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チート戦艦の異世界奮闘記(凍結中)  作者: おもち6号
勢力拡大
17/22

モーラ島攻略戦 中編

グロ注意(一応

モーラ島の至る場所で黒煙や炎が上がり、銃声が鳴り響く。ほとんどの建築物は見るも無惨な瓦礫と化しており、周囲には逃げ出そうとしたのか海賊兵の死体があちこちに転がっていた。




「…かひゅっ」

「……所詮は人間か」


後ろから首をナイフでかき切られ、悲鳴もあげられずに倒れる海賊兵。血濡れたコンバットナイフを仕舞いながら空挺型機械歩兵の一機がそう呟く。


「C6爆薬をセットしろ」


数機の機械歩兵が建物の壁に近づき、C6を取り出す。


ーーC6爆弾。C4爆弾の性能を更に向上化させ、よりコンパクトに纏めた設置型爆弾だ。


それを壁に設置し、すぐに退避する。


「起爆します」



ーーーーーー!!



爆音とともに壁の一部が爆破されて大きな穴が空いた。


「よし、私と他十数機で建物の中へ突入する。他は外を固めろ」


隊長機が12.7ミリ自動小銃を構え、十数機の機械歩兵達と空いた穴から建物の中へ侵入する。残りの機械歩兵は入り口を封鎖するべく移動を開始した。


「し、侵入し、ガ!?」


彼らの侵入に気づいた海賊兵の一人がライフルを構え撃とうとするが、額に大穴を開けられ絶命する。


「一名排除」


また一人、海賊兵を排除しながら建物の中を進む十数機の機械歩兵達。暫く進んで、中庭と思われる場所に出る。


ーー!!

