0日目 朝
「……な……の。」
誰かが私の名前を呼ぶ。
「起きなさい奈乃‼」
目を開けると母が目の前にいた。
「んーもうちょっと。」
「もう8時よ。
起きなさい‼」
「後1分。」
「もう今日行ったら明日から夏休みよ。」
「あ、そうだった‼」
奈乃は急いで着替えて朝御飯を食べる。
「もう少しゆっくり食べなさい。
あとなのはちゃん来てるわよ。」
「え、本当⁉
じゃあ早く食べないと‼」
「だから昨日早く寝なさいって言ったのに。」
「だって昨日のテレビで面白かったもん。
ごちそうさま、行ってきます‼」
「気をつけるのよー‼」
ドアを開けると門の隣になのはちゃんがいた。
「お待たせー‼」
「遅いよ。
ま、いつもの事だからいいけどね。」
「よし、行こう‼」
「走らないと間に合わないわよ。」
「待って~‼」
8時40分。
「ま、間に合った。」
「次からはちゃんと起きてよね。」
「わ、わかってるよ。」
「奈乃さんとなのはさん、
もう移動するので早く出てきてください。」
そう言って奈乃となのはの前に現れたのは、
委員長の東雲あかねだった。
「あ、ごめんあけねちゃん。」
「すみません、すぐに出ます。」
「全く。」
全校生徒体育館について、
校長の話も終わって各教室に戻る。
「いやー、暑かったね。
体育館にクーラー欲しいくらいだよ。」
「それは少し思うけど、
校長の話はいつも長いわね。」
「そうだね。
でもあと一時間で帰れるじゃん。
さーて、明日から楽しむぞ‼」
「そういうところ、羨ましいわ。」
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