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【幕間】たまには脱力しないとね〜……

茶番です。


「さて、イルガスくん」


「なんでしょう、殿下」


「とりあえず、薬」


「ここに」


もうやべえよ。JKの肌じゃねえよ、今の私。


ガリガリでボロボロで、黄土色の肌だよ?

ありえる? ねえ現役のJKいたりする?

いない? いないかあ……。


「ふっ―……かーつ! イ・ズ・ミ・ン!」


ゴブリン専用の人間化の薬の効果は絶大である。

見る見る間に肌にハリが戻り、プルプルになった。

四肢も人間らしいふくらみを取り戻し、実に健康的な

体をとりもどした。


……まあ、ふくらむつったって、胸はこのままなんだけどね。


はは。


「……それで、殿下。これから如何なさるおつもりで」


「とりあえず、目下の目標は『南の賢者』に会いに行く」


「その心は」


「ノイリーにもう一回会いたいっていうのと、

あとは『西の勇者』の手がかりを追うために」


あれ以来、ユキミヤ・リョウヘイは行方をくらましている。


日本に帰る方法を知っている―……そんな意味深なセリフを

残して、彼は去っていった。


別に、今さら日本に戻りたいって渇望するわけじゃないけど、

その「日本に帰る」手がかりは多分、今後の私たちの生活を、

そして、私たちの夢―……異世界人類ニート化計画の成功を

大きく左右することになるだろうから。


どちらにしろ、『西』の軍勢は敵だ。

目を光らせるに越したことはない。


だから今後の活動理念は、ユキミヤの行方を負いがてら

『南の賢者』に会いに行こう――! ってな感じである。


え? なんかテンション高くないかって?


そうなのよーん!


ねえ、ちょっと聞いて!?


南の国ってね、大陸有数の観光地なんだって。

例えるなら、そう。ハワイ的な。軽井沢的な。

え? 気温の格差がすごいって?


気にしたほうが負けだよ。とりあえず観光地っぽい

トコロを挙げただけだから。文句ならロクに旅行も

行かない作者に言ってくれ。


ごほん。……まあ、とにかく。


「――南の国の、フレドリーに向かう。

んで、ノイリーと『南の賢者』に会う」


「確かに『南の賢者』は、『東の魔女』と並ぶ

知識の権化であり、とくにわれわれ魔族と決裂

しているわけでもないので、フレンドリーです。

知識を借りるには、絶好の相手かと」


「そゆこと。じゃ、旅の準備をしようか」


「すでに、整えてあります。

あちらをご覧ください殿下」


イルガスが指を指した場所を見ると、

そこにはテントを買い込んだり、むだに

バッグに食べ物を詰め込んだり、むだに

革袋に水を入れすぎて破裂させたり―……。


「……幹部が揃いもそろって何やってんの」


「……なにぶん、旅行に行った試しが少ないので」


作者か。


「ああ、ゲイブ! そんなに食い物はいらないぞ」


「おやつは必要だろうがッ!」


「ジヲォン殿、マットレスは必要か?」


「ああ、この歳で地面で寝るのはちと応えるのでな……。

ありがとうブラッド殿。ゲイブ、おやつは三百円までだ!」


「こら、おバカ二人組! そんなに一つのバックに

入れようとしないの! 作者じゃないんだから!」


「レイ……もういい、それ以上はやめておけ。

いや、やめてやれ。誰がとは言わないが……」


村での買い出しさえも難航している始末。

いっつも人間のフリしているくせに、

こういう時は無駄にはしゃいで子供みたい。


あはは。なんだそれ、ほんとうに人間みたい。


「ねえ、イルガス」


「なんでしょう」


「必ず、叶えようね。私たちの悲願!」


「叶えていただかなくては、困ります。

ゴブリンが平和に暮らせる世界を、あなたが作るんです。

イズミ殿下」


「あー……えっと、その呼び方なんだけどさ」


「なにか?」


「そのー……たまには、私のこと『イズミ』って、

呼び捨てで呼んでくれてもいいんだよ? 友だち

みたいにさ。ほら、私たちって、年も近いじゃん。

他意はないよ? 他意はないからね! 何にも!」


「そ、そうですか……。でも、目上の人間を呼び捨てには

できません。これは、僕の子鬼としての矜持ですから」


「……あ、そう」


「何をぶそくれていらっしゃるんですか?」


「なんでもない! ほらっ、さっさと出発するよ!」


やれやれ……。


まあ、気長に行こう。

長旅になるだろうし、

それに何より。


「楽しい旅になりそうだ」



どうしてこんな茶番で1600文字以上も書けたのか

自分でもわかりません……。まあいっか・ω・

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