【72】泥人形との戦闘②
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「……『泥人形』か!?」
目を開いてその人影との
邂逅に驚いたクライスは、
流れるように剣を抜いた。
「魔王! 気をつけろ、アイツらは……!」
クライスが私たちに振り向くと同時、
その人影が明らかにこっちを
振り向き――。
「うぇああああぁぁぁるぁん」
ゴブリンと『不快』と魔法剣士、
最初で最後の共闘が始まった。
◇
なぁにあの変態さんたちは?
「魔王! 気をつけろ、アイツらは『泥人形』だ!」
「なんなのよそれ!? 少なくとも私がいた日本で言う
泥人形はあんな禍々しい奇声を発したりしないけど!?」
クライスに愚痴をたたきつけている間にも、
なぜかゾンビのような足取りの男たちが
私に向かって突っ走ってくるじゃないか。
やだ! こんなモテ期、絶対やだ!
「――調子に乗んな雑魚どもが!」
やべえ、これは犯される。
そんな確信めいた恐怖は、
上から飛来したゲイブの攻撃によって、
ことごとくがなぎ倒された。
「俺の許可も貰わずにイズミの姉貴に
触れるなんて許さねえ。触れんなら、
ちゃんと手を洗ってからにしやがれ」
いや、手を洗ってもいやなものはいやよ?
「分かったか、野郎ども!」
「うぇああああぁぁぁるぁん」
常人が聞けば震え上がるかもしれない重圧を持つ
ゲイブの呼びかけに、しかし攻撃を受けた男たちはひるまず、
懲りずによく分からない奇声をくりかえすばかり。
「何だァこいつら? キモ。まじで変態なのか?」
「ああ、奴らはヘンタイだよ。
それも厄介な、――弩級のな」
「……あァ? お前みたいな
真面目キャラがヘンタイとか
言ってもウケは狙えねえぞ大丈夫か?
脳内クライシスくんなのか? あア?」
「貴様はあとできっちり殺すからよし。
いいかよく聞けよ、この真の脳なしどもが。
俺が言ったのは、変態じゃない。『変体』だ。
奴らは文字通り、『魔力を吸い上げた泥』
の変体生物――名を、『泥人形』と呼ぶ」
「……あんだと?」
「――ゲイブ、来るよ!」
「――ッ!」
再び追撃を開始する、
包帯をまとった
異形の男たち。
外見だけで言えば『歪んだ守護者』に
酷使している。しかし、違う点が一つ。
「……影が、ない」
気づいた私に、『泥人形』の攻撃を
かわしながら、クライスが言う。
「あいつらは生命体ではないからな。
土壌から吸収した魔力だけで動く、
――戦争のための兵器なんだよ」
一体をショルダーファングで切り捨てらしい
ゲイブが、直後に悲痛に近い声をあげた。
「どういうことだ!? こいつら――
死なねえどころか、血さえ出ねえぞ!」
狙った獲物は確実にしとめるゲイブ。
狩人の彼が初めて逃した獲物は、
あまりにも異形の者だったが故。
「そろそろ北の魔王もお察しだろうが、
こいつらを倒す方法は……ただ1つだ」
――そのとき、クライスの頬に、
はじめて冷や汗が浮かんだ。
「――魔力を使わず、
個々のちからだけで、
圧倒することだけだ」
――声優の梶裕貴さん、竹達彩奈さん、
ご結婚、本当におめでとうございます。
先日のわたくしが一番驚いたニュースであります。
お二人を知る読者さまがいらっしゃいましたら、
ぜひ梶家の安寧をともにお祈りください。




