とある男は使い魔召喚!!
シルク「んじゃ呼んだら入って来いよー」
シルクはそう言い教室に入った
勇気「緊張するね…」
お前だけだよバーローwww
勇気「なっ!!翼こそバーローだ!
一人だけそんな快適そうな服着て…
俺は中学ランだぞ!?」
…どうやら声に出ていたみたいだな
しかし…
翼「それはどういう意味かな?」
勇気「ラフな格好をして…靴も新品だし!!」
翼「お前…属性はなんだ?」
勇気「なんで今…はぁ
基本属性全部と創造だよ」
翼「俺も創造を持っている
服ぐらい創造すればいいだろう?」
勇気「知らないよ!!
俺はこの世界に来たのは昨日だよ!?
知らない所で急に魔王を倒して世界を救えとか
姫とか!!意味わかんねぇのに!!創造なんかわかるかよ!!」
あー…
聞いててイライラしてきた(-_-#)
翼「あのなぁ…
俺かって昨日この世界に来たんだよ!!
お前は城かなんか知らねぇけどよ
俺はお前の召喚に巻き込まれたごくごく平凡な野郎なんだよ!!
しかも何処に召喚されたかわかってんのかよ!?」
勇気「知るわけが「森の中だよ!! 鬱蒼と木の生い茂る森だよ!!
意味わかんねぇのはこっちだよこの野郎!!!」
ドガンッ!!
勇気「ッ!!」
俺は勢いあまって壁を拳で穴を開けてしまった
でも俺はこの馬鹿みたいなオマケチート回復能力や怪力もなく
ただ拳から血が流れるだけだった
翼「お前みたいに説明も何もねぇんだよ 糞主人公が…」
俺がそうこいつの耳元で囁いたのと同時に教室のドアが開いた
シルク「おい 今の音はなんだ!?」
翼「別に…なんでもありませんよ」
俺はフードで見えないが笑ってそう言った
後ろの穴はわからないように創造魔法で穴を埋めた
シルク「…そうか
めんどくせぇしまぁ入れ」
翼「おい 行くぞ?」
俺はまだ固まって顔面蒼白の勇気に声をかける
まぁ無理もない
頭すれすれの所を殴ったからな
勇気「あ…あぁ」
シルク「よし
ほらさっさと自己紹介でもしろ
俺は寝る」
シルクはそう言うと先に教室に入り 教卓の所にある椅子に座り寝てしまった
俺は先に無理矢理馬鹿を押し入れる
勇気「うぇっ!?
あ…はじめまして ユウキ・キサラギです//」
少し照れ臭そうにはにかむと 教室内の女子の半数が顔を赤めた
俺も教室に入り 馬鹿の横に並んで立つ
翼「俺はツバサ・カンザキ
属性は火と風だ」
俺は唯一フードで隠れていない口元をニヤリと歪めながら言う
勇気「あっ 俺はー…」
翼「俺と被るな 絶対」
勇気「あ 水と地と光です」
光を入れやがったこいつ!!
「しつもーん!!」
「なっ 私がさきよ!!」
「きゃぁ きゃぁ!!」
女が騒ぎ出した
糞が!!けっ
勇気「あっ じゅ順番に…」
「はい!!彼女はいますか!?」
「キャーきいちゃった☆//」
「きゃぁきゃぁ//」
勇気「え!? い 居ないけど…」
「「「立候補します!!!」」」
糞がーーーッ!!!
「あのー」
大半の女と勇気が教室の端できゃぁきゃぁしてる時
青髪の男が手をあげた
翼「なんだ青髪の男の子」
青髪「え!?俺青髪!? あ 青髪だ!!てか男の子!?」
いいじゃないか
赤髪のシャ○クスみたいで
クレイ「あ 俺はクレイ・モルダウ
あのー ツバサ…?
顔は見たら駄目なのか?」
ん?
顔…?
翼「あぁ そういえばフードを被っていたな」
クレイ「忘れてたんかい!!」
翼「青髪の分際で突っ込むな馬鹿が」
クレイ「酷いッ!!」
クレイは教室の端でのの字を書き始めた
あぁ
あれがなければイケメンなのにな
ん?
