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ゴブリンキングの煥発 その14

土煙が森の上に待っている大群の進軍につきものだ。

来たな。

前線についた者たちから《遠話》で連絡が来る。

わしは《王の進軍》をかける。

これつかうとしばらく動けなくなるんだよなぁ~このごろ短い時間の行使のみなら耐えれるようになったんだけど・・・戦争とかだと長く使うからね~

全体的な状況の把握を行い必要な対策と必要な情報を伝達する。

そんでもってメアリーから強欲をもらって~

あまりの言葉だったのでさすがに不味いだろうと自主規制させていただく。

メアリーたちにはクイロに乗って後方に下がってもらう。

『頼んだぞクイロ!』

ガウガウ!と答えるクイロ・・・分かってるんだろか?


さて、戦争ではまず矢文や口上を述べそれから立ち並んだ状態で自軍の様相を相手に見せつけ威圧し号令で始めるのが人種のありきたりな慣わしで・・・・

片方、聖王国はその通りだった。

ぞろぞろと居並んだ姿をさらしてゆっくりと進軍してくるので、威容はさらしているが戦場自体にまだ姿を現していないのだが・・・・

魔皇帝の方は違った。

ゴブリンやトロール、オーガなどから様々な亜人種がこちらに向かって走ったり、軍馬と呼ぶにはお粗末なものに乗ってこちらに向かってくる。

指揮らしいものを執ってるようようだ、ある程度の規律の元この亜人種の大軍は動いている。

それに混じって異様なのは黒い鎧を着た騎士のような存在だ。

一様に黒い馬の後ろに黒い無骨なリアカーをつけていた。


『うわ~、あれ重くないのかなぁ~?』とメアリーが砦の上から望遠鏡で覗いてつぶやいた。

『どれどれ~?あ~、あれもしかして?』とメアリーから望遠鏡を受け取りポー。

『懐かしいネ、黒騎士か、だいぶ昔に作った私の作品だが・・・・未だに継承してるとはネ』と鉄の頭蓋の目の部分を飛び出させて眺めるそのさまを見て二人が引いているのは気づかないようだ。

『どうしたのカネ?』

『えっと、どこから突っ込んだらいいか?じゃなくて、機械公さんが作ったのなら弱点とか?』

『は?何を言ってるんだネ?あんな物をを人が着たからといって魔王に勝てるとでも思ってるのカネ?愚かしいネ。』

『あ~、え~っと?あれは・・・馬?』

『馬であんなものひけるわけないヨ。あれは、乗り手が契約し召喚した悪魔やナイトメアダヨ。』

なるほど~っと、頷く2人・・・・・


と、説明モードが終了したところで・・・

戦場に到達したやつらをわしらは迎えながら・・・・・・


わしは、なんちゃって魔王モードから魔王モードへ変身した。

空を覆いつくすアレと皆と一緒に残るコレ。

『よし全員好きに暴れろ!!』

『『『『はい!!』』』』』

『え~す』

『はっ!!』

などとそれぞれの掛け声とともに・・・三々五々に分かれる皆。


空を見て敵は動きを止めた。

立ち直りが早かったのは黒い鎧の騎士達だった。

馬を降りリアカーから何やらでかい筒のようなものを槍状の物の先に取り付けて空を覆っているアレに向けてもしくは、コレに向けていた。

大きな爆発音とともに、わし(アレとコレ)に向かって何かが飛び出してきた。

アレにはまるで届かず・・・・

だが、コレには直撃だ!

でも、魔法の盾とダメージ遮断の障壁の多重展開とドラゴンオーラも展開してある。

魔法の破壊されるきらめきが無数に飛んでドラゴンオーラで止まる。

強大な杭のようなものが一瞬見えた。

『ん?』止まったよこれで大丈夫かなぁ~?


『仕留めた!』

黒騎士の一人が笑った。


無数に刺さった杭がその場で爆発した。

中に爆裂符でも仕込んであったのか?

かなりの衝撃だったが・・・

ドラゴンオーラとの相殺ですんだ。

もう一回展開しないといけないなぁ~、などと思いながら近くにいた黒騎士を殴り飛ばした。

前とは違い・・・殴り飛ばした状態にはならなかった。

当然だよね。

あの時は、わし変身してないもんね。

粉砕された鎧に混じった肉片を黒い馬のような生き物がかぶった・・・・それに満足したのか馬はこの場から掻き消えた・・・・なにやら契約が完了したのであろうか?


ほかのものはと思ったのだが、似たような状態で一撃で相手を倒している。

起き上がれるものはいない。


隷属の印を体に刻まれた亜人種達が自らの命を顧みずわしらに襲い掛かってきていた。

その後ろでわしらを囲んだ黒騎士達が何かをやってるのが見える。

地面に打ち込まれた何かに、何か分からぬ液体を振り掛けるのが見えた。


わしは目の前の亜人種達を引っつかみ引きちぎりっていた。

小ざかしい人間!何をする?人間!


するとそれは起こった。

ホーリィにハルバードで殴り飛ばされた、黒騎士が起き上がったのだ。

わしやほかの魔王に殴られた者はあいも変わらず、消し飛んでいるのにだ。


『なぜだ?弱体化の法で弱体しないだと?』と黒騎士の一人が叫んだ・・・その次の瞬間、彼の馬は彼と消えたのだが?


魔神モードや魔神では急に倒せなくなったのだ。

『何らかの結界?』とホーリィ

なぜか何かを守っているように固まっている不死族性の魔王達・・・デュラハンのような姿をしたもの、3つ頭のスカルロード、無骨な鋼鉄の塊のような鎧しか見えないブラッディーナイト、ちょっと肉の残ったドラゴンリッチはあからさまに寄り集まって行動している。


こいつらは黒騎士達との戦闘を避けるように未だ戦闘地域に着かない聖王国軍のほうに向かっている。


魔王で黒騎士とまともに戦ってるのは、わしだけ・・・・?

戻って来い!この野郎!!

《王の進軍》で命令しても、申し訳ない、すまん、許せなどという言葉が聞こえるだけ・・・・何だ、聞こえていて離れるのか?

なんでだろう?

しかし、わし自体にそんな暇はない。

空からアレから地上に向けての魔法やブレス、怪光線なので攻撃を開始する。


うんうん、一方的だね。

その攻撃の性で聖王国軍の侵攻がさらに遅れた。

まぁ、あいつらの独断行動は正しいのかも知れぬな。


バタバタ倒れる魔皇帝軍・・・・・。

そりゃそうだ。

彼らが使う魔法の盾やダメージ遮断の障壁なんかは無いようなものだ。

だが、少ししぶとい。

塵と消える何かの符。

これらが直接のダメージを分散させているのだろうか・・・黒騎士達は何とかこらえ続けてるものもいるが、亜人種達はまともに攻撃受けて絶命していく。


なんだろ・・・盛り上がりがないね・・・・・・いいんだよ、この方が・・・・ね?そうだよね・・・・


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