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再会

始業式が終わり、私たちは解散となった



「今日一緒に帰れる?」

「えっ?」

「え、だめ?」

「いや、いいけど、どうしたの?」

「え、なんで?」

「いや…」


祐は前と少し変わった気がする。

なんかもっとこう、違かった

なんだろう…


「いいよ」

「じゃあさ、どっかで昼ご飯でも食べようよ」

「…いいけど」


絶対違う。

こんなこと言わなかった


「じゃ、行こ」

「…うん…」






家の近くのファーストフード店に私たちは入った。


「元気だったか?」

「うん、祐は?」

「…うん」

「…なんかあったの?」

「いや…」

「言ってよ」

「…うん…、いや、その………親父が死んだんだよ」

「…えっ…いつ?」

「中2の時」

「…そうだったんだ…」

「うん…」

「大変だったね…」

「まあな」

「大変だったら言ってね、なにかしら手伝うからさ」

「…変わってないな~お前は」

「え?変わったよ。背も大きくなったし、うん」

「そういうことじゃねーよ。性格は変わってないんだなって」

「そう?」

「うん」


そっか…変わってないか。

よかったというかなんというかね…


「…髪」

「ん?」

「髪、伸びたね」

「うん」

「小学校の時短かったよね」

「うん、伸ばしたんだ」

「そっか」


そう言って祐が私の髪に手を延ばしてきた。


「やめてっ‼」


気が付いたら叫んでいた

びっくりして祐が手を引っ込めて気まずそうにしている


「…」

「ごめん、叫んじゃって…」

「…なにかされたことあるの?」

「えっ?」


なんでわかるの…

なんでそうも優しいかな…

変わってないじゃん、祐だって

でも…言えないよ、あの人のことなんか。

ごめんね、祐…


「…別に、なにもないよ」

「そっか、ならいいけど…」

「うん」



それから私たちはお互いの中学の話を沢山した

祐もなんだかんだで楽しそうで、少し安心


うん、よかったな

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