翼「…あぁ あれが欲に言う弄られキャラ…いや いじめられキャラか」
始めてみたおwww
とりあえず俺は空いていた窓際一番後ろの席に着いた
馬鹿?
馬鹿は廊下側一番後ろの席でハーレムしてるよ
クレイ「グスッ なぁー…」
翼「近付くな気持ち悪い」
クレイ「うわぁーんっ!!
知ってる!?キモいって言われるより気持ち悪いのほうが傷つくんだよ!!」
翼「知ってる」
青髪がグスグス言いながらこっちに来るからシッシッってしてやったら 泣きつかれた
「あはは〜 会って直ぐにクレイの扱い方を習得するなんて 凄いね!!」
なんか赤髪の女が来た
翼「ん?」
ハノン「あ!僕はハノン・ナノイ よろしくねツバサ!」
ハノンは手を机につきズイッと顔を近づけてきた
近くで見なくてもわかっていたが
やっぱり美人だ
それに僕っこか
翼「お前はあの馬鹿の所には行かないのか?」
俺は顎で勇気のほうを示しながら言った
ハノン「あー 興味ない
それよりもツバサに興味がスッゴクある!!」
クレイ「俺も!!」
何www故www俺www
翼「は?俺にか?」
俺は内心爆笑だが表には出さないで言う
ハノン「うん!!
あ ルク!!おいでよ」
ハノンは大きく頷いた後
後ろに振り返り誰かを呼んだ
ルク「えと…あの…//」
右手で口元を抑え 恥ずかしそうにハノンの服の裾を掴みながらハノンの影から頭だけを出してこちらを見る彼女
翼「ん?」
ルク「えと…ルク・シルビアです!! えっと よ…よろしく…?//」
恥ずかしそうにハノンの影から全身を出して 自己紹介をしてくれた
緩やかにカーブを描く緑色の髪が揺れる
少し垂れ目の彼女は目を潤ませながら上目使いでこちらを見ている
普通の男なら…いちころなんだろうな…
翼「あぁ よろしくな?」
俺はフードから見える口元だけ笑い 優しくそう言った
ルク「! は…はい!!//」
すると ルクは嬉しそうに笑顔を見せてくれた
「おい!!」
そんなほのぼのとした空気の中 一人の男が表れた
白いローブ…特待生か
翼「ん?」
「おい!!お前このクラスに来て僕に挨拶もなしか!?」
…なんか絡んできたー
翼「誰?」
「なっ!」
ん? 君は誰だい?
ハノン「ププッwww
あー そいつは あれだよ!
あのー…なんだっけwww」
クレイ「あ? あー あれだよ
なんかー…あれ」
ルク「ま…マール・フォーイ君…だよ…?//」
ふむ
マール「なっ!? 僕はかのフォーイ家の長男だぞ!?
無礼な…糞下民が!!」
翼「ふーん 凄いのか?」
マール「フンッ そんな事もわからないなんて 糞以下だな!! 僕は強い 誰よりも何よりも!!!」
翼「親の七光りのくせにか?」
あ 言っちまったぜぃwww
うんwwwプルプル震えてるねwww
ピキッ
あ! 青筋!始めてみたよ!
ちょっとこれはーwww
ヤwwwバwwwイwww?
マール「……ま…」
翼「え?www」
マール「貴様ーーーッ!!! もうゆるさねぇ!!!
『奈落の底より出でし炎よ 我思いのままに』!!!」
俺の机の真下に真っ赤な魔方陣が開いた
クレイ「は!?最上級魔法!?」
ルク「ひっ」
ハノン「うぁ…!!」
なんか凄い魔法らしいな
翼「とりま一方通行でもwww」
創造魔法で一方通行を創る 設定はー…跳ね返すだけでいっかwww
マール「フンッ 『インフェルノ』!!!」
○フォイがそう言うや否や
魔方陣から炎の柱が出た
「「「きゃあぁあぁあ!!!!」」」
勇気「翼!!!?」
シルク「んぁっ!!?」
視界が炎で埋め尽くされる
が それも一瞬
マール「ぐあああああぁぁっ!!!!」
次の瞬間には○フォイが炎に包まれていた
翼「うぉ!!? 一方通行危険すぐる!!」
俺は皆にばれないように
炎の周りを一瞬だけ二酸化炭素だけにし 消火した
マール「ぅ…ぁ…」
○フォイ生還だぜぃ!!
