6月2日
『ここがあの女のハウ……あいつが言ってた布職人の店か…。』
ここは[リアラ洋服店]
印象はとてもこじんまりとしていて落ち着く。
取り敢えず店に入った。
『リアラはいるか?』
「ん……私。[shine]?」
『あぁ、そうだ。』
「何を作る?」
『AGIを上がる装備品を全身分頼む。』
「分かった。……3000ZIL。…持ち込みで値段下げる。」
『持ち込みって何を持ち込めばいいんだ?』
「[絹の糸]」
『分かった。集めてくる。』
「ん…頑張れ。」
〜五分後〜
『[絹の糸]って何処でドロップするんだ?』
調べてきました。
どうやら、近くの森にいる蜘蛛からドロップするそうだ。
…どうしてリアラに聞かなかったし。
取り敢えず森に向かうことにした。
〜森〜
蜘蛛を探す為にそこらへんを走り回ってみることにした。
『お?あいつだな。』
目の前には実際にいる蜘蛛と同じ形をしたモンスターがいた。
……リアルの蜘蛛の100倍はあるけどな!
『ありゃデカすぎだろ……想像はしてたが。』
最初のエリアだし、そんなには強くないだろうが、
『流石にキモいn「シューッ」うおっと。』
気づかれてしまい、先手を取られたが、単体だし余り強くなかった。
だが………
『こいつどーやって捌きゃいーんだ?』
流石に無理だわ。
諦めてナイフを使うことに。
[クロススパイダーの糸][クロススパイダーが生成した糸。ネバネバしている。]
『残念。目当ての物じゃなかったか。』
どんどんいってみよー!
結果、30分程探してみたら…
[クロススパイダーの糸]×18
[絹の糸]×9
[千切れた糸]×12
となった。因みに[千切れた糸]というアイテムは、蜘蛛を捌くのに失敗して出来てしまったものだ。
この先、これよりも酷い(いろんな意味で)が出てくるだろうから挑戦してみたが、やはりむずかしかった。
『時間もあるし、次は薬でも作ってみるか。』
薬を作るなら……あそこかな?
〜草原〜
俺は草原の中にあるモンスターが湧かない所、所謂セーフティエリアに来ていた。
ここなら薬草かどうかは分からんが草には困らんだろうし、
近くに澄んだ川もあるから丁度いいだろう。
『まずは、HP回復薬だな。』
今度は手動でやってみるか
手順は、
①薬草×2をすり潰す
②水に①を入れて、溶かす
③[見習い錬金術士]のアビリティ、[調合]を使う
出来たものがこちら
[ビギナーポーション]
[未熟な者が作ったポーション。]
[HP+15]
因みに薬草の説明文がこちら
[薬草]
[自然治癒力のある草。][HP+10]
………
……………
…………………
効果下がってんじゃねーかよ!
……ま、まぁ、まだ一回目だし、もっと丁寧に作れば大丈夫だよな?
…だ、大丈夫…だよな?
何回か試行錯誤した結果、今の時点ではかなり良いポーションがこちら
[ビギナーポーション++]
[未熟な者が作ったにしては、かなり完成度の高いポーション。]
[HP+45]
紹介文がかなりイラっとするが、良い品が作れた気がする。
これを作り終わった時には
錬金術士のLevelが2上がっていて、今までの努力が報われた気がした。
そろそろ戻ろうかとセーフティエリアを出ると後ろから バサッ …バサッ… と音が。
「ん?」
後ろを見ると、赤い目をギラギラさせた一匹のカラスが。
……どうやらすぐには帰らせてもらえないようだ。