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拭えない贖罪を背負った日

 ずっと一緒にいられると思っていた。


 永遠にあの幸せが続いてくれると信じていた。


 寿命の違いで一緒に死ぬことはできなくとも、天命を終えるその日まで、必ず側にいると誓っていた。


 そう……誓っていたんだ。そんな在り来たりなことを乞い願い、それだけ叶えられるのならば、俺はそれ以上に何も望まなかった。


 でも現実は、その願いの一つすら叶えさせてはくれない残酷な世界だということを、俺は身を以て知っている。


 身が引き裂けそうで、目眩や吐き気がして、生きることを諦めようとした日。俺はその時、一生拭い切れない贖罪を背負った。


 歳を重ねるにつれて鮮明に蘇ってくる忌まわしき記憶。開けてはならないパンドラの箱が“奴”の手によって開かれ、全てが明らかとなる。


 真っ暗な世界に一縷の光が差し込み、光は次第に広がっていき、俺をあの日の世界へと誘う。


 そこは俺が元々住んでいた小さな村。普段なら晴れの日が殆どの環境のはずが、その日だけは嵐が吹き荒れ、外に出るにはあまりにも危険な天気だった。


「おぉっ、すっごい天気だね。そこら中でトルネードが発生してるみたいだよ」


 窓から外を覗く幼い俺は、人生初の台風に瞳を輝かせ、空中に舞う木々を見て少し興奮気味だった。


「フッ……。ついに我の真の力が現世に発現されてしまったようだな。しかし案ずることはない。我の手に掛かれば、この程度の嵐は一日で収まる」


「明日か明後日には台風が過ぎると天気予報でやっていましたからね。今日は家の中で安静にしていた方がいいようですね」


 厠姉さんの言う通り、普通ならそういう考えに至るだろう。学校も休校になるだろうし、外出する理由は何処にもなかったはずだった。


「何言ってるのさ厠姉さん。俺学校行かなきゃならないんだから、ずっと家になんて引き篭もっていられないよ」


 この日、当然の如く学校は休校になっていた。それは全生徒に連絡網で回されていて、誰もが知っている情報だった。


 ただ、それはこの家を除いてという話。何の間違いか、それとも村の人達の意図的行為か、俺の家にはその連絡が回って来ていなかった。そのため、俺はその日も登校しようとしたのだ。


「な、何言ってるんですかシロちゃん。こんな日に登校なんてできるわけないですよ。外を見れば一目瞭然じゃないですか」


「そんなこと言われても、休校になるだなんて連絡来てないし。こういう日だからこそ、子供の逞しさを磨けってことなんじゃないの?」


「えぇ? そうなんですか? それはまた、鬼畜な方針の学校があったものですね……」


「生きることは常に試練だ。如何なる苦行が待ち受けていようとも、決して背を向けてはならない。我が背負っている宿命もまた同じよ」


「じゃ、俺はそろそろ行くよ。今から行かないと間に合わなそうだし」


「……誰でもいいから相槌くらいはしてくれないのか?」


 時計で時間を確認した上で、俺は皆を置いて階段を降り、玄関へと向かう。


「うおっ!? なんじゃこりゃ!?」


 玄関にやって来ると、玄関として成立していない崩壊したドアがそこにはあった。


 嵐によって何処からか飛んで来た木が直撃してしまったようで、元々ボロいドアだったためか、あっさりと突き破ってしまっていた。


 壊れた玄関の前でひぃさんがしゃがみ込んでいて、煙草を吹かしながらドアの破片を摘んでいた。


「こういう日に限ってジャストで飛んで来るか普通? 悪運が強過ぎるのも考えものだな」


「どうするのひぃさん。応急処置を施すのも無理っぽい壊れ方してるけど」


「どうするもこうするも、業者を呼ぶしかないだろ。と言っても、今から呼んだとしても、来るのは三日か四日後くらいだろうが」


「ふーん……。じゃ、俺は学校行って来るね」


「学校? こんな天気に登校日なわけ……って、もういねぇし」


 連絡は回って来ていなくとも、登校日であるはずがないと悟って引き止めようとしてくれたひぃさんだったが、俺は話を聞かずにさっさと家を出て行ってしまった。


 本当ならこんな日に俺も学校なんて行きたくなかった。それでも登校しようとしたのは、意地を通すためだった。


 周りと自分が違うことを知り、住民から避けられるようになると、一切のコミュニケーションが取れなくなる。更に“そういう目”で見られるのだから、ストレスを感じて不登校やら自殺やらの引き金となる。