「!回避」


隊長機の警告に全機が障害物へ回避する。それと同時に無数の弾丸が、彼らがさっきまでいた場所に降り注いだ。


「タダで済むと思うなー!!」

「野郎共、やっちまえーー!!」


海賊兵たちがライフルや軽機関銃を彼らが隠れている障害物へ乱射する。更に二階の重機関銃も制圧射撃を始めた。


「防御シフト、アクティブ」


機械歩兵達も左腕の防御シールドを展開しながら自動小銃で応戦する。


「誰か二階の機関銃兵を破壊しろ」

「了解、対戦車手榴弾投擲」


機械歩兵の一機が対戦車手榴弾を二階へ投擲する。投げた手榴弾は偶然にも重機関銃座に当たり、重機関銃もろとも海賊兵を肉塊にした。


更に手榴弾の爆音と衝撃波を浴びて下にいる一部の海賊兵がたららを踏んで隙が出来た。その隙を逃す機械歩兵達ではなく、自動小銃で次々と海賊兵達を仕留めていく。


「がっ」


最後の海賊兵が無数の弾丸を身体に浴びて仰向けに倒れる。



「全機被害は?」

「右肩部を損傷したのが1機。右腕部が2機程」


ほとんどの機械歩兵は損傷皆無又は被弾するも支障無しで済んだが、数分程度とはいえ、損傷した者が少なからず存在した。


「工作兵、損傷した機の修理を」

「了解」


ヘッドに青の十字マークを付けた2機の機械歩兵が損傷機に近づき、損傷具合を調べる。


「重要区画までには到達していないようですね。修理は数分程度で終わるでしょう」


左腕部のリペアツールを損傷した部分に当て、青色の粒子を散らしながら修理する。すると抉れていた部分が時間を戻すかのように、みるみると再生していき元どおりとなった。


「修復完了です」

「感謝する」


損傷機だった機械歩兵達が異常がないか、腕を回したり、肘を曲げたり伸ばしたりと確認する。


「異常無し。戦闘続行可能です」

「先に進むぞ」


隊長機を先頭に更に奥へと進む。その途中に海賊兵が散発的に攻撃を仕掛けてくるが、それらを全て無力化した。


やがて彼らの目の前に一際豪華な扉が見えてきた。恐らくここが海賊の頭が住んでいた部屋なのだろう。


「突入準備」


一斉にシールドを構える機械歩兵達。隊長機がC2爆薬を扉に設置する。


そして爆薬が作動し扉が前方に吹き飛ぶ。それと同時に機械歩兵達が一斉に突入する。


「クリア」


シールドを構えながら伏兵がいないか警戒する。


「誰もいないのか?」

「熱源センサーには反応なし」


部屋の奥へと熱源センサーを使用しながら進むが人っ子一人誰もおらず、あるのは中身が空っぽのビール瓶が散らばっているぐらいであった。


ーーミシッ


「……?」


隊長機が不意に足元を見た。そこにはコンクリートの床に薄汚れた白いシートが敷かれており、一部が不自然にもりあがっていた。


その場にしゃがみ込み、シートをめくる。



「……これは」


シートの下にあったのは木で出来た扉(引き戸)だった。しかも半開きである。


ーーギギッ


隊長機が扉を完全に開けて覗いてみるとそこは地下へと続く通路があり、不衛生なのかネズミなどがあちこちに這い回っていた。


「降りてみるか」


その通路へと降りて辺りを見回す。壁は土壁で出来ており、天井には小さな豆電球が数個ぶら下がっている。なので結構薄暗いが人間ではない彼らにとっては障害にもならない。


「隊長、あれを」


同じく降りてきた機械歩兵の一機が指差す方向。全機が見た先には無数の足跡。そして奥には出口と思われる扉。


それらを視認した後、隊長機が通信を入れた。


「aリーダーからスカイホーク。目標建造物の地下に通路を発見した。それと島の東辺りに人はいないか?」

「スカイホークからa中隊。海賊と思われる人間十数人が真っ直ぐ北東へと向かっている。直ぐに追撃せよ。一人も逃してはならんぞ」

「了解、追撃する」


途中、外の味方にはそのまま待機するよう通信で指示し、海賊兵の追撃を開始した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モーラ島 飛行場


時間は少し遡る。


「ダメだ!!落ちるぅぅぅぅ!!」


炎上しながら墜落する一機のヘリコプター。弾薬や燃料をたっぷりと積んでいたためか激しい爆発を引き起こし、周囲を海賊兵を巻き込む。


「敵ヘリを撃墜」


9K38イグラ携帯式防空ミサイルを片手に装備した機械歩兵の一機が次弾装填し、次のヘリ目掛けてミサイルを発射する。


海賊の戦闘ヘリは直ぐに回避行動をとろうとするが時すでに遅くテイルローターに命中。激しく回転しながら墜落、爆発四散した。



「くそっ!!くそっ!!」

「弾切れた!!弾寄越せ!!」

「こっちは予備マガジンがゼロだぞ!!」

「無駄弾を撃つな!!節約して撃て!!」


戦闘ヘリがやられたことに動揺しているのか、喚き散らしながら銃を乱射する海賊兵達。極少数がなんとか沈静化させようとするも効果がない。


死傷者は時間とともに増えていき、弾薬も残り僅かになりつつある。


「敵兵の射撃頻度が低下しているな。一気に畳み掛けるぞ」

「クロ全機は右に回り込め」


海賊側の残弾が少なくなったことを見抜き、二式クロが右へ回り込んで30ミリ機関砲と84ミリ燃料気化擲弾を叩き込む。


「ぃぎゃあぁぁ!!」

「がああああ!!」

「がっ、ごひゅっ」


その結果、燃料気化弾の爆風をモロに浴びて手足を吹き飛ばされるもの、全身が火達磨状態となって地面をのたうち回るもの、酸素が燃焼で急激に使われたために、窒息死するものが続出した。


「こ、殺されるっ!!」

「逃げろっ!!俺は死にたくない!!」


燃料気化擲弾で死亡した海賊兵の断末魔が恐怖となって伝染し、生き残りの海賊兵が一斉に逃亡を始める。


「クロ全機、追撃せよ」

「B小隊は01から60が飛行場占領維持のため待機。それ以外は二式クロと共に追撃」


逃げた敵を一人残らず排除するべく、二式クロ全機と機械歩兵B小隊の一部が追撃を開始した。



そして、モーラ島攻略作戦もいよいよ終盤へと向かっていたのだった。

ヘリは落ちるのタグやっと回収出来た気がする。

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