1話 現実か?
一話目です。
楽しんでくださるとこちらとしても嬉しいです
「ふぅ」
前まではスポーツの天才とかなんとかいわれていたけど、今じゃたったの百五十メートルで息が上がるとは。
「しかしここまで体力がないと何にも役に立たないなぁ」
実際そんなことは気にしていない。
俺はなんていうか、その、知識溢れる天才って言われてみたいんだよなぁ。
スポーツには興味ない。
俺、伊波原 月夜は知識の天才と言われたいがために医学部の受験をして2度落ちた。
そのショックで部屋に引きこもり、勉強をし、疲れたら好きなアニメやラノベを見まくったり読みまくった。
おかげでもう2年も引きこもった。
その間、親に手伝うようにうるさく言われた時には、手伝ってやった。
こう考えると自分の一番元気て健康な時(全盛期)は浪人する前の十八歳が最後だったはずだなぁ。
そんなどうでもいいことをお気に入りのラノベを読みながら考えていたら
突然、「こっちで手伝いなさい」と怒鳴りつけるような声で母親が言ってきた。
思ったより本に集中していたらしい。
母が「もう5、6回は言っているわよ」と怒っている。
「しょうがない、手伝いに行こう」
ドアを開け母のところに行った。
来た瞬間に屋敷の蔵に指をさしてここをかだつけろと言っているのが見てすぐにわかった。
諦めてかだつけよう。
『こんな不思議な文字で書かれたヘンテコなメモなんか整理しないで全部捨てて仕舞えばいいのに』そんなことを呟きながら蔵に入ろうとした。
入った瞬間に刀が振り下ろされた。
気づいた時はもう遅く小指が吹き飛んでいた。
「は?」
あまりにも一瞬のことで最初は全く理解できずに小指の方を見た。
そして理解した瞬間に小指を失った手に雷が落ちたような激痛が走った。
「うわぁあ!」
早くこの場をさろう。できるだけ早く!
そう考えていたせいかどうするかと決めないうちに動いていた。
動いた時にぶつかったのか、壁にかかっていた不気味で不思議な文字の書いてある紙が落ちてくるのが見えた。
血が一滴一滴と落ちてきていて拾っている暇はなかった。
出ようとした時に刀が自分の指と一緒に落ちているのが見えて一つの記憶が蘇った。
その刀は祖父が趣味であちこちから買い集めてきた物だった。
なぜ鞘から出ているのか?
今この時点ではわからない。
それと同時にもう一つの疑問が出てきたこの蔵を使っていたのは祖父一人で閉じこもって誰にも入らせてくれない部屋だった。
しかしいくら考えても刀で小指を1本無くしてしまったことには変わりがない。
これほどの痛みは初めてでどうすればいいのかわからなくなり傷口を眺めているだけだった。
だんだんと怖くなって後ろに下がろうとするとダンボールの角に当たって転んだ。
さっき落ちた紙の上に小指の無くなった手が触れ、紙に血がつき突然「バッ」と自分の体が金色の不思議な何かに包まれそのまま意識が飛んだ・・・
目が覚めると暗闇でまだ寝ているのかと勘違いしてしまった。
手を伸ばしても何もない。
歩いているのにつまずきもせずただ自分の勘を頼りにこの真っ暗な空欄を歩き続け
るとやっと一つの光が見えた。
その光はこの暗闇を照らしていた。
何がどうなっているのかわからない。月夜はその光に向かって走った。
やっと着いて息を整えながらそれを見た。
その姿は金髪の長い髪でものすごくでかい白い羽を背中に持ち美しいエメラルドグリ―ンの色をした瞳その綺麗で神秘的な姿に思わず
「女神?まさか実現するってことじゃないよな」
もう完全にパニックになった。
「一体どうなっている!」
どうなっているか理解しようと考えていると女神っぽい人が話しかけてきた。
「落ち着け」
その声は美しい。
声だけで一目惚れしてしまいそうだった。
二話目をよろしくお願いします。




