第15話 最強の剣豪
「えーと、妖艶狐さん久しぶりですね。」と言うと
「久しぶり、じゃないよ!まだ一日も過ぎてません、それにカフェで待っていたらとんでもないことが起こって、それはどうでもいいけど、何で君がここにいんの!」と問い詰められている
「いや、カフェに行こうとしたら悪魔が出てきて(嘘)戦ってたんだよ。」と言うと
「嘘だね、戦ってと言うのは嘘じゃないけど。」ととんでもないことを言いそうになるので
「ちょっと、あっちに行こうか!」と言ってその場からの離脱を決行した
「成る程、化け物みたいな女性が現れて交戦して、全力の魔法を放ったらああなってしまったと。」と経緯を説明した妖艶狐は、昌陵さんは理解してくれた
「でか、これって何かの罪になったりする?」と聞くと
「うーん、強いて言えば建造物破壊や、下手したら国家反逆罪?」と言うので
「ノーーーー!!」と叫んでいた
「だけど、悪魔のせいにしたのはよかったね。」と言われるので
「何で?」と聞くと
「あなたが言った悪魔実在するわよ。」と言うので
「え?」と最初は理解できずに狐に包まれてしまうが
「じゃあ!」と次の瞬間には身を乗り出して聞いていた
「うん、あなたの罪は全部その悪魔に被せられるだろうね、強いて言うなら、その悪魔を討伐しといた方がいいんじゃない?」と言うので
「強さは?」と聞くと
「神話級くらいかな。」と言うので
「じゃあ、大丈夫だ。」と言う、恐らく今なら大抵の奴には負けない、それほど彼女は強力で強大であったのだ
「ふーん、じゃあ今度討伐に行ったら?」と言うので
「わかった、ありがとう。」と言うと
「はぁ、嫌味も通用しないなんて、で、あなたが戦った女性はどれくらいの強さだったの?」と聞くので
「貴女が戦った黒竜なら指一本で勝てるんじゃない?」と言うと
「またまた、冗談を〜。」と言うがこっちはいたって真面目に言っているので
「え?本当?」と聞いてくるので
「こっちの攻撃は殆ど効かないのにあっちの攻撃は多分一撃でも喰らったら終わりだったんじゃない?普通の武器ならいざ知らず、あの刀は異常だった。」と言うと
「あ!」と彼女が言うので
「どうしたの?」と聞くと
「思い出したのよ!貴女とんでもない大物に認められたのよ!」とやや興奮気味に言うので
「どうして?」と聞くと
「彼女は不死身の英雄なの!」言うので話を聞いてみることにした
昔々ある所に、一つの村がありました、その村は小さいながらも千年続いた伝説の村で何度も滅亡を逃れた村でした、その村に一人の女の子が生まれました、彼女は幼い頃から剣の神童として周りに恐れられていました、だけれども彼女はそんなのを意に介さずただただひたすらに最強との邂逅を戦闘を貪欲に求め続けていました、ですが、彼女は村の住人は嫌っていましたが、親は愛していました、自分のせいで両親が村から迫害されるのが、追い出されることは我慢ができませんでした、彼女は大変遺憾でしたが彼らに協力することにしました。ですが、伝説の村にも暗雲が立ち込め始めました。獣たちが一斉に村に襲撃を始めました、最初の頃は村は対応しきれていましたが段々と負傷者が死傷者が増えていきました。その時頼られたのが、彼女でした、彼女の人間離れした剣術に最後の望みを託しました、彼女も両親を守るために剣をとり、前線で戦いました。そして、最強との邂逅を果たしました。ですが、その相手は理不尽な強さで彼女を叩きのめしました。そのモンスターは村の方に行き住人を蹂躙される直前で、ある制約を自身にかしました
『剣に関連するスキルしか入手しない。』と今まで手に入れた魔法関連のスキルや身体機能向上のスキルなども捨てました、ですが、逆にそれが彼女の潜在能力を解放するに至る、神を超える剣術を身につけて、人としての限界を超え、その付属で不老不死になる、そして、その力を持って最強のモンスターと三日三晩死闘を演じる、そして、彼女は最強を求めて終わりなき旅へ出た。
「へー、凄いじゃん。」と言うと
「いや、その凄い人に接戦を演じて認められたの誰?」と言われるので
「もしかして?」と聞くと
「そうだよ、貴方だよ!」と言われるので
「えー、そんな馬鹿な。」というと言うと
「仕方ない、そもそも彼女ならあの黒竜を指一本で倒したとしても不思議ではない、最強の剣術に人としての限界を超えて誰も辿り着けない領域にいるしね、私だったら物の数秒で殺されていたはずだよ。」と言うので
「マジ!?アンタも結構強いはずだけど?」と言うと
「君の話を聞く限り、まだ、手加減はしているけど、それでも相当なハイレベルな戦いを繰り広げている、それに、昔私の仲間が戦ったけど、刀と言うか鉄の剣以外抜かせられなかったって言っていた。」と言うので
「生き残ったんだ。」と言うと
「大丈夫、次の日天に召されたから。」と言うので
「大丈夫じゃないでしょ!」と言うと
「そいつは最強の敵と戦って死にたいって言っていたからね、アレでよかったんだよ。」と言うので、日本と価値観が違うなと思っていると
「でもね、問題は君、彼女は必ずまた来る。」と確信めいて言う
「でも、来るのはわかるけど、どうしてそこまで?」と言うと
「彼女は死なないし、年も取らないから剣の鍛錬をずっとしているけど、その強さ故相手がいないのよ、でも辛うじてついてこれる存在がいる、それが。」と言うので
「転生者?」と後の言葉を引き継ぐ
「そう、転生者は生まれながら圧倒的な武術センスを持ちながら強力なスキルを幾つも保有しているから、彼女からしてみれば、ギリギリ自分についてこれる存在だからね、時々襲撃しているんだけど、今回は場合が違う、転生者がいない時代に自分と互角とまではいかないけど、渡り合える存在が生まれた、彼女にしてみれば数千年に一度の逸材、何を差し置いても必ず自分の手で必ず倒したい筈だ。」と言うので
「あ、【伝説の剣豪の獲物】って言う称号が加わっている、効果があるんだ、えーと、全能力大幅上昇、で、相手に位置情報が筒抜けになるって。」これが一番の問題じゃないか?
