新しい人生のスタート・・・・?
作者のアーチャー/UBWです。
私は無謀な挑戦をしてしまったのかもしれない・・・・。
まぁ、頑張って書きますけど、この手のものは初挑戦なんでうまく話が進めれるかわかりませんが、生暖かい目で見守っていただけると幸いです。
ピンポーン
朝から部屋のインターホンが鳴る
また新聞の勧誘なんだろうと思いながら私がドアを開けると・・・、そこには魔法使いの格好をした女の子が立っていた。
「えーと、誰?」
「宮前柚葉さんですか?おめでとうございます。」
「え、なに?」
「貴女が応募した懸賞が当たったんですよ」
「懸賞?」
女の子の言葉に三日前に出した、よくわからないアンケート付きの懸賞を思い出した。
どうせ当たらないからと適当な子供の頃をの夢を書いて応募したのだがまさか当たるなんて。
「これから、貴女を転送しますね。」
女の子が周囲に六芒星を地面に書き出す。
「転送座標設定、ゲート位置指定完了、システムオールグリーン、カウント開始」
女の子が意味の分からない難しい言葉を並べカウントダウンを始める。
「捕まっててくださいね、柚葉さん。はぐれますよ」
その言葉と共に私と女の子は白い光に包まれ、次の瞬間には全く見たこともない場所にいた。
「ようこそ、私達の世界へ」
「何、今のは魔法なの?」
「この世界は16世紀に魔女狩りが行われず魔法と科学が共存する世界なんです。あれは空間転送システムです、そういった魔法はないので・・・。」
女の子がこの世界について説明してくれ、先ほどの魔法と思ったものが科学技術だと教えてくれた。
「空間転送って私たちの時代より進んでるじゃないこの世界・・・」
しばらく、女の子と道を進むが、上空には映画でしか見たことない空を飛ぶ車やほうきに乗った魔法使いが入り乱れている。
「どこに向かってるの?」
「どこへって、貴女はアンケートに書いた内容を覚えてないんですか?」
「うん・・・。」
「魔法使いになるための学校に行くんですよ、この世界の住民なら試験や授業料がいりますが、柚葉さん は当選されたので全て免除です。」
「思い出したわ、確かに魔法使いになりたいと書いたわ。」
「到着しましたよ。」
女の子から声がかかり我に返る。
目の前には中世のお城のような建物が建っている。
女の子が入り口にいる、兵士に話しかけると、城門が開き水路との間に橋がかかる。
「行きましょう、柚葉さん。」
「ここから先は、迷路みたいになってるので、気をつけてください。」
私は女の子の案内に従い、後をついていく。
「外見より広くない?」
「外観には認識阻害の魔法がかけてあるんです、ここが校長室です。」
女の子が何もない空間を指差す。
「え、何もないよ・・・・?」
女の子がその空間に手をかざすと、扉が現れる。
「私はここで待ってます。ではどうぞ。」
女の子が会釈しドアを開ける。
私は開かれたドアの中へと入る、ドアは消えただの壁に戻る。
奥に設置されている机に、いかにも魔法使いのおじいさんという風貌の老人が座っている。
「君が宮前柚葉かね・・・・。ようこそ我が学校へ。」
「私が校長のアル・ウィンチェスターだ。」
なんか銃器メーカみたいな名前だなと思いながら、私は会釈する。
ウィンチェスターの説明によると魔法には種類やクラスがあり、適正があるそうだ。
翌日、適正を調べると言われ、今日は休むよう言われた。
校長室を出ると、先程の女の子が待っていて、寮へと案内される。
「私と同室ですので、安心してください。」
「二人で使うにしても広いわね、この部屋。」
私は率直な感想を述べる。
「あ、自己紹介してなかったですね、エルケ・シュバインです、エルとでも呼んでください。」
「よろしくね、エル。」
「ところでこの部屋ほんとに二人だけなの?」
「ええ、殆どの人はこの部屋は広すぎといって断るんで。」
エルの説明に何か違和感を感じたが気にしないことにした。
「この学校って、制服とかあるの?」
「ありますよ、希望者だけですが。」
「私、服持ってきてないんだけど・・・。制服借りれるのかな?」
「大丈夫です、用意されてるんで。」
「サイズとかいつ測ったのよ?」
