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「本物」のイケメンカリスマ実業家登場

 ああ…この声は間違いない…あの人だ…あの人がいる!!!!

  

 めっちゃスラリとスレンダーで、いかにも高そうでオシャレなスーツ。

 そして溢れ出すカリスマオーラ!!!!!

 工場の入口付近を見下ろすと、そこにはイケメンカリスマ実業家沙織のパパがいた!


 何だ何だ、ずいぶん良いタイミングで現れたけど、どこかで見てたのか????

 見てたなら止めてくれよ!!!!!

 あなた!沙織の親だろ!!!!!

 どうせ喜んで娘の行動を動画撮影でもしてたんだろうけどね!!!

 まあもう手遅れだから良いんだけどさ!!!!


「おーいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwパパ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww何で来たんだ?!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織が嬉しそうにそう言うと、僕の首から手を放し柵を乗り越えるような感じで沙織のパパに向かって手を振った。


 沙織のパパは屋上を見上げると、観覧車に乗っている小さな子供へ手を振るように手を振り返した。


「沙織!RPGまで使って…そこに設置してあるのはM2ではないか!!!パパも誤魔化すのが大変だぞ!!!!!」


 沙織のパパは娘の成長を喜ぶ親のように、良い笑顔で沙織をたしなめた。


 いや…もうちょっと怒った方が良いんじゃないのかな…

 沙織がこんなになっちゃったのはあなたが甘いせいだよ!!!!

 どこの世界にここまでやって平気な顔してる親がいるの!!!

 この日本の市街地にあってはならない武器だって、全部あなたが買い与えたんでしょ!!!!

 

「パパwwwwwwwwwwwwwwwメチャクチャにして南の島に逃げるからこれくらいでいいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwもう学校のない世界へいくのんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「沙織!駄目だ!もう終わりにして家に帰るんだ!」


「嫌だwwwwwwwwwwwwwwwwwもう学校のない世界へ直行するwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwパパwwwwwwwwwwwwwwwww差身を後で届けて欲しいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「駄目だ!ちゃんと学校に通って卒業するってパパと約束しただろう?約束を守れないなら南の島には連れてってやらないぞ。言うこと聞かないと、差身君の学校は辞めて、沙織の学力にあった高校に転校してもらうぞ!」


「そ…それはずるいのんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身がいない世界は考えられないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織は弱った様子でそう言うと、少し押し黙ってなにか考えているようだった。

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