これから
三人称です
ソレイユをリアード公爵家で預かることが決まった。メイド見習いとしてリアード公爵家で働くことになり、花畑で自己紹介をして、子供達はぎこちなくだが、花畑で遊びながらお話し、大人同士は今後のことと、ソレイユについて、詳しく話した。ただし、転生のことは言わなかった。スノーは、ソレイユの自分の口から言うべきだと、思ったからだ。少しお花畑で過ごしたあと、森を抜けて、馬車に乗った。
「それにしても、子供達は仲良くなるのがはやいな」
アクアードが言うと、
「ソレイユものしりで、話していると、楽しいですよ?」
「ソレイユとっても優しいの!」
「それは良かったね」
アリアが優しく微笑みながら言った。
「リアーナ様もアルファード様もとってもお優しい人ですから」
ソレイユはぎこちなく言った。
「ほんとに子供か?」
「とってもしっかりしてるのね?」
『ソレイユは賢いからな』
そんな話をしながら馬車は進んでいき、一度領地の屋敷に戻ったあと、王都の屋敷に行った
「マリー、これからこの子をリアーナ付のメイドにしたい。色々教育してやってくれ」
「わかりました。でも、これでやっとメイド長兼リアーナ様付のメイドというハードなことはなくなりますね」
「すまなかった。なかなかリアーナのメイドが見つからなくて、任せてたからな」
「ソレイユです。よろしくおねがいします」
「よろしくね、色々教えていくからちゃんと覚えてね」
「獣人気にしないの?」
ソレイユは驚きながら言った
「気にするわけ無いよ。ここで働いていて、そんなこと気にする人はいないよ。当主様達だって気にしなかったでしょ?逆に喜ばれると思うよ?かわいい子が増えてね」
「はい!」
ソレイユはお風呂に入ったあと、他の人たちに挨拶をした。
それから約4年が過ぎた。
「リアーナ様おはようございます、ご当主様達が食堂でお待ちですよ?」
「ソレイユ?おはよう!今日はやくない?」
「お忘れですか?今日は、社交界デビューの日ですよ」
「そっか、急がないと」
リアーナはラフなワンピースに着替えて、急いで食堂に行った。
「リアーナ様!走らないでください。危ないですよ!」
「大丈夫!あっ、いった」
リアーナは盛大に転んだ
「大丈夫ですか?だからいったじゃないですか!今いきますので待っていてください。」
「はーい、ごめんなさーい」
「絶対悪いと思って無いですよね。ほら、血が出ていますよ。大事な日なのに。『ヒール』ほら良くなりましたよ」
傷口が光ったと思ったらよくなっていた
「ありがと、今度はちゃんと歩くわ!」
「そうしてください」
リアーナは少しおてんばに育った。屋敷の人や、家族に甘やかされて育ったが、優しい心はそのままだった。ソレイユは、屋敷に来てから二年後に転生したことについて、リアーナとその家族に話したが、受け止められ、リアーナには「すごい」とほめられたためによけい、リアーナを溺愛した。ソレイユは貴族に負けないほど美しくなり、屋敷の人から愛された。二人の様子を屋敷の人は微笑ましく見守っていた。