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おおかみっ!

作者: わんちゃん


「待て〜!!!!!!」


「誰が待つか〜!!!!!!」


突然ですが、絶体絶命です。俺は今、狼人9姉妹の一人、遠野紅麗とおのくれいに追われています。(涙)


ここで読者のために、説明会を開きたいと思います(わ〜い、わ〜い!)

え?んなもん期待してないし、それよりちゃんと逃げろだって?まあまあ、そう言わないで聞いてくださいよ、っと!


じゃあとりあえず、まずは狼人について説明しないとな。お気づきのとおり、狼人とは狼男のような人間のことだ。まあ、姉妹は女の子だから“ウルフ ウーマン”ってところだろう。まあ、俺の英語談義なんかどうでもいいか。実を言うと、俺は狼人姉妹の兄で、俺も狼人なのだ。そして、兄妹ともに全員義理なのだ!なんというハーレム!どうだ?羨ましいだろう!


しかし、ここで油断は禁物だ!相手は仮にも狼人(俺もだが)、常人が触れたらヤケドするぜ?まあ、そんなことはどうでもいいか。

問題は、なぜ狼人がいるかということだ。いきなりだが、俺たちは“賢者の指輪”という、実験によって心臓に埋め込まれた指輪のせいで、狼人なんてわけわからん人種をやらされている(断じて某指輪三部作映画のパクリではない)。


まあそんな解説は置いといて、なぜ俺が今赤髪の紅麗に追いかけえられているかというと、理由は数十分前にさかのぼる。


その時、歴史が動いた………。

今日は4組の紅麗、青葉翠里あおばみどりの狼人コンビ(因みに俺は5組)と昼食を一緒にするわけだったのだが、その時にたまたま俺と一緒に行った親友の朱哉がとんでもないことをしてしまった。なんと、バナナの皮で滑った(っていうか、なんでバナナの皮があるの?)というなんともベタなコケ方をしたせいで、前を歩いていた俺に激突してしまい、紅麗の大好物のみたらし団子を落としてしまったのだ!床に飛び散るみたらしのタレと串から旅に出たお団子。肩を震わせ鬼の形相になる紅麗。










そして、今の展開。ホント、やんなっちゃうよね。俺はただのとばっちりを受けただけなのに。振り向いたら朱哉はいつの間にか消えていて、置き手紙で【スネ○ク、健闘を祈る】だってさ(´Д`)

「氏ね!!」


「うお!?」


愛刀封雷剣を振り下ろす紅麗。俺がそれを間一髪で避けると、教室の窓ガラスに当たり粉々にした。


「なぜ避ける!?」


「なぜだって?それは生きたいからさ!!」


隙をついてまた逃げる俺。何処に行こう!?何処なら隠れられる!?


そう思ったとき、前方にトイレもとい英語でバス・ルームが見えた。


とりあえず、彼処に隠れよう。因みに、外国に行ったらトイレって言っても通じないから、みんな気をつけるんだよ☆







さて、とりあえず洋式トイレに逃げ込んだけど、大丈夫かな?流石に他の男子もいるから、入ってくるハズはないと思うんだけど…


「君たち、ここに天野氷狼くんはいるか?」


アウトローキター!!?


「うん、洋式の右から三番目にいるよ」


しかもナチュラルに教えやがった!?


「ありがとう」


ヤバい、ヤバいよ!近づいて来る!っていうか、それ以前に男子トイレに自然に入っているのがヤバい!なんで男子は誰も止めないんだ!?


「ボソボソ……やっぱり遠野さんと天野ってデキてたんだな。」


「ボソボソ……ああ。邪魔にならないように、早く出ていってやろうぜ。」


「ボソボソ……それもそうだな。」


え?なに?新手のイジメ?っていうか、勝手な勘違いしないで!頼むから助けてよ!


「氷狼くん、みーつけた!」


あ、みつかっちゃった☆じゃねぇー!!!!


「良いノリツッコミだな」


いや、顔が怖いんですけど?っていうか、なんでムチなんか持ってんの?さっきまで剣持ってたじゃん!


「お仕置きだ!」


「いやぁ〜〜!!!!!!」


同刻、五組では。


「あれ?」



「ん?銀司、どうしたの?」


逃げてきた朱哉が、親友の銀司と昼食を食べながら聞く。


「いや、今氷狼の声が聞こえたような……」


「……気のせいだろ」




キーンコーンカーンココーン


「それではコレより、天野氷狼くん拷問パーティーを開きたいと思います!」


青髪の狼人、由香里の指揮の元、一同(俺を除く)拍手で盛り上がる。部屋の回りには、痛めつけられて喜ぶ部類の人が嬉しがりそうな物が沢山置かれていた。


「うわー嬉しいなー」



あくまでも上の空な俺。そもそも拷問って時点でパーティーじゃなくね?それにお前らどうやってこんな大人のオモチャ手に入れたんだ?お兄ちゃんはそんな子に育てた覚えはありません!


「くだらないこと考えてないで、おとなしくお縄につけや」


いや、もうお縄についてるし。


「分かったか!?」


「わ、わかりました金田瑞穂さま!今日もブロンドの髪がお美しゅうございますね!」


「うむ、よろしい」


いや、よろしくない。なんにもよろしくないですよ。


ピンク髪の女の子、潤葉音夢が近づいて来る。


「お兄ちゃん、最後に言いたいことは?」


「俺は無実だ!俺じゃない!悪いのは俺じゃないんだ!朱哉がやったんだよ!」


「そう、じゃあ、今すぐ楽にしてあげるね」



ホッ、これでなんとかなるかな?


「みんな、お兄ちゃんが準備OKだって〜!」


!?イッテナイヨ!?お兄ちゃんそんなことイッテナイ!!


『それじゃあ皆で逝ってみよ〜!』


いや、字が違うよ?それに、ロウソクはいかがなものかと思うぞ?ムチはムチでビラビラになってて、何かヤバい感じだし。


「天野氷狼、今助けに来たぞ!」



そこに現れた騒ぎの元凶である朱哉。朱哉を見て唖然とする一同。


「紅麗、あいつだ!あいつが団子を落としたんだよ!」



「なに!?氷狼、それは本当か!?」


さっきからそう言ってんだろうが。


「ひぃ!?逃げろ!」


「待て!逃がすかぁ〜!」


逃げる朱哉、追いかける紅麗。


『……とりあえず、続きだ〜〜!!……あれ、氷狼がいない!?』






「助けてくれてサンキューな。なんだ銀司、お前も来てたのか?」


「まあな」


「助けてくれ〜!!」


「待て貴様!!逃がすかぁ!!」


「お兄ちゃんどこぉ!?」


『氷狼、どこだぁ!』


……はぁ。勘弁してくれよ。


時刻はもう夜、冬の夜は冷えるな。


ちゃらら〜らら♪ちゃららららら〜♪


お!チャルメラかぁ〜。なんか腹減ってきたなぁ〜。


「なあ銀司、ラーメン食い行かねぇ?」


「お!良いねぇ〜!じゃあ、食いに行くかぁ〜!」




それじゃあ皆さん、メリークリスマス!

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― 新着の感想 ―
[一言]  面白いことは面白いのですがこの作品は設定が細かくてしかもよさそうなので長編にされることをお勧めします。何か設定を生かしておらず、何が何かわかりませんでした。長編ならばもっといい作品になれた…
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