表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/140

【63】サバイバル四日目

今回ルビがめっちゃ多いです!

イズミの中二病センスの光どころなので、

ご容赦してください(-д☆)キラッ


「なぜ貴様が出向きながら何の成果もない……ゴーディ!」


憤慨した男は、ゴーディに向かってツバを吐いて怒鳴った。

「――……汚え」そう、小さくつぶやく『不快』の王。


しかし染王ゴーディは、

確かにその男に膝をついていた。


「これ以上っ、魔族たちを野放ししにできるか……!

こうなったら、『真の勇者』である俺が出向いてっ」


男の怒りは収まらず、どころか、自分のことを

『真の勇者』と抜かすまである。


「…――んん? ボス、危ねえ」


わずかな既視感に、目を向いたゴーディ。


「守護者しょくん、結界展開」


「「「はっ」」」


――直後、空からふってくる研ぎ澄まされた、槍。


雨の比喩ではなく本当に鋼で研ぎ澄まされた鋼の

ヤリが、地上に向かって降り注いでいた。


「なんじゃこりゃあぁ……。あの破天荒な

賢者さまだってこんな天変地異起こさない」


周囲に貼られた透明な結界のドームの中で、

どこか感嘆な声をもらしながらゴーディが言った。


「なら……。天変地異を起こしても

不自然のない、魔王なのではないか」


男には、確信があった。

この槍を降らせるのは、

『北の魔王』しかありえない……と。



「――よし、魔力集中あつまった


私だって、なんの意味もなく座禅を組むような

テレパスガールじゃないのよ。

いや、精神統一は好きだけど。


――ずっと、昨日から寝ずに魔力を練っていたのだ。

私の権能を、最高の状態で使うために。


「イルガス、術式展開して。

ばんっばんヤリ降らすから、

覚悟してよ〜」


「……ええ、お手柔らかに」


さあ、目覚めろ私の異能力。



『北の魔王』タドコロ・イズミ――権能名スキル――《想像クリエイト権化アシェラ



どうしたって対抗できない、

形のない不可逆な『空気』を

可逆できる『事象』へと持っていく。


それが私の、この世界で手に入れた力。


自分でも、よく理解できないときがあるけれど、

きっと私は誰よりも自分の力の本質をわかってる。


――これは、過去ニートの私を克服するための力。

――これは、臆病だめだめな私を奮い立たせるための力


恐れも怒りも、今は要らない。


自分の個性ちからを、ただ存分に発揮するだけだ。


――さあ、ロードの力を見せようか。


雷槌ニョルニル連槍スピアー――」


大地に、木々に、空に、練りに練った魔力の粒子が

あふれていく。――空気に波紋を、大地に亀裂を、

人々に恐怖と安らぎを。


私の力に、応えろ世界。


「っ、殿下! それ以上の魔力を使ったら――」


百連撃ハンドレット!」


――刹那、光が爆散した。

目を開けられないほどの

閃光が雨のように降り注ぐ。


その光に、仕込まれたのは。


闘魔ホーリー閃槍ランス。私の中二病センス、ここに極めたり」


 ヒュ〜……グサグサグサグサグサグサッ!


「……これはひどい」


山中いったいが槍の餌食になった。


イルガスの防御壁が完全でなかったら、

私たちも釘刺しになるところであった。


まさに諸刃の剣ってね(ドヤ)。

まあ、槍だけど。


「――こっからが本番だよ、イルガス」


まあこの程度で詰みにできるほど、

柔っちくはないだろう、敵さんも。


だから、一手打ったら次の手を。

戦場の、常識である。


「くそっ、この前の章から

僕の出番多すぎませんか?」


しょうがないでしょ、

主人公だよアンタ。


「はぁ……。過重労働だ」


重いため息を吐いて、

しかし仕事はせんと

魔力を溜めるイルガス。

うん、えらい。


イルガス・フォン・ホープ――権能名スキル――《聡明叡知クリエイトフィファル


目を閉じた彼の周りに、

浅葱色の光が浮き上がる。


オーブのような個体の形を

保って現れた球体は、イルガスの

支持に従い四方八方へ飛んでいく。


「――我が叡智のかけらよたちよ。

不穏の空気を放つそのものたちを、

洗い出せ」


イルガスの権能は、本来裏切り者を

洗い出すためにある、魔力感知の

能力だ。


しかし、私が即位してからは城内の

規律も柔らかくなり、『裏切り者』

なんて出なくなったんだが……。


それでも、彼の能力の万能性は

現在である。


――作戦はこうだ。


まず私がヤリの雨を降らせ、

相手が相応の防御結界をはれば、

その『反応』をイルガスの権能で

感知する。そうすれば敵の居場所は

丸わかり、やったね!


という、作戦である。


その後は残存戦力の

ゲイブ、ブラッドで叩く!


私とイルガスは待機して、

敵の状況をレイの思念電波を通じて観察、

場合によってレベルカンストの私も戦力と

して導入する。……けど、それは最終手段。


さいきょうが出向くのは、

最悪の事態に

他ならない。


だから、ゴブリンの誇りにかけて。


「――俺さまたちが、ぶっ殺す!」


ゲイブの拳が、唸る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