第六話「新たな仲間」
2038年6月21日 12:41 教室
もう無理。絶対明日筋肉痛。
俺は体育が終わったあと保健室に行き、膝の処置をしてもらい、安静にということで昼までベッドで寝ていた。本当はこのままワルアクをするはずだったのに、おかしいぞ?
だが俺は揺るがない。この間にもしっかりと情報を採取しておいた。
まずネームド・エネミー関連の情報に関して。結果を言えばゼロだった。昨日とやはり変わらずネットに埋もれてしまうぐらいの情報らしい。もしくは、他のプレイヤーは誰も出会っていないのだろうか。運がいいのか悪いのか。こちらは少し様子を見ることにした。
そして、ふと記憶の片隅に置いてあった事。
ミヤの身に起きたエネミーバグだ。
これに関してはまだ探りを入れてなかったので、この時間を活用して調べてみたところ・・・
これまた意外な事実。少なからず事例が上がっていた。だがほとんどが女性で、男性もあるがとても少数だとか。だがやはりこれも100人程度。数は全然多くなかった。今のワルアクの総プレイヤー数と比較したら豆粒レベルである。バグなのに、なぜ限定的なのだろうか。謎は深まるばかりであった。
「まあこんなもんか。サービス開始だけど、Wikiの情報屋も素材が足りないんだろう」
いつもお世話になっているが、今回ばかりは役に立たなそうだ。
ピコン!
メールアイコンが点滅した。ミヤからの返信か?
<お返事ありがとうございます!!(*´∀`*)西陵中学という学校です!(  ̄? ̄ )/新宿も遠くないですよ~(´▽`)>
西陵中学・・・確か港区だったか。多分新宿に近い位置なのだろう。まあ不都合はないか。
<ありがとう。なら、17:00に新宿第一エリア集合で頼む。エリアの場所は区内に入ったらどこがどのエリアかがマップに表示されるからそれを頼りに来てくれ。俺の場所はわかると思う。>
これでいいか。うん、女子に送るメールとして何も変なのところはない。大丈夫大丈夫。送信っ、と。
ピコン!
「早くね!?JC怖っ!」
おいおいこれ俺のタイピングを凌駕してるんじゃないか?
<了解しました!(´∀`*)どんな敵と戦うんでしょうか(メ・ん・)?楽しみです(っ'ヮ'c)!ではまた後ほどお願いします!(*´艸`)>
うそやん、こんな絵文字付きの文章をこの時間内で打つのん!?手強いぞ・・・
まあこれで話は通ったと思っていいだろう。あとは学校が終わるまで待つだけなんだが―――
グゥゥゥゥゥ!
「めっちゃ腹減った・・・結構でかい音なったぞ、そんな食い意地はってないんだが」
腹ごしらえでもして乗り切るとしよう。
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2038年6月21日 16:56 新宿第一エリア『新宿御苑入口前』
少し早くついてしまったが、もうミヤは着いているだろうか。連絡はないが、ここはめちゃくちゃ目立つし、そもそも第一エリアのほとんどを、この『新宿御苑』が占めている。ミヤも、自ずとここに導かれるに違いない。
『World:action』がリリースされて既に9日が経った。ランカー達は既に、最大でも第5エリアで戦闘を繰り広げているだろう。やはり新作で、話題のゲームなのだから未だここでは新規勢がチラホラ中で戦っている様子だ。
ここ、『新宿御苑』は今や観光目的ではなく、ARゲームのプレイ場所となっている。20年くらい前に、ここでスマートフォン用ARゲームの人気スポットになっていたんだとか。そこからなのか、それ以降に出たARゲームは、何かと『新宿御苑』を人気スポットにしていく傾向があった。
『World:action』も例に漏れず、人気スポットとなり、初心者用広場になっていた。
「人が意外と少ないな。もっといるもんだと思っていたが。」
まだプレイヤーはリアルでやることが残っているのか。ふっ、社会人は全く残念だな。ガチ勢にも社会人はいるだろうが学生という大きなアドバンテージには勝てるはずがないのだ!
