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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

可愛くなりたい

作者: 藤原 柚月
掲載日:2022/03/11

ボケ→ボ「」


ツッコミ→ツッ「」



ボ「聞いて! 私、可愛くなりたいの」


ツッ「急にどうした!?」


ボ「可愛くなって、モテたいのよ!!!」


ツッ「ストレートだね。好きな人でも出来たの?」


ボ「うん! 友達から聞いたの。可愛くなったら、得することが増えるって!」


ツッ「そうだね」


ボ「得ってことは、運が上がるってことでしょ!? すごくない!!?」


ツッ「ん? いや、運は上がらんぞ」


ボ「えっ!? 運は上がらないの!? 私、可愛くなった自分を想像しながら宝くじを買い込んだんだけど。しかもお年玉全部使ったんだけど。……まさか新手の詐欺!?」


ツッ「いや、詐欺違うだろ!? しかも妄想だけで思い切った買い物したね!? びっくりよ」


ボ「想像妊娠というものがあるでしょ。だから、想像しながら行動すれば夢が叶うんだと思ってたの」


ツッ「いや、想像だけだと夢叶わないから!! しかもドヤ顔しながら言うなよ」


ボ「可愛くなりたいと思ったら、その時点で可愛くなってると友達は言っていたわ」


ツッ「その友達と付き合っていて大丈夫? 私、あなたの友達関係が心配よ」


ボ「大丈夫!! 私の友達、ぬいぐるみだから!」


ツッ「えっ、待って。ぬいぐるみ!!?」


ボ「私にとって必要な言葉しか言わないのよ。本当に()いやつめ」


ツッ「それ、ぬいぐるみが話してるんじゃないよね!!? あなたが一人で話してるんだよね!!? 寂しいから止めて!」


ボ「私の友達はぬいぐるみだけど感情豊かなの。この前なんて腹立つことがあってナイフで滅多刺しにしたら……泣いていたわ」


ツッ「こっわ!!? えっ、何!? サイコパス? 腹立つって何があったの!? しかも友達をナイフで刺しちゃダメでしょ!!? ……ということは、私もそのうち!?」


ボ「だって……私一人で話していて、全然話しかけてくれなくて……寂しかったんだもん。それに人をナイフで刺すと犯罪じゃない! 恐ろしい子」


ツッ「だもんって、可愛く言ってもやってることえげつないから!!? ぬいぐるみは話せないから!! しかも、お前にだけは言われたくねーわ」


ボ「そうかしら? 目から綿をだして、泣いていたのよ!! 感情がある証拠だわ!!」


ツッ「いや、それはナイフで刺したからでしょ!! 友達なんだよね。大切にしなくちゃ」


ボ「大切にしてるわ。大切にしてるからこその愛のムチよ!!」


ツッ「やり方違う!! それ、愛のムチって言わない!!」


ボ「友達が間違った方向に進んでるのを見ると放っておけないじゃない。私は心を鬼にしたのよ」


ツッ「その友達は間違った方向には進んでないと思うよ。間違ってるのはあなたよ?」


ボ「間違い? あっ、そういえば、私の好きな人の友人もそんなこと言ってたわ」


ツッ「あっ、そうなの。好きな人って誰?」


ボ「テレビの中の人でね、あんまり喋らないクールな人なの」


ツッ「おっ、芸能人なんだね」


ボ「顔は血の気が引いてるように青白くて」


ツッ「具合悪いのかな。その人、大丈夫!?」


ボ「そう、常に具合悪いのよ。健常者を見つけると獣のように襲うのよね」


ツッ「え!?」


ボ「それを見た瞬間、ときめいたの。ああ、これが恋なんだって」


ツッ「いや、どんなトキメキ方よ。その人ってもしかして」


ボ「……もう最高よね。ゾンビ映画」


ツッ「やっぱりね、そうだと思ったよ」


ボ「ゾンビ映画を観た時に思ったの。私も可愛くなって襲われたいと」


ツッ「可愛くなりたい理由がホラー!!?」





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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)自然な形の女型漫才をみた気がしました。 [気になる点] ∀・)藤原さんは「ハイツ友の会」をどうみられますか?僕は推してます。 [一言] ∀・)楽しかったです。ありがとうございました。…
[良い点] 流れるようなボケとツッコミの応酬、クスリとさせていただきました。
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