第13話 霊冥族
「で、お前はこれからどうすんだ?」とリーグランが聞いてくるので
「まぁ、これから世界中を旅していろんなものをこの目で見て体験してみようかなって思っている。」と言うと
「ふっ、そうか。」と笑うので
「何で笑うの!」と激しく抗議する
「そのことは、一旦置いといて、お前冒険者になるなら性別に関しては嘘をつけ。」と言われて
「何で?」と言っていた
「お前がいた世界は知らんが、この世界では男尊女卑の傾向がある、女とバレると色々めんどいかもしれん。」と言うので
「何で、私が女って、あぁ、」と自分で言っていて理解した
「私って一人称、男だと例外除いてほとんどが、私なんて使わんか。」と言うと
「あぁ、だが不幸中の幸いか、お前は男と言っても通用する体型と声だからな、大丈夫だろう。」と言われるが
「ガクッ。」と精神の方に大ダメージを食らった、【死の宣告】より、キツイの食らったな
「で、これから街に入るにあたって、一つ言いたいことがある。」と言われて
「何か狼の時も同じようなことを言われたんだが。」と呟いていると
「それは、人物だ、こっちはルールだ。」と言うので
「何のルールを守ればよろしくて?」と、言うと
「街に入ったら、まずギルドに行ってくれ。」と言う
「何で?」と聞くと
「一番の理由が手形だ、ギルドが発行している手形がないと、街を、通過できない、さらに、戸籍の登録ができない、などの弊害が起きる。」と言われるので
「わかった、街に入ったら行くよ。」と言うと
「その前に服をどうにかしろ。」と言われてしまう確かに羽織っている服がボロボロでだいぶ服が際どい格好になっている
「わかった、妖艶狐の人見つけて、服買ったらギルドの方へ行くよ。」と言うと
「これがギルドの場所だ。」と言って一枚の紙を渡してくる
「サンキュー。」と言って受け取ると
「どう言う意味だ?」と聞いてくるので
「ありがとうって意味。」と言うと
「そうか。」と深くは追求してこなかった
この一ヶ月後このとき言った「サンキュー」と言う言葉が世界中に広まっていることを彼女は、まだ知らない
馬車が急に止まる
「ゲフ。」と言って隣の木に頭をぶつける、馬車を操作している人に
「どうしたの?」と聞くと
「すいません、だけど、そこに子供が。」と言うので、前に視線を向けると5、6歳の子供が血だらけになっていた。
「大丈夫!?」と言って馬車から駆け降りる
「リーグラン、治療の準備を!」と叫ぶと
「わかった!」と言って仲間に指示を出す。私は
「大丈夫だよ。」と言いながら効果があるかわからないが【断覚の魔眼】を発動する体の神経などを一時的にオフにして痛みを感じないようにしてしまおうとしたのだが
「ヒュー、ヒュー、」と辛そうに息をするばかりだ、「くそ、回復魔法を使えたら……」と自身に悪態をついていると
『魔力操作で傷を塞げ。』と、また、誰かもわからない人物から指示を受ける
「クソッッ。」誰かもわからない人物から指示を受けるのは癪だが、目の前の子供を救えないのはもっと最悪だ。両手を開いて子供の体に多少触れるところで止めて集中する、イメージすることは静かな水面そこに一滴水が垂れるのを幻視する、すると手から今までの攻撃的な魔力とは確実に違う魔力が流れ出す、子供の体が魔力が包み、体に入って行く、そしてどう言うわけか魔眼を発動していないのに内臓が見える、だが、ありがたい、これで何処を治療すればいいのかわかる
「フーーーッ。」集中力をさらに高めて相手の内臓などの治療を開始する、
(内臓の損傷は殆ど無い?もしかして、致命傷は避けたのか?でも少しあるな、そこはしっかりと治療しなきゃ)と考えながら治療を続けて行く
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「ふぅ、疲れた!」と言ってお尻を地べたにつける、本当はあんまり良く無いが、今回のは本当に集中力が必要な作業だったから疲れてしまった
「ん、」と言って子供が目を覚ます
「おはよう、どう?体の痛い所とかない?」ときくと
「あの、ここは?」と聞いてくるので