「転送ゲート通過時ですね・・・。」
そんなことを話しているうちに消灯時間となり、私は真新しいベッドに横になるが、緊張と期待のせいか、なかなか寝付けなかった。
翌朝、誰かが体を揺すっている・・・・。
「もう少し寝かせて・・・、私朝は苦手なの・・・・。」
「ダメですよ、今日は適正を調べる日なんですから。」
それを聞き、ベッドから飛び起きる私・・。
「おはよう、エル。」
「おはようございます柚葉さん。」
私にあてがわれている机に制服が置かれていた。
私はそれに袖を通す、思っていたよりカジュアルな制服だった。
ブレザーにミニスカートとは思ってもいなかったのだが。
エルに連れられ、適正を調べる魔具が置かれている部屋へと向かう。
「そういえば、魔法の種類は想像つくけど、クラスって何?」
「クラスというのは職種みたいなものです。」
「私は単なる後方支援型の魔法使いですが、中には近接戦闘をできるクラスや、創立以来一人も適正者が居ないクラスも有ります。」
「へー、複雑なんだね魔法使いも。」
話してるうちに目的の部屋へと着き、私とエルはその部屋へと足を踏み入れる。
「待っていたぞ、柚葉。」
部屋の中から声がするが姿が見えない・・・・。
私はキョロキョロするがエル以外には人なんて居そうにない。
「ここじゃよ・・・。」
背後から急に声をかけられ驚く私、エルはクスクスと笑っている。
「驚かしてすまなんだ・・・気を取り直して適正を調べようかの」
私よりもかなり小さいお爺さんが現れ、魔具というものの説明を始める。
「この魔具に手をかざせば適正が読み取れるようになっておるから、まずは手をかざしてもらおうかの。」
私はその言葉に従い、まるでプリンターのような魔具と呼ばれる装置に手をかざす。
眩い光が発せられ、私は光に包まれる。その光が消えると小さなお爺さんとエルが驚いている。
「どうしたの?」
「まさか、創立以来誰も適正を持たなかったクラスに選ばれるとはさすが異世界人じゃな。」
「そのクラスって何ていうクラスなの?」
「アークウィザードと言う者もおれば、マジックガンナーと呼ぶものもいるぞ。」
「柚葉さんすごい、そんな人と同室なんて光栄ですよ。」
どこから現れたのかウィンチェスターが拍手をしながらこちらに歩み寄ってくる。
「素晴らしい、我が校始まって以来の快挙だ。まずは武器となる魔具の生成から始めないとな。」
ウィンチェスターの言う言葉がさっぱり理解できないが、とりあえずエルに話しかける。
「ねえ、エル。魔具の生成って難しいの?」
「なんじゃエル説明してなかったのか?魔具は己の好きな形を連想すればよい、そうすれば生成され自らの手に現れよう。」
私はウィンチェスターに言われたとおり好きな形を連想する・・・・・・。
私の頭のなかでイメージが出来たと同時に手にずっしりとした重みと鉄の冷たさが伝わる。
「ほう、素晴らしい出来じゃないか、しかも銃型か。なかなか見込みがあるな。」
私が連想したものそれは2対の銃だった、私は元の世界ではFPSをメインにプレイしていたオンラインゲーマーだった。
そのゲーム内で使ってた銃を連想したためかなり忠実に再現できた。
「私の適正はマジックガンナーってことでいいのね。」
「そうじゃな、魔具も銃型じゃし。」
小さなお爺さんもそれに同意してくれた。
そこでウィンチェスターから意外な事実が告げられる。
「このクラスは適正者が居ないため教官も居ないのだ、よって柚葉は己自身で魔法を完成させ、ゆくゆくは教官も勤めてもらうことになるぞ。」
これがこの世界での私の新しい人生の始まりだった。
とりあえず一話目は出来上がりました。
何か違う気もするんですがね。
二話目以降はクエストがあったり、モンスター討伐やらイベント目白押しだといいなと思っています。
柚葉ですが
年齢は17歳で髪の毛は金色、スタイルは普通の娘ですが・・・・
ガチなオンラインゲーマーで腕前はかなりいいんですよ。
まぁ魔具は銃なんですが、モデル的にはトンプソンコンテンダーとガバメントあたりですかね。
銃でどうやって魔法をというのは聞かないでくださいww
ちゃんと二話目以降で出てきますんで。