x.代表者挨拶
皆様はじめまして、ようこそ偽物劇場へ。ここでは、偽物達の織り成す様々な日常を見ることができます。皆さんは何を見たくていらっしゃったんですか?笑いが止まらなくなるようなコメディ?見ているこっちがキュンとするような甘い恋愛?友と友との熱い友情?それとも、窮地に陥った人間の、絶望や希望でしょうか?
今回我々がお送りするのは、能力者や死神が織り成す、作者──まあ『彼女』とも表記しますが──にとっての反理想郷を描いたものになります。グロ表現が苦手な方はご注意を。
えーっと、あと…(カンペを見る)… この物語は、当然ながら――まぁ偽物劇場と銘打つ時点でお察しですが――現実世界の何やかやとは一切関係ございません。そして、偽物劇場における全てのキャラクターは、『彼女』に著作権が存在します。以後、「フリーキャラクターである」と名言しない限りは、偽物を用いた一次創作はお控えください。え、二次創作?別にいいんじゃないですかね。用意されたセリフにも、その件に関しては明言されてませんし。
…え?私?嗚呼すみません、自己紹介が遅れてしまいましたね。私はこの偽物劇場の館長を務めております、代筆者と申します。ナレーターを担当させてもらいます故、頭の片隅に覚えておいてくださいね。
――おーいクソガキ、幕の準備できましたよー
――あーはいはい、わかったからクソガキ呼びはやめい。お客さんの前だぞ…
…おっと、失敬。
さあ、準備が整いました。偽物劇場の開演でございます。
どうぞお好きなだけ、お楽しみください。