6月2日 その六
あけましておめでとうございます
『戻ったぞ爺さん。』
「魔石は集まったようじゃの。では早速、[ナハン病用ポーション]のレシピを教えるが、その前にまずは道具を見せて貰えるか?」
俺はとりあえず組合で貰ったキットを見せた。
「擂り鉢はこれでは駄目じゃの。擂り鉢が耐えきれん。…そうじゃな…代わりにこれを使うように。」
[擂り鉢][ホマイのお下がりだが十分に使うことができる。][耐久力278/550]
[鑑定]をすると新たに耐久力が出てきた。
慌ててログ(今までの記録が書かれているもの。この機能は事前に調べた。)を開いてみると、
《[鑑定]がレベルアップしました!より多くの情報を知ることができます。》
とのこと。もうちょい早くに知りたかったぜ…。まぁ、それは置いといて。
『爺さん、早速だが教えて貰えないか?』
「そうじゃの。さっさとお前さんに作り方を覚えてもらわんとな。
まず最初に[魔石]を[魔粉]にすることじゃな。出来るだけ細かくすり潰すんじゃぞ!」
貰った擂り鉢で魔石をすり潰してみると、そんなに固くないのかあっさりと砕けて細かくなった。
「次は乾燥した[上薬草]をすり潰すのじゃ。こっちも同じぐらい細かくすり潰すのじゃぞ?」
細かくなった[魔石]を皿に移して今度は[上薬草]をすり潰す。
きちんと粉になるように丁寧に。
「次は[魔粉]と[上薬草の粉]を大体1:3の割合で水に混ぜ、沸騰させる。この割合が重要じゃからな?」
言われた通りの割合で水に溶かしていく。
…入れた後で気付いたんだが、これってどれぐらいの量を水に溶かせばいいんだ?
…考えないようにしよう。
「次にこの水を沸騰させ、冷ました水を濾過する。最後に濾過した水とポーションを大体2:3の割合で混ぜる。
…お主のそれでは時間が掛かるじゃろうから、これを使いなさい。」
手渡されたのは黒い箱状の物だった。あれ?これって……
『IHじゃねぇか。』
「なんじゃ?IHとは。」
『これと似たような物が俺らのところにも存在してんだ。爺さんはこれの仕組みって分かるか?』
「さぁのう。儂はそういうのには興味がなくての。…さぁ、そろそろ始めなさい。」
そのIHもどきはかなり使い心地がよく、火力も十分にある。
リアルで欲しい。
冷ました水とポーションの撹拌も終わり、出来た物を鑑定した結果がこちら
[ナハン病用ポーション][shine作][ナハン病を治す為のポーション。少し苦い。]
とりあえず完成させることが出来た。なんか凄い時間がかかった気がするぞ……
もうやりたくn…
「無事出来たようじゃな。しかしまだまだ数が足りぬから頑張ってくれ。」
………デスヨネー………
この後滅茶苦茶薬作りした。