しばらくなっていると、パタパタと足音が聞こえてきた。
「遅れてすみませ~ん!到着しました!」
「おっ、来たな。・・・時間ピッタシ。遅れてないじゃないか」
「い、いえ!年上を待たせるのは良くないことだと思いまして」
すげえしっかりしてる・・・!全人類よ、この子を見習え!!
「偉いなぁ・・・よし、じゃあ早速始めるとしよう。まずは入って場所取りだ」
入園料を払い、少し奥へ向かう。池があると危ないから思う存分動けるような場所を目指す。ワルアクは視界マスキングをかけているわけではないので地形が変わって見えるようになるわけではないが、大袈裟に動いていたほうが開放感もあっていいだろう。
「ん、ここでいいかな。まずは基本的な動きからだ。武器は何を使っているんだっけ?」
「ナイフです!友達から貰ったナイフなんですけど」
と言ってミヤは使っているナイフを見せてくれた。ほう、このレベルでこの武器を持ってるって、友達はなかなかやるな。すこしレア度の高いフリーダナイフをミヤに渡すなんて、よっぽど良い友達だろう。
「初期装備はナイフだったのか。なら、ナイフの特徴を話そう」
「えっ、いやその・・・はい!ご教授お願いします!」
「まずはナイフの持ち方だ。包丁のように持つんじゃなくて逆手に持つのがスタンダードだ」
「こ、こうですか?」
おお、なかなか様になっている。ちょっとへっぴり腰だな。だがそこが可愛い!!
「ん、攻撃する時はこう、横に振る、もしくは下から振り上げろ」
「フッ!」
まだ剣筋がブレている。もっと練習を重ねれば、確実に形になるだろう。
「上手く武器が通ればダメージ数が上がる。逆に剣筋がブレていたりするとダメージが低くなったりするから、もっと練習だな」
「は、はい!」
う~ん可愛い!こんなゲームオタクが女の子に教えを請われるなんて!大丈夫だろうか、気持ち悪い顔をしていないだろうか。鏡持って来ればよk―ー―
「すまない、君たちはプレイヤーか?」
「ん?あ、ああ。そうだが・・・」
「お願いだ、俺にワルアクを教えてくないか」
と、礼儀よく頼みごとをしてきたのは大の大人だった。しかも男性。
「君は見る限り高レベルプレイヤーと見た。是非教えて欲しい!」
盛大に腰を折り、凄まじい勢いの男性に気圧される。
「わ、わかった!頭を上げてくれ」
この感じからしてとてもイイ人なのだろう。とてもウケがいい。筋肉質でガタイが良い、しかも顔は爽やかだと!?男女ともにウケがよさそうだ。
「あ、ありがとう。俺の名前はカイム。君の名前は?」
「俺はリク。あっちでナイフの練習をしてるのはミヤだ」
「リク君とミヤちゃんだね。よろしく頼むよ」
まさか大人の男性にから教えを請われるなんて・・・ふふふ、認められるって素晴らしいな!
