ゴブリンキングの妄動 その4
『ノッカーっていうのはたしかゴブリンの半分ぐらいの大きさで、存在自体が薄い存在で・・・希薄って言ったほうがいいかもですが、精霊の類に含まれてますがちょっと違いますね。単なるいたずら者ですから・・・いたずらと言えば、ドアをノックされて開くと誰もいないってあるでしょあれがノッカーのいたずら・・・。
オドの異常なとこでは姿を現すこともあるけど、子供に喧嘩で負けてつかまったりとかするほど弱い存在だとかゴブリンの仲間なんですけどね~・・・・・でも、あれ・・・希薄っていうか濃い?もしくは・・・うざい』
メアリーあってるけど酷いな最後のほう・・・・
うざい・・・いや、濃い・・・いや分かってくれ
『ヘ~イ、ベイベェイ・・・グレートな存在のORESAMAだノックするのは、ドアだけじゃないんだぜぃ。ベイベィ達のハートもノックするんだぜぃ!!!』
うっうざ・・・いやいやそんなこと思ってないぞ。
『へ~い。ボ~イ。早く降りてきやがれ、おりてこね~ならその岩の塊を切り刻んでやるんだぜぃ~!』ズビシィ!!
『ハンマーですよね?』とメアリー
『ベィベェイ。こいつが見えないのかい?』とハンマーの先にちょっとついたとげを見せるノッカー
『いい加減にしろ!!』話しに参加していなかった1位の魔神が怒りに任せてわしら・・・ノッカー狙いなんだけど完全な巻き添えな感じで襲ってきた。
踏み付けと、鎖によるダブル範囲攻撃。
踏み付けで当たれば終わり当たらなくても、振動で満足に動けなくなったところを鎖付きのフレイルでの一撃でとどめって感じで・・・・
『ロッケンロ~ル!!』赤い稲妻が城ゴーレムに向かって飛び掛り。ハンマーを数度軽々と振るう。
縦に二回、横に三回振るわれたのが見えた・・・
『えっと、ハンマーですよね???』とメアリー
『ん?いや?あれ剣だよ。』
ハンマーの棘状の部分からホーリィの力場の柱のように力場の巨大な刃を生成して相手を切り刻むその切れ味たるや・・・まぁ、わしには関係ないからこんなもんでいいだろう。
寸断され崩壊する城ゴーレム・・・・それを見ながら背中にハンマーを背負いなおすノッカー。
『へ~い久しぶりだな~ブラザ~、まだ切れない剣を使ってるのかい?』ずびしぃ!っと、わしを指差しながら言った。
『ノッカーキングは、わしの剣の師匠なんだ・・・』
『ノッカーキングって・・・・うざ』わしはメアリーの口を押さえたノッカーキングがさらに話しをめんどくさくさせる前の予防策だ。
ノッカーキングは、バラバラになった城ゴーレムの残骸の中を探し出した。
ずびしぃ!!っとポーズをとった後。
むんずと何かを掴んで引きずってきた。
引きずられてきたのは、1位の魔神だった。
壊れた掘っ立て小屋の前まで引きずられてきた1位の魔神に
『さぁ、大人のけじめをしてもらおうか?』といって軽々と壊れた扉の元に魔神を投げた。
『ORESAMAのグレートな扉を作って返せ!!』
1位の魔神は大地に着く衝撃の大きさに驚きながら・・・言われるままに、壊れた元の扉を直そうとした。
その瞬間フルスイングのハンマーに吹っ飛ばされた。
とんだ先からまた引きずられほうリ投げられもとの位置に戻される。
『ORESAMAの気に入るようなゴージャスな扉を作れ!』
山積みになる素晴らしい出来の扉たち何が気に入らないか理解できないかのように作り続ける魔神。
時々助けを求めるように、わしらに目を向けるがわしらだってわからんよ。
自棄になったのか、両開きの巨大な豪華な素材で作られた扉を作った金銀宝石他魔法を施した彫刻などさまざまな物を取り入れたそれはすばらしいものだった。
『うん、それだ!これだ!このゴージャスさ!!パーフェクトだ!!』よほど気に入ったのだろう鼻息も荒い。
1位の魔神がホッとした顔をした。
作り出すのに魔力を使うのだろう。
城や眷属などには常時魔力を供給しているためか?創造維持にはある程度の魔力が抑えられている。
ノッカーキングが望んだのは、完全な生成。膨大な魔力と引き換えに作らせているのだ・・・もともと痩せぎすの魔神だったが、さらに過労で倒れそうなぐらいにやつれている。
そんな魔神が、壊した掘っ立て小屋を直そうとした矢先に・・・
『壊したのは扉だけじゃなかったな、これにあう家も作れ。』と肩のハンマーをさすりながら言った。
あっあくまだ!この人。
みんなそんな目でノッカーキングを見たが、気にする様子もない。
『師匠~山積みの扉はどうするんです?』とわしが聞いたらいらないからまかせるとのこと・・・ダニーに頼んでおくか~
結構いい出来なのにいらないなんて。ノッカーキングの考えてることはわからん。
さてっと帰ろうとするわし。
だって、城か何か作らない限り多分満足しないだろう、内装も~とか始まったらあの魔神死ぬな。
つまり。
戦闘終了だ。
で、メアリーを肩に乗せホーリィを抱えかえろうと立ち上がるわしに
『そうだ、ブラザー。闇の月の王から伝言だぜぃ。伝言と言っても完全に命令だからそのつもりで聞くと言いぜぃ。』
『やっぱそうですよね。でなんですか?』
『剣を強くしたかったら剣の女神に会え 命令。』
『別に強くしたくなくても会え、なんですよね。』
ホクホクと魔神に命令し始めるノッカーキングを横目に目の前に置かれた暗雲たる思いに打ちひしがれて帰路につくわし・・・
もしかして、わし不幸?




