プロローグ
書き直し (H29.07.05)
書き直しによる次話削除 (H29.07.05)
後書きに登場人物の簡易説明追加 (H29.07.18)
『どうしてこうなった?』
俺は何度目か分からないこのセリフを吐いたあとまた辺りを見渡す。
森 森 森
鬱蒼とした風景が不自然に空いたこのスペースを中心に広がっている。
『いやマジでどうしてこうなった?』
俺はまたこのセリフを呟く。混乱した頭を落ち着かせるために、俺はこうなった経緯を思い出すことにした。
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『あ、当たってた。』
俺の名前は首長 光。
俺が巻き込まれることが決定したのは多分ここから。よく利用する懸賞サイトに欲しいもの目当てで応募し、それよりもずっと上の賞品であるVRヘルメットと[IO]---Invent Onlineという最新VRMMO---が当たってしまったところからだろう。
「え!IO当たったの!?」
「ぃやったぁーーー!信じてたよお兄ちゃん!!」
当たったことをうちの姉妹に伝えたところ狂喜乱舞からの万歳三唱である。何があったし。
『売ろうと思ってたんだが。』
「「それを売るなんてとんでもない!」」
なんだかんだゴリ押された。黒歴史を持ち出すとか正気の沙汰じゃねぇ……。と、いうかなんで知ってんだよアレ。
元々このゲームを姉妹共々テスターとしてプレイしていたらしく、ここで俺が引き当てなくても購入するつもりだったそうな。
「一週間後に始まるからね?キャラクター作成は早めに済ませといてね?」
「アドレスでのフレンド登録もわすれないでね!」
『了解。よろしく頼む。』
ちゃっちゃかとキャラクター作成を行ったあと、今回遊ぶ[IO]を軽く予習していたところ友人から連絡があった。
『優どうした?』
「光ってやっぱりIO手にいれたんだろ?」
『おいソレどっから漏れた。』
「お前の姉妹両方とも幸せそうなんだよな。IOのテスターの話は前々から聞いてたし上手く誘えたんだろうなぁと。」
『流石エスパー。まぁそんな感じだな。懸賞で当たったんだよ。』
「いつも言ってるがただの先読みと想像だ。それを言うならお前の幸運どうなってんだなんか毎回当たってる気がするんだが。」
『流石にそれは言い過ぎ。なんだかんだ四割ぐらい。参加賞のような低いものを除けばもっと下がるが』
「当たりすぎだ阿呆。まぁいいか、俺もIO参加するからフレ登録よろしく頼む。どうせ最初は家族で遊ぶんだろ?そのあと俺らと遊ぼうぜ。」
『了解。そんときはよろしくな。』
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『ここまでが正式リリースまでの流れだな。もう少したどっていくか。』
ちなみにログアウトができることは確認済みだ。
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登場人物
首長 光:運が強い主人公。(良いとは言っていない)
首長 桜空:主人公の姉。海外留学をしていた。酒癖が悪い。このゲームのβテスター。
首長 瞳月:主人公の妹。身長が平均よりも10cm程度低い。外では猫を被るが唯のゲーム好き。このゲームのβテスター
雨宮 優:主人公の親友。両親がこのゲームのプログラマーとグラフィッカーのためコネでα版からプレイしている。