 俺はそれが嫌だった。何故こんなことで俺一人だけが不幸の道を歩まなければならないのか、と。


 だから俺は、たとえ周りから避けられようとも、一度も休まずに登校を続けていた。周りの人間達に負けないために。


「ぬぅぅ、歩き辛くて仕方ないなぁ」


 向かい風に逆らって一歩一歩踏み締めて歩いて行く。


 一応カッパは着ているので、雨風に当てられて風邪を引くなどということには至らないようにしている。


 当然だが、外を出歩いている人は何処にも見当たらなかった。こんな日に好き好んで外に出る人なんているわけもない。


 俺の家から学校までは、大体十五分くらいの距離にある。


 村の中を抜けて長い野原道を歩き、橋を渡って少し歩いたところに校舎はある。なんで村から少し離れた場所に建設したのかは、建設者しか知らぬ謎である。


 嵐によって歩幅が短くなっているものの、前以て早めに家を出ていたから、遅刻することはないだろう。と言っても、学校は休校しているので遅刻も何も無いのだが。


「よっ、ほっ、はっ、ほっ」


 アクロバットな動きで、所々から飛んで来る自然の障害物を避けながら野原道を歩く。まるで遊園地のアトラクションを体験しているようで、この時の俺は今の状況を思う存分楽しんでいた。