カイムと名乗った男性は、懐から「ライフ・ノーツ」を取り出すと、その形状をハンマーらしき鈍器へと姿を変えさせた。それを肩に担ぐカイムの姿はなんともタンクさながらだった。
「えっと、カイムの装備はハンマーか」
「ああ、大きくて重量ある物って振り回したりしたことないから戸惑っているんだ」
「なるほど、重量まで制御してるだなんてさすがワルアクだな。よし、まずハンマーの構え方だが・・・」
ハンマーの使い方、攻撃方法を教えたところで、役割を覚えてもらわなければ役に立たないのがハンマーの厳しいところだ。ただ攻撃を加えるだけでは重量級である意味が無い。
ハンマーはタンク兼アタッカー。だが、この世界には所謂「職業」と「役割」が無い。
「職業」が無い分、ジョブスキルやパッシブスキルは望めないため、まずは防御力を高めて行ったほうがいい。しかも、この世界に魔法はない為、バフ効果はポーションやスキルなどでしか望めない為、相当な防御力が必要になるだろう。
「役割」、一般的には「タンク」や「アタッカー」を指す言葉だが、これもシステム的に割り振られているわけではない。もしパーティプレイをする場合は、しっかりと武器の特徴とこれまでのRPGのノウハウ、攻略を見た上でしっかり「役割」を理解しなければ、ブーイング間違いなしで即退場願われるだろう。
なので、初心者にはこの武器はどの立ち位置かをしっかり教えておく必要があるのだ。
「ふ~!リクさん、終わりましたー!・・・あれ?その人は誰ですか?」
そこへ、一通り素振りを終えたミヤが駆け寄ってくる。
「おう、お疲れ。紹介するよ、この人はカイム。さっきミヤに武器の取り扱いを教えていたところを見て自分も教わりたいって来てな」
「おお!すごいです!!さすがリクさん、こんな大人の人にも頼られるだなんて、やっぱり強いんですね!!!」
ここまで露骨に褒められるとさすがににやけるな・・・デヘデヘ。
「初めまして、ミヤさん」
平然とミヤに握手を求める手を差し出すカイム。こいつ、できる・・・!平然と女子中学生の手を握ろうとするだなんて俺には到底・・・無理だ。
「は、初めまして、よろしくお願いします!」
挨拶を一通り済ませたところでパーティを組む。ついでにフレンド登録も。
さて、実際に教える事と言ったら武器の扱いからだが、これから先はPTを組んでの行動が多くなる。その為、ここでこのゲームについて授業をしよう。
「で、だ。これから二人に、それぞれの役割、またの名を立ち回りを覚えて欲しい」
「「役割?」」
「そう、オンラインゲームをやったことのあるプレイヤーならわかると思うが、二人共はMMORPGは初めてだったよな?」
「いや、俺は多少知識はあるぞ。」
多少、か。ならばおさらい程度に役割を話しておく。高レベル帯で活躍するまでの知識は今は必要がない。
大抵のMMORPGはダメージの蓄積を主とし攻撃に特化した「アタッカー」、味方の盾となり防御に特化した「タンク」、仲間のHPを回復しサポートに徹する「ヒーラー」。この三種類の役割を主としたパーティを組む事になる。
この知識を片隅に置いてもらい、すこしこの世界のルールについて語ろう。この世界の武器は簡単に言うと近接武器しかない。遠距離、魔法などの武器は一切無く、回復の手段がアイテムしかない。その為「ヒーラー」の役割は消え、「アタッカー」と「タンク」の二種類がパーティを組み、戦っていくことになる。
武器の種類、割り振るステータスによって立ち振る舞いが変わるわけだ。レベルアップによってステータスの上昇、スキルの効果を上昇させるスキルポイントがもらえる。
「レベルが上がるとスキルポイントがもらえる。これを使う事によって武器毎に与えられる攻撃スキル、バフスキルの取得と上昇が行えるわけだ。」
「はいっ!質問!ステータスの変動はどのように判定されるのですか?」
「いい質問だ。このゲームは戦闘の経験がIAによって自動的に解析される。どのような攻撃をしていたか。どんな武器を使っているか。HPはどのくらい削れていたか。様々な情報を処理し、プレイヤーに経験値という数字に変えて与えられる」
「つまり、ダメージを中心に与えていて、HPがあまり削られなかったとしたら、攻撃にあたるステータスが増え、HPや防御にあたるステータスが増えにくい、ということか」
「そうだ。だからこれから先どんな戦闘をするかで自分を作り上げることになる。だから皆にやってもらいたいのは『役割の確定』なんだ」
一度レベルが上がってしまうと元には戻せない。均等にステータスを振るのもいいが、現在のレベルキャップは40。かなり限られたステータスになり、防御も足りず攻撃も足りずになってしまう。そのほかにも敏捷、筋力、知力もあるので良くて3~4個のステータスを重心に振り、その中で優先順位を決めることになる。
