6月2日 その二
色々なご指摘ありがとうございます。
一度辞めかけましたが、また、がんばらせていただきます。
〜10分後〜
俺はやっと、烏との戦いを終えた。
…え?まだ戦っていたのかって?
……まぁ、簡単に言えばこういうことだ。
『どうして一匹倒したら、追加で三匹来るんだよ!』
いや〜あの時は焦った。
近づいたら杖を使い、
離れたら結構高いSTRとDEXを活かして投げて
片方の羽が千切れ、地面に叩きつけられたところで殴る蹴るを繰り返したのだが、
死ぬ間際に「Gyaaaaaaaaa!」
と、あまりにも鳥らしくない声で鳴いたと思ったら………
その声に反応して、三匹の烏が現れたのだ。
流石に一体多数での戦闘はキツいと感じ、リアルで使ったことのなかった[火属性適性]を使って見ることに。
『よし![ファイヤ]』
バレーボール程の大きさの火が烏に向かって飛んでいきーーーー
フツーに避けられた。
『まぁ、だよなぁ。そんなの来たら避けるな。俺だってそうする』
ーーーーならどうするか?
簡単だ。
『見えないものを打ち込みゃいいだろ![ウィンド]!』
「クァァー……」
『は?一発だと?…まぁいい。[ウィンド] [ウィンド] [ウィンド]!』
「「「クァァァ…」」」
この時は疑問に思ったが、俺…今INT三桁越えてるんだよな……そりゃ一発だわ。
終わった所で、お金を得る為にドリアードの所に向かうことにした。
「あら、いらっしゃい!」
『早速だが、アイテムを売りたいのだが。』
「分かったよ。何を売るの?」
俺は[絹の糸]と烏のアイテム、質の良いポーション以外を見せた。すると……
「………shine君って[薬師]?」
『いや、まだ[見習い錬金術士]だが。』
「…ねぇ、知ってる?」
『?何をだ?』
「[見習い錬金術士]だと、
ポーションを作れる確立は0に近いのよ。」
『なん………だと。』
「取り敢えず、[錬金術士]というジョブスキルは広い範囲の生産が出来る代わりに、そう簡単には出来ないような設定になっているそうよ。
広く浅くというやつね。
つまり、[見習い錬金術士]にはポーションを作れるだけの技量がないはずなのよ。」
ここでドリアードは一息置いて、
「そのはずなのにshine君は[ポーション]を作ってきた。
…あなたは一体何者?」
俺は何も言わず、自分のステータス画面を表示して、
『これが本当の俺だ。』
ドリアードに見せた。
「すごいのになったねぇ。shine君」
ドリアードはたっぷりじっくりゆっくりステータスを見た後こういった。
『まぁ自覚している。…後悔はする必要がないがな。』
「そうね。自分らしく楽しむのが一番よ。
あ、これアイテムのお金ね。」
『7000ZILか…やっぱり多くないか?』
「前にも言ったけど先行投資よ先行投資。
多いと思うならその分いいものをたくさん売りに来てよ。」
『ははっ、商人らしいや。』
「褒め言葉として受け取っておくわ。」
俺はこの世界で初めての友人という存在を手にした。
…ただ、種族がこんなことでバレてしまうとは…………
これからは気をつけよう。
本人は嘘はついたらすぐバレる(と信じてる)ため、すぐに白状しました。
何故信じてるかというと、姉妹に嘘ついたら必ずバレてるため。(という設定)