「あぁ、取り敢えずそのことも含めて説明したいから、馬車に乗ってくれる?」と聞くと
「はい、」と頷いてくれた
「まず、自己紹介からかな、アジアンタム・アージニアよろしくね。」と言うと
「はい、あの私はアスタリスクです。」と言うので
「偽名はいいからさ、本名と何であそこにいたのか教えてくれない?そのために、この馬車の周りを次元魔法で隔離してんだから。」と言うと観念したように両手をあげて
「まさか、こんなに鋭い人がいるなんて想像できないよ、やっぱり何事も思い通りにとはいかないもんだね。」と言うので
「その姿も何か魔法を使ってんでしょ?」と言うと
「流石に内臓に傷がなかったのはバレるか。」とボヤく
「まぁ、子供が血だらけの怪我をしていて、内臓無傷はヤバいだろ。」と言うと
「わかったよ、偽装魔法解除。」と言うと一瞬子供の体に黒い霧に包まれる、そして、その中から
「どう、これが私の本当の姿。」というと血を連想させるような真っ赤な目、少し長いクセのある髪、そして背中から漂う鱗粉
「その鱗粉で姿を変えてたの?」と聞くと
「えぇ、そうね。」と言うので
「なんて言う種族なの?」と聞くと
「ふざけてるの?この世界の住人なら知っているでしょ?」と言ってくるが
「転生者でね、この世界の住人じゃ無いんでね。」と言うと
「そう、なら、教えてあげる、私は『霊冥族』人の魂を視認できて、影に自由自在に入れる、唯一の種族よ。」と言うので
「ねぇ、一つ聞いていい?」と言うと、うんざりした顔で、
「どうぞ。」と言うので
「影の中ってどんな感じなの?」と聞くと
「え?」と信じられないのことを聞いたぞみたいな反応してくるので
「影の中って、やっぱり水みたいな感じなの?でも途中から地面があんのかな?」と影の中に思いを馳せていると
「ねぇ、魂のことは気にならないの?」と聞いてくんので
「視認できるだけでしょ?それにさ魂見られても何も疚しいことがなければ見られてもいいでしょ、だって魂が見えるのも個性の一つじゃないの?」と言うと
「そう、だけど。」と言うので
「魂の視認か、何か一回読んだことあるアイツに似てるな。」と言うと
「アイツって、誰?」と言うので
「あぁ、昔いた世界で魂を見れて相手の魂に触れて形を変える最悪な奴。」この上なく胸糞悪かったのを覚えている、まさか初めて読んだのがあれだと思うと、面白かったからいいが、面白くなかったらキレていたと思う
「そう、私の場合は死者の魂を視認して誰かに伝えることしかできないのよね。」と言うので
「人によっては本当に必要な能力じゃない?」と言うと
「そうね、そのせいで、何回も連れ去られかけたし仲間も全然見かけなくなったね。」と言うので
「ねぇ、よかったら私と来ない?」と聞くと
「何でよ?」と言うので
「私さ、これから世界中に旅に出ようと思っているの、だけど、この世界のこと全然知らないから誰かと一緒に行こうかなって考えてたの。」と言うと
「言っとくけど、誘拐と変なこと考えたら一瞬で消えてやるからね。」と言うので
「ありがとう!」と言って横に座る
「ちょ、何すんのよ!」と言うので
「いいじゃーん、いいじゃーん、ただ隣に座っているだけだよ?」と言うと
「好きにしなさい。」と言ってくるので
「じゃあ、好きにしちゃおうかな♪」と言って横から抱きつく
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「全く、何なの?コイツは?」散々絡んできたと思ったら急にグースカいびきをかきながら寝た
「本当にコイツは。」
『貴女の種族何て些細なことだよ、私が保証する。』昔そう言って近づいてきた女がいた、私は有頂天になり能力を彼女のために使った。コイツには悪いが、魂の視認と言う能力は嘘だ、『霊冥族』には最初から備わっている能力だ、
「どうせ、コイツも私の能力知ったら。」と口にするが、コイツならとも考えてしまう、まさか、影の中がどうなっているのか何て聞いてきた奴は今まで一人もいなかった。
「まさか、コイツが転生者だなんてな。」と口からこぼすこの世界の住人なら誰もが知っている『創造主と転生者』に出てくる異端の転生者なのだろうか?