「だからここで武器が重要になる。例えば、ハンマーを持っていて、敏捷が高くて筋力が低いステータスになると重量のある武器なのに素早く動いて攻撃できない、なんてことになってしまう。だから武器に見合ったステータスにするんだ」
「なら、ナイフはどんなステータスがいいんですか?」
「ナイフは小型で取り回しがいい。だから自分は素早く動けて尚且つ大ダメージを与えられればとても優秀だ。例えるなら暗殺者みたいな感じだな」
「ほほほう!!ということは、素早く動けるから攻撃を回避できる。だから防御にはあまり振らないってことですね!」
「飲み込みが早いな。そういうことだ」
そして俺はひとりひとりに教えていった。
ハンマーを持つカイムはHPと攻撃(ATK)と防御(DEF)と筋力(STR)。ナイフを持つミヤはHPと攻撃(ATK)と敏捷(AGR)と知性(INT)を割り振ることに。
ちなみに剣を持つ俺は攻撃(ATK)と防御(DEF)と筋力(STR)と敏捷(AGR)を上げることにしている
「さあ、これで割り振るステータスが決まったことによって自動的に役割も決まった!ダメージを受ける役割「タンク」はHPと防御に振っているカイム、ダメージを蓄積させる「アタッカー」は俺とミヤ。これでパーティとして成り立った!」
「みんなを守り抜く・・・よし、俺がみんなのダメージを受け持つぞ!」
「暗殺者・・・アサシン・・・ふふっ♪」
二人共、役割を貰いよりやる気を出したみたいだ。さて長くなったがここからが本番、育成を始めなければならない。実戦あるのみだ。ガンガンエネミーと戦わせていくから覚悟しとけ!!
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2038年6月21日 18:32 同エリアにて
「ひぃ・・・ひぃ・・・」
「ぜぇ・・・はぁ・・・」
ざっと1時間半くらいエネミー狩りをさせ、ひとりひとりに見合った戦闘をしたおかげでこんなにもレベルとステータスが上がった。
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プレイヤーネーム:Miya
レベル:4→10
称号:NONE
Status:
HP :980→1400
BP :1000→1100
STR:240→280
ATK:60→140
DEF:240→380
AGR:320→490
INT :290→320
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プレイヤーネーム:Kaim
レベル:5→11
称号:NONE
Status:
HP :700→1700
BP :1000→1300
STR:250→300
ATK:80→190
DEF:290→420
AGR:260→310
INT :240→290
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なるほど、いい具合に成長したようだ。これであれば新宿のエネミーと少しは渡り合えるだろう。
「武器の扱いにもだいぶ慣れたみたいだな。もっと自在に操れるようになればレベルが5も上でも通用するだろう」
「確か、投げるふりをすればナイフが飛んでいく攻撃スキルがありました!名前は・・・【スローストック】ですね。これを練習すれば強い敵だって倒せちゃいますよ!!」フンフン
投擲は遠距離が未だないこのゲームに置いてとても重宝されるスキルだろう。かと言って、投げる本人がノーコンだと意味がないのだが・・・
ミヤが大きく振りかぶると、たちまち武器を持つ手が光り始める。この光はスキルを使用していることがわかるエフェクトだ。
「せやぁあ!」
綺麗にナイフが飛んでいき、7メートル先にいるエネミーの頭にクリーンヒットした。
「やったぁ!当たりました、当たりましたよ!!」
「これはなかなか・・・ポテンシャルが高いのかまぐれで当たったのか」
「そ、そんなことないですよ!ちゃんと実力です」
プリプリと怒るその姿はドジっ子というか、少し抜けてる感じなのに。
だがここまで綺麗に当てれるものかとゲーマーとしてかなり高く評価した。肉体のポテンシャルに対し、システム補正の効かないこのゲームは何かしらの才能があると大分有利に事が運べる。
元から動体視力が高いとエネミーの攻撃が避けやすくなり、バトルに置いて有利なのは間違いないだろう。
対してカイムはパワー型。ステータスも順調にタンクらしく育っていっている。
「俺の新しいスキルは【ノックバウンド】だ。どうやらエネミーを攻撃するとノックバックで後方に吹き飛ばせるようだ」
「ノックバッグか!これはかなり強力だぞ。戦略がいろいろ組めそうだな」
「な、なんか怖い顔してますよリクさん・・・」
だがしかし、今日でかなりみんな強くなった。まあ、俺ほどではないがな!ハッハッハ!
