「本物」の実弾
続々と集まってきた反社会的組織と思われる武装した「本物」達が、リーダー格と思われる男の前に集まってきた。
みんな見た目が怖すぎるんですけど!!!!
金属バットやバールに出刃包丁、自動小銃まで持ってる人もいる。
どうみても○○○だろ…
たくさんのあからさまな○○○が工場に集まってるんですけど!!!!
「おい!お前ら!中に女子高生が4人いる!何しても構わねえ!!!!ひっ捕まえてここまで連れて来い!!1人捕まえたら特別ボーナスだ!1人10万だ!入り口ぶち壊して突っ込め!!!!!」
リーダーらしき男が集まった凶悪そうな男達に睨みをきかせながら発破をかけた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいいいいいっ!!!!!!!」
集まった男達が威勢よく声を上げた。
もうこれ警察呼んだ方が良かったんじゃないのかなあ?
近所中の人見てるし、見てる人みんな余計に怖がってるよ。
この人達も沙織達に殺されちゃうかもしれないし…
その時、その様子をあざ笑うかのように、屋上の方から病んだ笑いが響いてきた。
「うぃいひひっひひぃxひxhぃxひwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっwニャンパスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお前達殺されたいみたいだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
M16A4を持った沙織が全く反社会的組織らしき男達に怯むどころか、いつも以上に常軌を逸した狂った様子で挑発してきた。
「おい!こらああああああああああああ!!!!舐めた真似してるんじゃねえぞ!!!」
男達の1人が前に出て沙織に向かって怒声を浴びせた。
ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!!!!!
沙織のM16A4よりも重い重い銃撃音が1つ響いた。
「うわああああああああああああっ!!熱いっ!!!熱いっ!!!!!!!!」
その怒声を浴びせた男は足を押さえながら転がりまくった。
うわあ、めっちゃ血が出てるよ…
痛そうなんだけど…早く病院行った方が…
これは…このどこから撃ってきているのか分からない凶悪な重低音…
間違いない清城京のワルサーWA2000だ…
さすが「本物」の遠距離盗撮者。
すでにどこかから狙撃準備を整えているんだ…
正確性もさることながら、凄まじい破壊力を持つワルサーWA2000に撃ちぬかれたら…
「良いかお前達wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお前達は今wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々の優秀な遠距離盗撮者に照準を定められているwwwwwwwwwwwwwwwwwww死にたい奴から動いてみろwwwwwwwwwwwwwwwww我々の遠距離盗撮者がお前達の命を片っ端から奪ってやるよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はそう叫ぶと男達の足元にM16A4を当たらないようにメチャクチャに撃ちまくった!
「うわああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
男達は我先にと逃げ惑った!!!
そりゃそうだよ、普通死にたくないしな。
目の前で遠距離盗撮者に狙撃されてからのサブマシンガン連射。
逃げないヤツの方がおかしいって!!!!
「踊れえええええええええええええええええwwwwwwwwwwwwwwwwwww踊れえええええええええええええええええええええっッッッwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
狂気に満ちた沙織がそう叫び続けた。
「おい!あれは魔女だ!!この間、関内で◯◯◯ぶっ潰したあの時の魔女だ!!!!」
男達の一人がそう叫ぶと、男達にどよめきが走った。
ああ…あれか…
まどマギのコスプレして突っ込んでったあれか…
沙織のパパの仕事仲間の人に車で送ってもらっていたら急に襲われて、僕がちょっとした怪我したんだけど、それを「本物」達全員がまどマギのコスプレして復讐しに行ったんだよな。
新聞にまどかのコスプレして走ってる沙織の後ろ姿がかろうじて防犯カメラに撮影されて、新聞やニュースにでかでかと「魔女?が○○○壊滅」と沙織の後ろ姿の写真付きで流れたんだよなあ。
恐らくこの人達の同業者が殲滅されたので、あっちの世界では「魔女」は有名なんだろうな…
どうせゴスロリもまどかのコスプレも同じに見えるんだろうしな…