黒いマスクを被ってるとかそういうレベルではない。ぽっかりと穴が開いてるかのように黒いのだ。その謎の人物が喋りだした。


 「・・・それはただの溝だ。お前らの力をそこに溜めやすく留めるもの。細かい事は気にする必要はない。ちなみに俺の顔が黒く見えるのは超能力だ。お前らと同じ・・・な。この実験には俺も参加する」


 では、早速始めるぞ。と、つかつかと俺の隣にやってくる。真っ黒で顔がどちらを向いてるのかすら分からないのに何故かそいつと目があった気がした。

 自己紹介くらいしろよと思い、不快な気分になるが、すぐさまそいつの掛け声で実験が始まった。参加人数は室長とそのお付きのスタッフ2人を除くと全員で13人。謎の黒野郎も含めてだ。声が太かったから男だろう。

 全員が直接手を触れて力を込め始める。俺も微力ながら目に気合を入れる感じで力を込める。俺は多芸だが今回《透視》にして力を込める。するとどうだろう?あのルーン文字が青白い光を放ち始める。

 皆が驚きの表情をつくる。俺も興奮していた。


 「おおぉ・・・なんだこれ?すげー!」


 思わず声が漏れたその時だ。


 視えた


 隕石の中身

 

 今までに見たことのない生物がいた。それが動き始めた。俺はビビッて隕石・・・いや、隕石に見える何かから手を離した。その途端に物凄い閃光と爆音が響く。目を閉じているのに眩しい。眩しすぎて目が痛い。なんだこれ?爆音はすぐに聞こえなくなった。鼓膜が破れたんだろう。俺は蹲る。



 ・・・しばらくして、目を開けてみる。一体なにがどうしてこうなったのだろう?


 眼前には森があり、空中には変な光る丸い球、草原には花が咲き乱れていて、甘い花の香りがする。

 そして、森の前に佇むように今まで見たことのない程の美しい女がいた。





初投稿で至らない点があると思います。

試行錯誤しながら執筆してせめて見れる文体にしていきたいです。


読んでくれた方に感謝です。

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