ルク「え…何が…」
ハノン「ほぇ?」
クレイ「む!?む!?」
それぞれの反応ごちそうさまですwww
勇気「翼!! 駄目じゃないか!! 怪我してる…!!
『キュア』!!」
おいてめぇ何で魔法しってんだよこんにゃろ!!
馬鹿が○フォイに治癒魔法をかけて怪我を治す
マール「ぅ…てめぇ!!
絶対許さないからな!!!」
○フォイは怪我が治ると捨て台詞だけ言って自分の席に戻っていった
勇気「翼!! 相手は人間だよ!? なんで攻撃なんてしたんだよ!!」
翼「違う 防御だ」
勇気「じゃあ何で翼は無傷でマール君が大怪我してたんだよ!?」
翼「お前 見てなかったのか? 先に○フォイが攻撃してきただろうが
それを跳ね返して防御して何が悪い」
勇気「何が悪い!?
相手を怪我さしておいて謝りもしないのか!!」
あ゛ーーーッ!!
イラつなこんにゃろ!!
でも
地球ではずっと我慢してきたんだよな…
翼「……」
勇気「もしマール君が死んでたらどうするんだよ!?」
クレイ「お…おい ユウキ君…?」
勇気「血が出てて 俺が居なかったらどうするんだよ!!!」
翼「……」
「そ そうよ!!ユウキが正しいわ!! アラモーデ国 王女の私が認めるわ!!」
ルク「え…王女…まで?」
チッ
いつもそうだ
馬鹿が言い出した事に女は便乗して
いつもいつもいつもいつも
影でも女は俺の靴を隠したり
幼稚ないじめをしやがって
馬鹿に言っても
勇気「マール君がそんな事するわけないだろ!?」
いつもこれだ
あのこが あいつが
ソンナコトスルワケナイダロ
ハノン「どうして!?
今見てたじゃん!!」
今見てた事でも
信じたくなかったら勝手になかった事にする
いつもこれだ
いつもいつもいつもいつも!!!!!
翼「……糞が」
俺がボソッと言った言葉に過敏に反応した馬鹿
勇気「望まれないk「はーいストップ!!!」…ッ!!!」
ドクンッ
望まれない…?
今 なんて言おうとした…?
翼「ノゾマレナイ…?」
シルク「めんどくせぇ喧嘩してんじゃねぇよ!!!
修了だ!!!
ついでに言うが 次の授業使い魔召喚だったの忘れてたぜ…もう…時間がはじまってたり〜…?」
……え?
「「「「「はああああぁぁっ!!!!??」」」」」
俺らは皆一斉に教室を飛び出した
何処に向かうかは知らないけど とりあえず走っていく奴等についていった
俺は皆と走りながら少し反省
少しテンションを上げすぎたようだ
俺は脇役
主人公を際立たせる只の脇役でしかないのだから
クレイ「ツバサ!ちょ…走るのはえぇって!!」
翼「あぁ 居たのか青髪」
クレイ「ちょ…ひでぇッ」
青髪没落www
ハノン「ツバサー もうすぐでつくよー」
俺の少し前を走っていたハノンが振り返り教えてくれた
ルクもハノンに必死についていっている
ナニコレ可愛いwww
っと そんな俺の欲望は置いといて…
着いた場所はまさかのグラウンド
ひろーいひろーい日本のグラウンドとは比べ物にならない程に広いグラウンドだ
そこの一部にシルクを中心に皆集まっていた
シルク「あはは すまんな
すっかり忘れてたぜ
で 使い魔召喚だがまず俺が魔方陣をひく」
シルクはそう言うと胸ポケットから二枚小さな紙を取り出し、ポイッて投げた
そう
投げた
ポイッて
すると紙は宙を舞い 地に落ちるとパアァッと光り 魔方陣が現れた
シルク「あ 成功
で 俺が二人ずつ名前を呼ぶから適当にそれらしい事を唱えて魔方陣に魔力を流して召喚な」
適当だな
それらしい事って…
なんでもいいのかよ!!