絆に火がつく、燃え上がる、
「ウチらって…本当 底辺組だよね…」
「どーいう意味?」
「底辺に下はない。底辺が1番下だからね…」
「あー なるほどー」
……………
「アンタ何 他人事みたいに言ってんのょーーー」
美砂が流歌に掴みかかる。
「私もなのー!???」
おいおい何を言ってるだベイビー
流歌も底辺に決まってるじゃないか┐('〜`;)┌
わぁーーーっ
流歌と美砂がわぁわぁ騒ぐのを
私は呆然とみつめる
「…くだらね…」
ドンッ
左肩に強く衝撃を受け、
振り向く。
「手島…」
そこにいたのは、
手島 大介[テジマ ダイスケ]だった。
手島は、
「おっと ゴメン」
と言いかけた言葉を
私の顔を見るなり
途中のまま飲みこみ。
「なんだよ。梛喜[ナギ]か謝って損した」
とか言って
明らかに私を挑発する。
イヤイヤ謝ってねぇだろ?
途中でやめただろ?
ってツッコミは このさい無しにして、
売られた喧嘩は買うコトにした。
「レディーに対して失礼じゃなくて?」
手島は鼻でフッと笑う。
「どこにレディーがいるのかね?」
と にやつく。
すると、
流歌と美砂が出て来る
「「ココにいるょー♪」」
でしゃばりめ。
「どこがだ?」
手島の手厳しい言葉で会話が途切れる。
「じゃ、俺。
女の子に追われてるんで♪」
ひらりと手をふり、
手島は遠くへうせる。
ドゴォォォォ
新館の校舎が鈍い音をたてる
穴があきそうな音だったが
校舎はビクリともしない。
「モテるからって…」
「調子にのりやがって」
「ふざけんのも」
「「「たいがいにしろー!!」」」
ムカツク
べつに女扱いされなかったコトに
ムカツいてるんじゃない
ただアイツの
…アイツの人を小馬鹿にした顔に
私達はムカツいてるんだ!!!!
この時だった。
私達に火がついたのは。