 だが、呑気でいられたのはそれまでだ。


「うわぁ……」


 野原道を抜けて、林の中にある橋へとやって来た。


 橋の下を流れている川は濁流となっていて、しかも橋と川の間隔が狭いものだから、橋に向かって何度も濁流が衝突して、ミシミシと不吉な音を鳴らしていた。


 公共設備の整っていない村だから、橋は当然木製のもの。今にも壊れてしまいそうで、渡るには相当の根気を求められる危ない橋と化していた。


 しかも俺はまだ子供だ。万が一にも濁流に巻き込まれれば、子供の身体なんていとも容易く流されてしまうだろう。そうなれば十中八九、命の保証はない。


 今の俺だったなら、迷わず引き返していただろう。“今の俺”だったなら。


「ま、待ってくださーい! 駄目ですってばー!」


 今思えば、きっと愛は俺を止めに来てくれていたんだと思う。そうじゃなかったら、俺の言う事を聞かずに外に出るわけがなかったから。


 無理して橋を渡ろうとしている俺の後ろから、愛が単身で駆けて来ているのが見える。更にその後ろからは、必死に愛の後を追う厠姉さんとタヌっちの姿もあった。


「うぇ? なんで皆まで付いて来て――」


 橋を渡る最中、皆の声を聞いて後ろに振り返る。


 その瞬間、足元から何かが割れる音が鳴り、俺の身体は橋の下へと吸い込まれた。


「うぉおおお!?」


 今自分が立っていた橋の床がピンポイントで穴が空いたことに気付き、咄嗟に両腕を広げて落下を防いだ。


「落ちる落ちる落ちる! やばいってこれ! 死ぬってこれ!」


「わぁぁ!? は、早くシロちゃんを助けないと!」


「何をしてるんだあの馬鹿は……」


 二人と一匹が駆け付けに来てくれると、穴に埋まっている俺を必死こいて引っ張り上げてくれた。


「万事休すかと思ったよ。ありがと皆」


「お礼を言うなら愛ちゃんに言ってあげてください。真っ先に外に出て行って、シロちゃんを追い掛けて行ったからこそ、こうして私達が駆け付けられたんです」


「そうだったんだ。いやぁ、手間を掛けさせちゃったね愛。こんなびしょびしょになっちゃって、帰ったら乾かして温まらないと」


 雨に濡れた愛はぶるぶると震えていて、俺の膝の上で丸くなっていた。きっと無理して外に出て来てくれたんだろう。


「ほら、今日はもう危ないですから。登校日であったとしても関係ありません。皆で一緒に帰りますよ」


「ゴールは目の前なのに? ここまで来たら普通に登校したいんだけど」


「いいから行きますよ!」


「あ、はい……」


 心配を掛けてしまったせいか、少々怒り気味の厠姉さんが俺の手を引いて立ち上がる。


 そしてまた、聞き覚えのある嫌な音が皆の足元で鳴った。


「「「……ん?」」」


 反射的に三人同時に足元を見ると、さっきの穴とは比べ物にならない大きな穴がぽっかりと空いていた。


「うっそーん……」


 重力に逆らえず、空中に浮けるタヌっち以外は全員真っ逆さまに落下してしまい、激しさばかりが増している濁流の川に巻き込まれた。


「や、やばっ、これ、本当に死っ……」


 側にいたはずの厠姉さんと愛の姿は見当たらず、それ以前に皆の無事を確認する余裕があるわけもなく、俺は何もできないままジタバタするばかりだった。


 というのも、俺は泳げない人だった。そもそもこんな濁流をまともに泳ぐこと自体が困難なわけで、子供である俺にとっては絶望的な状況だった。


「掴まれ弥白!」


 タヌっちが飛んで来て手を伸ばしてくれるが、短い手が俺の手に届くことはなく、虚しくも俺は一人流されていく。


 何度も大波に飲まれては顔を出すものの、やがて完全に濁流に飲み込まれてしまい、俺は川の中へと引き摺り込まれた。


 上も下も分からないまま流されて、やがて呼吸困難に陥って息が苦しくなり、段々と近付いてくる死に恐怖を感じた。


 しかし俺は、誰かに助けてと念じようとさえしなかった。


 妖怪の皆しか頼れる者がおらず、他人は俺と距離を置いた存在のみ。故に、自分を助けてくれる人がいるわけないと悟っていたからだ。


 俺は途中で諦めてしまっていた。もう助からないと、決め付けてしまっていた。


 だからこそ、諦められない命があった。俺は助からなくとも、愛の命だけは諦められなかった。


「っ!!」


 先に奥へと流されていたのか、既に気を失っている愛の姿が見えた。


 このまま濁流の勢いに身を任せれば追い付ける。この手が必ず届く範囲まで近付ける。


 自分の意識に鞭を打って、愛との距離を詰めて行く。


(後少し……もう少し……っ!)


 次第に愛との距離が狭まって行き、手を伸ばせば届く距離までようやく近付くと、俺は手を伸ばそうとして――止まった。


 真横から誰かが近付いて来たと思いきや、思い掛けない人物が俺に向かって手を伸ばして来ていた。


 愛との距離はすぐ近く。そして、俺が助かる救いの手も目の前に。


 死ぬことへの恐怖と、死ぬと思っていた自分の命が助かる希望。二つの要素が虫の息である俺の意識を揺らがせ、固いはずの決意が音を立てて崩れ去った。


 そうして俺は、愛に伸ばしていた手を曲げてしまった。


「ぶっはぁっ!」


 こんな濁流の中をどんな原理で泳いでいたのか、俺の身体を引き上げながら崖に身を寄せて、自分の腹に巻いたロープを掴んで上に登って行く。


 濁流に全身を押されながらも、やがて川の上に登り切ったところで、その人は濡れた芝生の上に俺を投げ捨てた。


「ったく、今更連絡網回ってきやがって……。お前もお前で災害トラブルに遭ってちゃ世話ないな」


 助けに来てくれたのは他でもない、普段なら自分の身の危険を犯してまで他人を助けてくれるはずもない、自分主義者であるはずのひぃさんだった。


 だが俺は、ひぃさんが助けてくれたことに驚愕することなく、ただ黙って自分の掌を見つめたまま目を見開いていた。


「何……してんだ……俺……」


 自分が犯した愚行に気付き、咄嗟にまた川の中に飛び込もうとした。


「錯乱してる場合か」


 川に飛び込む寸前、ひぃさんに腹を蹴られて再び引き戻された。子供に対して強引なやり方だ。


 俺はすぐに立ち上がると、泣き叫ぶようにひぃさんの胸に縋り付いた。


「愛がぁっ!! 俺っ!! 見捨てっ……は、早っ……あ゛ぁあ!!」


「無理だ、諦めろ」


 分かっていた。もう遅いと、もう間に合わないと、濁流の脅威を身を以て味わったから。


 でもその現実を受け入れられず、ただただひぃさんが辛辣であると思わざるを得なかった。


 俺は言葉にならない言葉を叫び続けてひぃさんに訴える。喉に支障を齎すであろう悲痛の叫びは、この雨風のように鳴り止むことはない。


「うるさい黙れ」


 ひぃさんは俺の頭を思い切りぶん殴り、強引な手段で気絶させた。さっきまでの挙動が嘘であったかのように、俺はピクリとも動かなくなった。




〜※〜




 台風が過ぎ去り、ようやく天候が落ち着いた日。俺は生まれて初めて登校を拒否した。


 無論、理由は愛の捜索のためだ。


 きっと無事でいると信じて――いや、信じるしかなかった俺は、何も考えずに行動することで“その可能性”から目を背けた。


 ちなみに、さりげなく一緒に流されていた厠姉さんはあっさり見つかった。


 大分先まで流されていたけど、物理的に死ぬことがないのが妖怪なので、見つけた時は具合を悪くしていたが、最終的にはピンピンしていた。


 しかし、すぐに見つかった厠姉さんとは裏腹に、愛の姿は影も形も見つけられなかった。きっと厠姉さんがいた場所よりも奥地に流されてしまったのだろう。


 その日は一日中愛の捜索にあたったが、結局見つけられることはなく、割り切れないまま次の日に持ち越した。


 そして、そんな日が何日も続いた。


 登校に対する意地など忘れ、ただひたすら愛を探すことだけに尽力した。


 人手を集められない身であるが故に、愛を探す人員は俺を含めてたったの三人。ひぃさんにも一応協力を頼んでいたのだが、当然の如く拒否されていた。


 何故協力してくれなかったのか。当時の俺はその対応に憤りを感じていたが、今にして思うとあの人の真意が分かる気がする。


 あの人は全部分かっていたからこそ、敢えて協力しなかったんだろう。結果が見えていたからこそ、俺が愛を見つけられないまま終わるように配慮していたんだろう。それが僅かな時間稼ぎであると自覚しておきながらも。