「コイツが本当に転生者なのか、そこはしっかりと見極めないとな。」と口にしていた。が、この言葉に驚いたのは私だ、しばらくは一緒にいると考えていたと言う事実に驚きながらも、
「アンタが、本当に『異端の転生者』なら、頼むよ、この狂った世界を私達を助けてくれ。」と転生者を名乗る少女に悲痛な願いと嗚咽が漏れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー起きたら、何故か額をペチンと叩かれました。何でですか、オッケー、グー○ル、何で叩かれた教えて?え?まずグー○ルが無い?チクショーー何でねぇんだよ。
「当たり前だろ。」と何処からか聞き覚えのある声が聞こえたが気のせいだ目の前の人に言われてるなんて信じないぞ
「さてと、行きますか。」と言って立ち上がると
「先刻まで、意味わかんないこと言っていた人物とは思えないな。」と言ってくるので
「ふん、なんとでも言っていればいいよ。」と言っていじけていると
「フッ。」と笑ってくるのでジトーと視線を送ると
「悪い悪い。」と笑いながら言うので反省してねーなと思いながら
「変身しな、多分そろそろ降りろって言われるぞ。」と真剣な表情で告げると
「わかった。」と言ってまた、黒い霧が体を包みこんで、最初の子供の姿に戻る
「おい、お前らそろそろ街に着く馬車は一旦終了だ。」と言うので
「何で?」と質問すると
「街には馬車が入らないからだ。」と言うので
「ふーん。」と言って馬車から降りると
「お!もしかしてアレが?」と聞くと
「あぁ、俺たちの目的地アスレガ要塞だ。」
「はぁ、でかいね。」と言うと
「もちろんだ、なんせ世界有数の要塞都市で、かつて神話級のモンスターが来てもびくともしなかった伝説の都市だ。」と言うので
(黒竜さんの槍なら一発かな?)と考えていると
「まぁ、お前なら一人で崩せるだろうな。」と言うので
「私を何だと?」と小声で抗議する
「何故か、お前があの要塞都市を粉微塵にするそんな予感がしてな。」と言うので
「わかったよ、もしそんなことになりそうになったら一応気をつけるよ。」と小声で言う、長年何かのプロをしている人の勘というのは馬鹿にはならないと何かで聞いたことがある
「で、これからどうすんだ?」と言われるので
「あの、通りのカフェに行ってみようと思っている。」と言うと
「そうか、なら近くまで送って行こう。」と言うと
「何から何まで、本当に感謝する。」と言うと
「転生者に昔助けられたことがあってな、もう六十年も前になるな、まだ駆け出しの冒険者でな、助けられた後も色々冒険者としてやっていく技術を教わった。」と言う彼の目は何処か懐かしそうに、そして
「もしかして惚れたの?」と聞くと
「ッ!あぁ、すぐに何処かへ行ってしまってな。」と言う
「んー、じゃあ旅するついでに探してあげようか?」と言うと
「いいのか?」と言ってくるので
「いや、されっぱなしは気持ち悪いし、人の恋路は応援したいし。」と言うと
「感謝する。」と言って一枚の紙を渡される
「一度私が無理言って絵を描いてもらったのだ。」と言うので見てみると
「おぉ、意外と綺麗な人。」と言う、髪はスラッと長く顔はかなり整っており、全体的に清楚な雰囲気を醸し出している「じゃあこれ、もらって行くよ?」と聞くと
「あぁ、私はここらへんから動けないから頼んだ。」と言うので
「何で?」と聞くと
「ここは、あの人が好きな場所でな、ここを守っているうちに私にもここにいる理由ができたのだ。」と言うので、かなり込み入った事情なんだろうなと理解ができた。
「ふーん。」と言って歩こうとすると
「ねぇ、お姉ちゃん。」と言って霊冥族の人が演技こみでこちらに言ってくる
「何?」と聞くと
「多分さ、その人いる場所知っている。」と衝撃的な言葉を投下してきた
「何でよ?」と聞くと
「昔逃げ回ってた時、その絵に似た人を見つけたことがあんのよ。」と言うので
「何で覚えてんの?」と聞くと
「冷凍保存されてたからよ、伝説の獣かなんかと戦って勝ったけど、自分も冷凍保存されたって聞いたことがあってね、だけどここから大分離れている、かなり閉鎖的な村だったし、場所が場所だしね。」と言うので
「何処にいるの?」と聞くと
「獄冷氷山、ミシテルビヤ。」と言う
霊冥族の能力とは?




