表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/140

【65】サバイバル四日目・中期


昨日投稿したお話の、


ブラッドのセリフにあった「人間じゃないのは俺だけ」は、

本当は「人間なのは俺だけ」です。


バカなのか私は。


修正しましたけど先に読んでくれた方々はすみません。


意味の分からない文章になってしまって……\(^o^)/



――高くそびえた崖の上に、『不快』の王はいた。


「ゴーディー……だったな」


その男は明らかに不健康な肌を晒し、

かきむしった首筋が哀れにも見える。

ぐちゃぐちゃの髪はちじれていて、

本来きれいなはずのライトブルーの瞳は、

何かに取り憑かれたように細く鋭かった。


「ああ。仕事増やしやがって……。厄介な連中だよ、お前ら」


「そりゃお互い様だ。――とだけ言っておくぜ! ブラッド」


「応!」


ブラッドが反重力の身軽さを利用して、

崖の上まで一気に跳躍する。相当な負荷がかかるが、

普段これを使っているブラッドにとって苦ではない。


「……あー? お前が使ってるそれ、さっき空から降らせた奴だな?」


自分へ向かって突き刺さろうとする槍に、

しかしゴーディは冷静に分析し、あまつさえ

獲物の種類を判別しようとしている有様だ。


「それは、だめだ。それは、俺が――

俺たちが許さない」


直後、ゲイブの刺突が何者かによって阻まれる。


「なっ……」


それは昨日、ブラッドとレイの前に立ちはだかった、

全身くたびれた包帯や黒衣の外套をまとった男たち。


それらが肉壁となって、ゴーディをかばった。

それに向かって『不快』の王は、無慈悲にも。


「『歪んだ守護者』総員、捨身バインド反撃アタック


「「「はっ」」」


ブラッドの刺突の威力を殺しきれないと踏んだ

ゴーディは、そのまま肉壁たちに何かを命じた。


とどのつまり、玉砕の反撃である。


捨身でゴーディをかばった男たちは、

槍につらぬかれ、血を吹き出して瀕死の形相を

晒しながらもなお、その見に魔力を宿して――、


「「「不快デイト消印バインド!」」」


ブラッドの反重力を形作る魔力に『不快』を流し、

魔力の本流に通常ではありえない汚点をきざむ。


すると、発動する魔力が一気に抗力を失い――。


「ぐっ……ああ!」


反重力の反発する作用を逆手にとられ、

魔力の暴発を利用された暴発に、ブラッドは

いとも容易く、場外へ吹き飛ばされて行った。


「ブラッド!」


「おら、よそ見してる暇ないだろぉ!?」


ゴーディは、自分こそが、力なく地面に落っこちる

血まみれの部下を慮らなければいけないはずなのに。


それこそ一切、無駄な『よそ見』はせずに、

ただゲイブに魔力を開放しようとしていた。


――『不快』の魔力が、異分子が、イオンが。

山中にある森に、空に、人に、電波していく。


「俺たちはなぁ……ハグレモノなんだよ」


魔力開放の間隙に、

ゴーディはそんなことをつぶやいた。


「この百年間、南の賢者さまに仕えた。

騎士はその身を賢者の恩恵と忠義より守られ、

学者はその身を賢者の知恵で祝福されていた。

なのに……なのに!」


魔力が、どす黒い色を帯びて目に見えるようになる。

それは、怒りの魔力――自身の破滅すら引き起こす、

負の力だった。


「――騎士は、『北』との敗戦の責任をとり死刑に処され!

学者達は、『禁忌』の魔力を研究した罪で同じく絞首刑!

おかしいじゃないか! ぜんぶ、賢者さまを思ってやった

ことだったのに! おかしいじゃないかあああああああ!」


負の本流から流れ出した、『不快』のオーラは。

たちまち周囲の木々や岩をも飲み込み、

『不快』を顕現する際の材料に変わる。


「だから……! 正すんだ! このあやまち溢れた世界に! 

歪んだ正義の鉄槌を! それが俺達『歪んだ守護者』だ!」


目に涙すらため、追い出された――殺されかけた。

その悲しみを、怒りを、すべて腐った身に刻んで。


ゴーディは放った。

己の、最上級の『不快』魔法を。


「はぁあああああぁぁぁぁ!」


名は、ない。

こんな異形のまほうに、

付けるべき名など、ない。


「死んじまえ! 何もかも! 俺たちみたいに!」


そして、ゲイブの目の前にそびえていた崖が、

叫びをあげて雪崩を引き起こし、眼前に迫る。


「腐ってしまえばいいんだあああああああ!」



変なところで切ってすみません^^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