鼻を天狗にしてドヤ顔していると、日が少し落ちていることに気づいた。
「おっと、もうこんな時間か。ミヤのことも考えて今日はここで終わりにしよう。」
「そうだな!女の子がこの時間まで彷徨いているのはよくない。また次会った時、レベル上げをしよう」
「わかりました。また明日もお願いしますね!」
「ああ、わかっ・・・」
また明日・・・だと!?
ミヤのやつ、しれっと明日の約束をしてくるのか・・・!?
「なにかおかしな事言いました?」
「いやいやいや、おかしくはないんだ。うん、また明日な。ミヤ、カイム」
「はい!」「おう!」
さて、明日のプランでも考えるかな。
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2038年7月12日 23:22 リクの部屋
ミヤとカイムのレベル上げを初めて1ヶ月が過ぎ、遂に明日へと迫った大型アップデートを目前に全員のレベルが上限である40レベルに達した。
そして、俺の現段階最終ステータスはこうなっている。
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プレイヤーネーム:Riku
レベル:40
称号:<Peritus to Sword>
Status:
HP :4300
BP :3430
STR:1150
ATK:760
DEF:710
AGR:1120
INT :1000
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自分でもなかなか強く育成できたと思っている。やり直しが効かないから、慎重にレベル上げしたものだ。
さて、忘れないよう明日のアップデート内容についておさらいしよう。
・突発的事象の追加
・NPCの配置、自発的事象の追加
・エネミーの追加
・レベルキャップ解放
・称号の追加
・各エネミーの調整
ちなみに、これ以上の内容は運営からは何も音沙汰が無く、一番考察が広がる突発的事象も謎なままだ。
明日の9時になればわかるのでさっさと寝て備えればいいのだが、楽しみで眠れない。まるで遠足に行く園児のように。
これらのアップデート内容を見ていると、やはり俺は各エネミーの調整が気になる。ミヤと出会うきっかけになったあのエネミーバグ。あれ以来バグには会わず、レンも情報を集められていないらしいので、本当にバグなんじゃないかと流しそうになるのだが、このアップデートで直るのかと少し期待している自分もいるので、複雑な気持ちになる。ほっといて良い問題じゃない気がするが、とりあえず明日まで様子を見よう。
大丈夫、ミヤもカイムも強くなった。レンも40レベルになり、一緒に頭を張れる勢いだ。このまま突き進み、いずれトップに立つんだ。幾度となくトップに立ち続けた俺に不可能はない。
決意を固く決め、パソコンのディスプレイを消し、俺はベッドで横になった。
何を思ったのかふと、重い瞼でこれまでの戦いの思い出を見るかのように称号リストを開いた。
「懐かしいな。おっ、この称号はゴブリナーを100体倒すとかいうクッソめんどくさかった称号じゃないか」
クスクスと笑いながら、次なる冒険がどのようになるのかを思い描く。
そして称号リストをスルスルとさかのぼっていると、ふと見慣れない称号があった。
「ん・・・?なんだこれ・・・シー」
ここまで読むと突然、ウィンドウが閉じワルアクが終了した。ポップアップが表示され、そこには
<ただいまメンテナンスを行っております。終了予定時刻は7/13 9:00となっています>
と書かれていた。
読んでくれてありがとうございます。彩羽燐と申します。
更新がだいぶ遅くなってしまいました。一応ちゃんと書いてますよ!
さて、そろそろ物語が動き出します。長いプロローグでしたねw
設定とか少しガバガバなところがありますが、質問などございましたらこの場で答えていこうと思います。
先にあとがきを読んでいる人はここから先ネタバレを含みます!未読の人は本編を読んでから見てくださいね!
さて、今回はステータスが大きく絡んでくるお話でした。かなり数値的におかしかったり、タンクとDPSのステータス差に違和感を覚えたりなどしたかと思います。ここらへんのラインってすごい難しいんですよね・・・ちゃんと決めててもどうしてもリテイクリテイク・・・やっとこさ現段階で納得できるステータスになりましたが、多分また直すと思います。ご了承ください。
この物語、かなり長くなるくせに更新が遅すぎるから話が全然進まないという・・・最近は余裕が出てきたので、ペース上げていこうと思います。
ブクマ、感想お待ちしております。