私と祐一郎
「おっはよー。元気だったー?」
ー春。
わたし塩澤知美はこの春から高校生になった。
ただ、高校生といっても中学からある学校だから知り合いが多くて、新しい学校に入った、というわけではない
「あれ、同じクラス?」
「ね、よかったー」
萩原真由実だ。中学の時から仲がいい。
「なんか、このクラス知り合い多くない?」
「ね、でも外部も半分くらいいるんでしょ?わたしの小学校の頃の知り合いもいるよ、男子だけど」
「真由実の?へー、私も知り合いいるかなー」
「いそうじゃない?知美この辺住んでるんでしょ?」
「そうだね」
「とも、」
誰かに声をかけられた。もしやと思って見ると…
「ゆう‼」
宮本祐一郎だ。
「一年間、よろしく」
「うん…。受験したの?」
「うん、前から受験しようとは思ってたんだけどね」
「そうなんだ」
どうしてこの学校に…
びっくりしたー…
「え、誰?彼氏?」
「ううん、幼馴染。」
「へー、いいなーなんか」
「え?」
「幼馴染って憧れる」
「そうなの?」
「うん、お互いのこと名前で呼んでるし」
「昔からああ呼んでるからね~」
祐とは時々地元で会ったりもしてたけど、ちゃんと会うのは小学校以来だ。
なんか懐かしいな…