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ゴブリンキングの煥発  その5

ふむ、アレの説明ができていないな。

アレっていうのは龍の国で空を覆ったわしだ。

そのままそれを連れてこの神殿の中に入るのは無理だ。

どうすればいいのかわからないまま、扉をくぐってみる。

そうしたら、アレは神殿の上に静止した。

光の輪はわしの後ろにあるんだ。

空に浮かんでいるアレの感覚も共有してるため。

何度も言うが不思議な感覚なのだ。


ちなみに、神殿に入った人型はコレと呼ぶかな。


アレは完全に、神殿どころか森までも覆っているなぁ~。

鹿や動物が上を見て怯えているのが見える。

気絶から回復したミノタウロスが空を見上げて泡吹いて倒れるのを見た。

まぁ、それだけでなくて多種族の女たちも悲鳴を上げて昏倒していくんだが・・・わしってそんなに怖い?


神殿の中は腐臭で満たされていた。


槍を持った痩せたヤギ頭の悪魔が群れでいた。

皮膚の色?毛かは灰色で、鎧を着ているのだが一様に錆びているように見える。

そいつ等は何故か傷ついていてそこが腐って腐臭を出していた。

ヤギの口からは緑色の唾液が撒き散らされていた。

グール子タイプの存在なのかな?とか、勝手に思っている。


『ぶ~~~れ~~~ざぁ~うぅぅぅ!!』とか言ってるので

ブレザウとか言う生き物なんだろうな。

尻尾はトゲトゲのボンボンがついている、いかにも毒がありそうだ。


いきなり群れで襲い掛かってきたので、突っ込んできた順で殴り倒す。

拳が毒で崩れたが・・・とりあえず、そのまま殴っておくことにする。


うん、弱いがしつこい。


両腕を治し終わる時。

怒りの波動を彼らに向けたら一斉に気絶した。


しっかし、飛び散る粘液に触れたり攻撃受けたとたんに、腐食してくるし。

精神汚染までするとは・・・

まぁ、わしに精神汚染効かないけどね。


クロイツの仮面に下見た、わしとしては・・・こいつらの精神汚染なんか軽い軽い・・・・あ、思い出して今具合悪くなってきた・・・クロイツ恐るべし。


上に行こう。

階段があるんだが、めんどい。


魔法の楯、ダメージ遮断の障壁を多重展開、ドラゴンオーラを展開。

そんでもって、天井に向けて《アトミックレイ》×出来る限り


出来る限りで行こうって思ったら100発ぐらい撒き散らした。


うーむ、狙ったんだけどね~。

天井というか?なんていうか?

床がゴッソリ抜けちゃったりして、一応やりすぎたよね。

悪魔がおっこってくるなぁ~

ブレザウとか言うのもいっぱいおっこってくるので、あれも悪魔なんだ~ね~

赤いのとか、黒いのも落ちてきてるね・・・・


アレが、上で戦っているのが黒いのと赤いのだね。


どちらも体が大きい存在で、屋根にしがみつきながらとか、バルコニーのような物から魔法を打ち付けてくるものもいる。

邪魔なので、グラトニーで食ってしまえばいいと思いつつしない。


床と屋根の一部も落ちたのでそいつ等の一部も落ちてきた。

わしは軽くジャンプしながら《飛翔》の魔法を唱える。

すーっと上に跳びながら・・・・あっもしかして上にアレがいるんだから、引き上げてもらえばいいんじゃ?ってその時思った。


わしに気がついた、悪魔達が落下のダメージから回復してないものもいるがわしに追いついてこようとする。

あるものは壁をよじ登り壁を蹴ってとびっかかって来る攻撃。

わしのように《飛翔》の魔法で飛びながらの攻撃。


コレは殴り蹴りメインの攻撃。


アレは、上からの魔法や怪光線、ブレスなどの攻撃で迎撃した。


戦いながら。


さてさて、何処にいるんだろうね?

魔王って?


一匹悪魔を捕まえてみるか・・・って思ったら、アレとコレでほぼ同時に捕まえちゃった・・・

うーん、まだ意思の疎通が難しい。


アレは、うなり声を上げているだけなので質問は無理だよね。


コレのほうは普通にしゃべれるので・・・

『魔王は何処にいる?』

『誰が貴様などに・・・』とか言っていたのでさらに質問しようとしたんだけど・・・アレの捕まえた方が邪魔だなぁ~って思った。

うなり声を浴びた悪魔は気絶しちゃってるので、いらないだろうなぁ~と思って捨てちゃえポイッ!

