【67】最近私の出番少なくないですか? 活躍させてもらっていいですか?③
やっと新章に入れる……^^;
第一声の脈絡がわからない人は【66】の最後のほうをご覧くだしゃい
「どれだけ俺の名前を間違えれば気が済むんだお前ら!?」
名前の行き違いに憤慨するクライスと、
自分の危機に割ってはいってきた彼に
呆然とするゴーディ。
クライスとの邂逅に、
目を輝かせるゲイブ。
――戦士は三人。
去来する感情は、
三者三様だった。
「はッはあ! そうか、会いたかったぜクライス!」
ゲイブが肩の牙を震わせ、ありったけの
魔力を開放して火蓋が切られるのを待つ。
対して七色に輝く剣を
構えたクライスの頬も、不敵に笑っていた。
「ああ。俺も先の戦いで、お前を逃したことを
後悔していたんだ。あの時の続きをしようか!」
溢れだす闘気が山に満ちて、あまりのオーラに
動物たちが森林の奥深くへと逃げ出した。
――かつて、同じ死線で殺し合った敵として。
今度こそやつを、
俺の牙で。
俺の剣で。
かならず――倒してやる。
「クライスぅァ!」
「ゲイブ・ザッハークッ!」
互いの剣気が、怒りが、興奮が。
今、一つの刀の前に交わり――。
「――はい、そこまでだよ」
地中から、二人の衝突を
遮る大きな壁が出現する。
これは魔法ではない。
クライスもゲイブも、果てはイルガスでさえも、
こんな前時代的で圧倒的な防護力を誇る魔法は、
今まで知らなかっただろう。
それもそのはず。
これは魔法ではなく――。たったひとりの
少女の権能によって産み出された物だから。
「イズミ姉貴……ッ。どうして」
ゴブリンの王が、そこに立っていた。
タドコロ・イズミ――権能名――《想像の権化》
今日は短いのを2つ投稿します。




