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ゴブリンキングの有閑 その2

農地はともかく、橋は結構早く工事が進んでいる。

メアリーの指揮のおかげだな。

橋ができないと他のことができないと言うことが原因みたいだが。


実際、岩山崩しの石材は船で運ばなければならないので資材の利用が速く進むことになったのもいい傾向だ。


結果、早々に第一の橋は完了し、人員とデッカイ猪の移動が出来るようになった。


ゴブリンジェネラルの差配で工事に兵隊を利用できるようになると、もっと作業がはかどるようになった。

第二第三の橋と砦化。

農地の開墾。

道の整備などが同時進行でされた。



温泉は女性陣の要望で急ピッチだ。

もうほとんど完成だ!


早速、女性陣に入っていただくか・・・覗いたら死刑!と、他の連中に言っておくことも忘れない。

かがり火がたかれ、女性陣のなにやら遠くに話し声が聞こえるが・・・わしの元に突然現れるのは、忍者コボルトではなくレベルが上がって上位職になった上忍コボルト。

『何者かが結界を破り動いております、結界の破られた方向からするとゴブリン城のほうに向かっています。』

人数は?

『隠形の術と巧みな潜伏技を使っているので・・・ただし、大人数だと思われます。』

わしはいくつかの手配を命じて、城に屋根裏に住むグレムリンに協力を仰いだ。上空から偵察して欲しいと確実な方向性とわかれば規模および敵なのか味方なのか・・・味方なら隠形などしないだろうけどな。

『なお、数名発見されかなり深手を負ったものがいます。』

ふむ戦闘能力が高い。

死んだ者は?

『現時点ではいません。』

ほっとする。

無理しないように遠方から探ってくれればいいと命じる。

探知能力も高い敵。

やっかいだ。


いつぐらいに攻めてくる?


『進行速度のから推測で2・3日ということでしょうか?』


どっかで止まれば、ずれるか

だが2日は稼げてる。


問題は広くなってしまった城下町のどこに現れるかだ・・・・全面は守れない。


さて・・・今は遠くの明かりの向こうを守ることを考えよう。時々音のなるほうに石を投げるとギャ!とか、イタッ!っとか言いながら・・・ペコペコ頭を下げながら逃げていくやつら・・・全く。

まぁ、サガだな~。



翌日、ゴブリンライダー隊に石材や材料などを荷台をひかせることで運搬させ・・・わし考案の猪戦車を利用して巨大な荷台にすることでさらに大量運送を可能にした。

はかどるなぁ~。


ゴブリンジェネラルにも今日は手伝ってもらっている、明日は明日で頼んだことがあるしな。

砦周りの住人の避難をさせたが、家畜の世話とかで少数の人員が残ってしまうそうだ。強制的非難させるように言ったのだが頑固に動かないらしい。

・・・・やむおえないか?来るか来ないか何者かもわからないのに対応しろと言っても納得はしない・・・何かあったら全力で対応し守るだけだ。



ゴブリンジェネラルや兵士の作業はお昼にやめさせて早々に城のほうに戻した。もちろんいつ来るかわからない攻撃に対しての対応だ。

ゴブリンライダーの一部を残しておいた。

わしらを乗せて帰ってもらうためだ。


どうして、女というものは温泉とかお風呂に毎日入りたがるのか?

ゴブリン・ホブゴブリンに限らず雑多な種族でごったがえしている。

ロード種の女などは肌の色や耳のとがり方とか人とあまり違わないから・・・なにやらメアリーが、しょげる機会が増えているようだ。

まだまだ!

まだ大きく!

成長途中だもん!

とか、目に涙を浮かべつつ言ってる。


まぁ、覗きに来るのも増えるわけで。

今日は屈強な女性戦士団他・・・さらに屈強なおばちゃんホブゴブリンに守られていた。

何人かの覗きの犯人が川に突き落とされてるのを見た。

怖いな~怖いな~。


わしは、作業に夢中だったのと今、うちの女性陣の近くによると臭いとか言われるのでちょっと離れたとこにいたいこれが本音だ。風呂は嫌いではないが苦手だ好きではない。ん?嫌いなのか?とか聞くやつがいるが・・・ちがう、嫌いではないが苦手だ好きではない!この微妙を感じろ!!


と、一人遊びに没頭してたら夕方になった。


なぜかうちの女性たち・・・メアリーとダニー、シロに、なぜかビシュヌといつの間にか来たのかホーリィが混じってるが、温泉に向かっていくのを見た。

周りを守るのは、屈強なロード種の女性戦士達美しく強いと我が軍では評判になり始めている。なんでも個人個人に親衛隊と名乗る者がついてるとかで、お互いにその人数を競い合ってるとか。


わしは、その親衛隊の一人の近くにいってゴロンと横になる。


覗きに来たんですか?とか聞かれたが。

さ~?っと、上目ずかいで眺めて寝転んでいた。

うん、声をかけてきた長髪のロード種女戦士が、わしを上から覗き込んだ時パンツ見えていたが黙っておこう。

わしはもちろん。

のぞき・・・ではなく、攻撃があったときに対応できるようにいるのだ・・・多分・・・今のは確実に役得だが・・・


わしが・・・時々石を投げる。

イテ!とかいう声を上げる覗きを、獲物を見つけた猫か動物のように襲いかかりボコボコにする女戦士をみると・・・うーむ、今日はこっち側にいたほうがいいな~とか思う。

しかし昨日からあきらめの悪いのかサガなのか・・・まぁ、わしもその一人な訳で(まぁ、がんばれ!


と、まぁ。そんな感じで・・・しばらくいると。

日もかげってきた。

いくらなが風呂でもそろそろ上がるだろう。よっこらせっと立ちあがったわしは、口元を押さえ驚いた顔をして川の向こうを見ているパンツを見た女戦士。

『えっ』


襲撃のことを聞いていなかったのだろう、しかたがない。

何が起きたのかと集まってくるロード種女性戦士達。


そしてあちこちで起き上がる、男たち・・・こっちは問題だろ。

なぜか、タオルを巻いただけで慌てて出てくるわれらの女性陣・・・・


おぉぉ~。なんか!!

ごうよく~!!っと叫び。巨大化するわし!!


そのわしに一斉に風呂桶が投げつけられる。


『この無礼者が!!』

『死ね!』

『有料ですよ~!』

『えっと~』

『ワン』


どれ誰が言ったかわからぬうちにわしが倒れていた、凄い威力だ。

と、ふざけている場合ではない。


ゴブリンライダーを呼んで急いでいかねば!

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