 だが俺は、ひぃさんに気遣われていることに気付きもせず、“それ”を見つけてしまった。


 言葉が出ずに絶句した。目の前の現実を現実として受け入れられなかった。


 物心ついた時から常に一緒にいて、学校以外じゃ付かず離れず側にいた。常時頭の上に乗せていて、その感触を感じているのが当たり前だった。


 猫じゃらしが好きで、よくそれを使って遊んでいた。ぴょんぴょん飛び跳ねている姿が微笑ましくて、俺はいつもほっこりとしていた。


 猫と人とじゃ寿命の長さは違うけど、愛の寿命が尽きるその日まで、できるだけ沢山の思い出を作ろうと思っていた。平凡でありがちでも良いから、そんなありふれた幸せを手に入れたかった。


 だがその願いは、二度と叶うことはない。


 当たり前だった感触も、二度と感じられることもない。


 元気に飛び回っている姿も、一生見れはしない。


 これ以上、愛との思い出を作ることもできない。


 一度失われてしまった命は、もう戻って来ることはない。


 死んでいる愛を目の前にして固まっている俺を、厠姉さんは涙を流しながら何も言わずに後ろから抱き締めた。


 俺は愛に触れようとそっと手を伸ばすが、途中でピタリと止まってぼそりと呟いた。


「……俺の……せいだ」


 あの時、俺が無理して学校に行かなければ、愛が助けに外に飛び出すことは無かった。


 危ない橋を渡ろうとしなければ、愛や厠姉さんも巻き込まれることはなかった。


 先に愛に手を伸ばして掴んでいたら、間違いなく二人一緒にひぃさんに助けられていた。


 自分はどうなってもいいと思っていたのに、愛の命を優先したいと思っていたのに、いざ自分の命が助かると分かった瞬間、俺は自分の身の可愛さで死から逃げ出した。


 臆病者の薄情者の人間。それが俺に相応しい汚名だ。俺が嫌う人間の醜い部分の象徴だ。


 綺麗事ばかり言って、窮地に陥ったらこれだ。何が誓いだ、何が決意だ、結局は全部投げ出して逃げているだけじゃないか。


「あぁ、そうだったね……。ようやく全部思い出せたよ……」


 過去の映像に暗幕が掛かり、再び暗闇の世界に閉じ籠った。


 部分部分で忘れていた記憶が聡明に蘇り、何もかもが明らかになった。


 あの日、俺は己の愚行によって愛という家族を殺した。たった一人だけの正真正銘の家族を、自らの手で殺してしまった。


 その日から俺は醜い人間になった。周りとの繋がりを大事すると言うだけの、中身の無い言葉ばかり立て並べる偽善者に。


 自己嫌悪に陥って登校拒否をするようになって、食事も満足に取らないようになり、まるで生きた屍のような生活を送るようになった。


 そんな時、俺は“こいつ”と出会ったのだ。




〜※〜




「その出会いこそが、あの馬鹿が呪いを背負うことになったきっかけ……と、私は話を聞いている。ここから詳しいことはクソ付き便器に話してもらえ」


「……分かりました」


 さっきまでの馬鹿らしい空気が一変して、重い空気の中で厠神さんが頷いた。


「雪羅さん。貴女は神様という存在を信じていますか?」


「……え? いや、そもそも厠神さんは神様ですよね? その質問は矛盾してるんじゃ……」


「それもそうですね。では、質問を変えます。雪羅さんの中でいう神様のイメージとは、どんなものでしょうか?」


 何が言いたいのか分からないけど、思うがままのことをそのまま口に出してみる。


「印象としては、優しくて温かみのある存在……でしょうか」


「そうですね。少なくとも、私が今まで出会って来た神様は皆、人柄の良い優しい方ばかりでした」


「自画自賛か? テメェを優しいって言う奴は、大抵腹黒い何かを抱えているもんだがな」


「私は自惚れたことは一度もありませんから!」


 水を差してくるひぃさんを一喝し、こほんと咳を立てて仕切り直す。


「ですが、全ての神様が平等に優しいというわけではありません。皮肉な話ですが、光があれば影があるように、善があれば悪もある。つまり、良い神様もいれば、悪い神様もいるということです」


「……それってもしかして」


「そうです。シロちゃんに呪いを掛けたのは、悪意を持った神様です。その神様の名は――」

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