と思ったら、コレの方が首を締め付けるようにつかまれてもがいていた悪魔を無造作に放り投げた。


壁に向かって飛んでいって水風船のように壁に当たって爆発した。

あれ?


ちょっと~

違うよね~

もう少しあれだよ。

分かりやすくしてくんない?


体の一部なんだけど、間違えちゃう・・・

まぁ、なれるしかないか・・・


そんなことを思っていたら。

アレの法に摑まっていた悪魔が観念してペラペラしゃべってた。

あれ?通じてるのうなり声だけなのに?

いっぱいあるうちの一つの口がうなり声を上げたとたんに・・・

『魔王、バフォメット様は・・・あの塔の最上階の部屋の中にある扉の向こうに・・・・』そのとたん発火してこいつは白く燃える炎に包まれて悲鳴を上げながら灰になった。


裏切りはいかんのだ。

それはわしらにとっても同じことが言えるのだが。

さて、どの塔かな?


指差した方にも何本か塔があるな。

アレが屋根を無数に出現させた腕ではがし中を覗く。

なかに、悪魔が残っていたらしく目に直撃の魔法を食らってしまった。

いてて。

でも、目自体も一杯あるんだ、視界が失われることはない。

反撃しながら、塔を吟味する。


ない


ない


ない


これか?

ゲートか?

両開きの扉、かなりいいものだなこれ。

うちで使ってるのより大きいぞ。


これなら、ガークたちも通れそうだ。

アースジャイアントの赤髭もな。


わしはコレを、ゲートのある塔に飛ばした。

ゲートはでかいので、人サイズのコレであけるのはめんどくさいので、アレにあけてもらう。

なんだか小さいので難しいな・・・・こっちでも。


あ~!!もう!!

《開錠》《開扉》をコレで唱える。

ぎぎーっと開いたので、飛び込める大きさになったところでコレを通過させる。


あれはそのままここにおいて制圧~。

時々両者が止まるのは・・・・どっちだっけ?ってわしが思ってるときね。



中に入ってみると?

おやん

洞窟?

それにしては広いなぁ~

明るいし。

アレがすっぽり入れられそうだ。


青白い炎を上げる松明が無数に並んだその場所。


いかにもってやつだよね。


『ゴブリンの王とか言う奴がこの地に何しにやってきた?』奥のほうから声がした。

『わしの配下になったケンタウロス達に無慈悲な行いをしたお前等への報復だ。』と、わし


『我等にとって当然の理。それが気に入らぬというのなら私を打ち倒して後、語るがいい。』


目の前でいきなり大岩が炎を吹き上げたかと思ったら動き出した・・・それは後ろ向きに座っていた巨大なミノタウロス。

黒い体に岩のような筋肉、巨大な両手斧を振るいそれは迫ってくる。

『我が名はバフォメット。魔界に住む大魔王にして・・・』

うるさいので殴り飛ばした。

文字通り不意打ちが効いたのか、床?地面を削りながら倒れるバフォメット。

『何をする!』

殺し合いだろ?

何当たり前のことを聞くんだ、こいつは。


『わしは豚が喰い飽きた。』

わしはぶっかき丸を引き抜き構える。

そして、ルーン文字ぶっかき丸×6を展開。

『魔王なのだろ?それも、大魔王なのだろう?わしよりも格上なのだろう?』

一斉に襲い掛かるルーン文字ぶっかき丸、そして、ぶっかき丸の衝撃波。


起き上がったバフォメットは何事もないといわんばかりにその分厚い皮膚で受け止めている、傷もついていない。


『ならば!わしがわしの国のものから預かった怒りを受けてもいいな。』

『ん?何を言っている?』

『そしてわしの怒りもまとめて受け取れ!』

『だからなんだ。』

『だ・か・ら、わしがここに来た目的は八つ当たりだ!!』

『なに~!!そんなことで大魔王のわしに挑むのか?』


わしの黒い生体鎧は、どす黒い赤に変わって牙のような突起があちこちに生えてきた牙の中にマナが充満しているのか強く発光している。

外に漏れたマナは変質し帯電しているかのような稲光を出し体を覆っている。


その時外では

空を見上げている悪魔達が

『うわぁぁ~』と怯えている。


アレも赤く変化し牙のようなトゲを無数に出し、帯電を始めたのだ。


さぁ!受けろ。

わしの八つ当たりを。

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