どこまで同じになるの?
三連休最終日にあった出来事です。
朝、スマホの目覚ましで起こされました。
振替休日だけど『月曜日だよ!』って律儀に鳴ってくれるアラーム。設定を外し忘れたんだからしょうがないです。
ベッドに寝転んだままスマホのアラームを止めて、頭は起きてないのに指は『なろう』のホーム画面を開いてくれる。身体が覚えてしまっています。
ぽーっとしながら画面を見ると、初めて見る名前の人からメッセージが届いていました。
『プロフィールを見て、もう他人とは思えず、勢いでメッセージ書いてます』
読んでみると、性格診断も恋愛診断も私と同じ結果だという人。さらに『作家タイプ診断』というものがあると教えてくださっていました。
休日の朝6時。一気に目が覚めました。
何が面白いって、メッセージ内容よりも──
プロフィールでメッセージをもらえたこと!
返信するより、早く診断してみたい気持ちが勝って早速やってみました。診断結果は──
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こももさんは...
追求心の作家 群
GEEK
ギーク(愛好家)
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……メッセージを送ってくれた人と同じ結果です。
診断結果が同じだったことと、この件についてのエッセイを書いて欲しい旨を返信メッセージで送ったあと、ふと思いました。
どこまで一緒になるんだろう。
気になってその人の作品を見に行くと、短編がいくつかありました。
好みは人それぞれだし、ジャンルや言い回しが違うのは当たり前。でも、作者が思っていることを伝えるための“構成”や“雰囲気”はどうだろう……。
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その人の作品を読んでみた印象ですが、近いものを感じました。
起承転結は殆どの作者が意識する基本なので一致するでしょうけど。
噛み砕けないほど固いおせんべいを読者に飲み込ませるのではなくて、適度な固さのおせんべいを差し出して終わり。
そこから先は読者が、噛むか、飲み込むか、そっと置くかを決める。そんな距離感。
AIが分析するGEEKの特徴、『完全に説明せず、読者の感情で補完する雰囲気』が表れているような。
少し『一致する部分ありき』で読んでしまった気もしますが、性格が似ているなら物語の終わらせ方や、そこに辿り着く“道筋”は似るかもしれない。
なーんて思ってみたものの……
うん、わかんないっ!
編集者じゃあるまいし、人の作品を読んで分析するなんて私にできるわけないじゃん! わかるのは好きか嫌いか、気持ちよく読めるかだけだってば!
自虐ネタっぽく文章を書くのは似てる。私も好きでたまにやってる。でも今回の判断材料にはならないし……
ムリ! やーめたっ!
考えなくてもいいことを考えたかもしれない。でも……
──なんか、面白そう!
悩みまくって6時間後、私はその人に相談のメッセージを送りました。
『今回の件、もしエッセイに書くのでしたら……
一緒に出しても良いでしょうか?』
性格診断の結果が同じ二人で、同じシチュエーションに対するエッセイを書く。どういう視点で書くかわからないし、似た作品になるか全然違う作品になるかわからない。それがすごく気になって、楽しみで……。
返信メッセージがくる前から我慢できずにエッセイを書き始め、暫定版が出来上がったところで『承諾』のメッセージが届きました。
私が書いたプロフィールが元で、今こうしてエッセイを書いてる。
それを、何となく"面白そう"と思って、性格診断の結果は同じだけど実際はどういう性格かわからない人と同時投稿する流れになってる。
──人の出会いって面白い!
そんなことを、思いました。
お互いに内容は伏せて投稿する流れにしました。
相手の方がどんなエッセイを書くのか、これを書いている今からとても楽しみです!
本件のお相手:KC様のエッセイはこちらです。
(お互いに下書き状態でNコードを交換しました)
https://ncode.syosetu.com/n3798lk/
ぜひ読んでみていただきたいです。