「そうよ、転生者でもそれを持たされた奴がいたらしくて位置情報がバレバレでどこにいようが必ず襲撃されるし、彼女は不老不死だから何十年もあり得ない執念で襲ってくる
「うーん、でもなぁ、これからどうしたらいいの?」と聞くと
「うーん、直近の目標は強くなること、まぁ、一番簡単なのが彼女に圧倒的な実力の差を見せつけて心を折ること、まぁこれが一番難しいけど。」と言うので
「はぁ、なんかやることがいっぱいだな、猫の手も借りたいんですけど。」と言うと
「猫は知らないけど狼の手なら知っているよ。」と言うので
「え?」と返していた
「私の弟で冒険者やっているんだけどいかんせん性格が悪くて他の冒険者達からも煙たがられてね。」と言うので
「へー、実力は?」と聞くと
「まぁ、結構強いよ。」と言うので
「会わせてよ。」と言うと
「うーん、パーティを組みたいの?」と言われるが、
「まぁ、本人を見て考えるよ、もう、なりふり構ってられないよ。」と言うと
「今の身なりは少し見ようね。」と言われて体を見下ろすと
「キャアッ。」と少女のような声を出して体を押さえた
「もしかして女の子だった?」と聞かれるので
「女でなんか悪いですか!!」と叫ぶと
「いいよ、でも、何でそんなボロボロになるまで着替えなかったの?」と聞かれて
「着替えるタイミングも服もお金も無かったからです!」と叫んでいた
「じゃあ服屋に行く?」と言うので
「こんなに街が崩壊していて服屋が無事なの?」と聞くと
「えっとね、正確に言うと、ここにある。」と言うと本を取り出す
「本の世界、この中にショッピングセンターとかがあんの。」と言うので、ここがつくづく異世界だと感じる
「でも、この格好は。」と少したじろいでいると
「この透化能力が込められた代物でね、これを被って街に入れば大丈夫でしょ。」と言うので、それを借りて頭から被る
「あの、お金は。」と言っていると
「大丈夫、お金のない女の子に服を買うくらいわけないから。」と言うので
「ありがとうございます。」と言って頭を下げる
「で、どんな服が欲しいの?」と言われるので
「できれば男性が着るような服を。」と言うと
「これまたどうして?」と聞かれるので
「こっちで冒険者するには女性が大分不利だと聞いて。」
と言うと
「ん?こっち?」と言ってくるので
「あの、私一応転生者です。」と言うと
「成る程、道理で彼女と互角に戦えるわけだ。」と言うので
「うー、平穏な旅を求めていたのに、どうして。」と言っていると
「転生者が平穏な旅をすんのは絶対無理だよ。」と言うので
「どうして?」と聞くと
「転生者はどうしてかトラブルを引き寄せる才能みたいのを持っていて、それに負ける人もいたけど、それに打ち勝った時転生者は強くなる。」と言うので
「トラブルは求めてない。」と言うと
「まぁ、仕方がない。」と言って本を開いた瞬間その本から凄まじい光が漏れ出して吸い込まれた
「凄い……!」と吸い込まれてしばらくしてからそう呟いた
「これが地球でもできたら土地問題も解決すんだろうね。」と目の前に広がるショピングモールの光景を眺めながら地球を思い出す
「まぁ、君の世界では魔法使えないんでしょ?」と言われるので
「まぁね。」と言うと
「じゃあ、これは無理だね、ここは魔法で作り出した4次元空間だからね。」と言うので
「じゃあ、自動車はある?」と聞くと
「なにそれ?」と言うので
「自動で走る箱。」と言うと
「そう言うのはないね。」と言うので
「そういうこと、こっちは魔法は使えないけど科学っていうのが発達していていろんな物が作られていたんだよ。」と言うと
「わかったから、透明マントしっかり被りな、見えるよ。」と言われて慌てて被り
「わかったから、はやく服屋に行こうよ。」と半泣きで言うと
「わかったから責めないでね。」とまるで子供をあやすかのように言われて強く言い返すことが出来なかった。
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