プロローグ
----プロローグ----
――――Mixed Real。
略してMR。
VRとARを織り交ぜ、まるで現実世界でVRの様な体験をすることができることを指す。
MRが普通となってしまったこの世界で、新たな歴史が、大きく刻まれることとなる。
時は2034年、ベンチャー企業《Another》が日本中を驚かせる全くもって新しいMRメディアを生み出した。
その名は『Life:touch -ライフ・タッチ-』。
名前の通り、それは生活に途轍もなく干渉してくるものであった。
自分と本体を紐付けし、個人をアカウントとして登録をする。すると、世界中のネットワークに接続をし、視界ににwebサイトを開いたり、マップを表示させたりと、生活に必要な事はもちろん、動画を視界にでかでかと写すことができたり、身分証の代わりや電子マネーをチャージできるという、夢のような機械が発表された。
日本中の誰もが興奮し、世界中の誰もが期待の目を向けた。
典型的な機械、ゲームオタクで引きこもりの神谷 陸弥もその一人であった。
ネット社会に明るさを見出し、このガジェットには大きな革新を生み出すと考えた。恐らく、世界中の誰よりも、一番このガジェットに対し、色々な仕組みや、実用性などを考えていたであろう。
リクヤも含め、ほぼ全ての日本人が、このMR機器を手にするために手を尽くしていた。
満を持して、遂に発売。
爆発的に売れていった『Life:touch』は2年足らずで日本の社会に浸透し、生活になくてはならないものになっていった。紙の身分証はほぼ見なくなり、代わりにデータ化され、『Life:touch』を持っている人には見せられたりなど、社会にはなくてはならない存在にまでなった。それだけではなく、硬貨や紙幣も見なくなり、ほぼ全ての買い物が電子マネー化した。
『Life:touch』発売から4年後の2038年6月―――――
世界初、MRでプレイするゲームが発表された。
その名も『Would:action -ワールド・アクション』
生身の姿で『Life:touch』付属の『Life:notes -ライフ・ノーツ-』を使い、剣や、斧、ナイフを振り、MRで表示された敵を倒し、レベルを上げ、超難関の迷宮を攻略すると言うゲームであった。
ジャンルはMRMMORPGとして設定され、ゲーマーや若者は勿論、『Life:touch』所有者はほぼ全て興味を向けていた。
まだかまだかと、日本人は『Life:touch』が発売される時と同じ期待で、リリースを待っていた。
だがそれは、崩壊の始まりのカウントダウンでもあった―――――
初めまして。彩羽燐と申します。
初めに謝辞を・・・今作が初めての執筆、投稿となりました。拙い文章、誤字脱字があり、読みにくいものとなってしまったかもしれません。申し訳ございません!ですが、興味を持ち、ここまで読んでくれた読者様、ありがとうございます!
この物語は、とあるゲームが現実とリンクし、大変な事になっちゃうよ!というところから始まります。
それに巻き込まれ、現実を理解し、立ち向かうお話になっていく予定です。
設定がとても雑だったりするかもしれません。それでも頑張って主人公たちの物語が紡げるといいなと思っています。
タグでVRMMOを使ってしまい申し訳ないです・・・MRMMOというジャンルが新しく、ヒットしない可能性があったため付けさせてもらいました。ご了承ください。
長々と失礼いたしました。今後とも、よろしくお願いいたします。