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初粛正!!

虐め撲滅委員会などという謎の委員会に入れられた翌日


土曜日ということもあり川村はAM10時を過ぎてもまだ夢の中


『ピロリロリーン。ピロリロリーン。』


ん……うぅぅ……誰だよ朝から電話してくるなんて…約束とかしてたっけ?


『はい……もしもし…』


痰が絡んで声が思ったように出ない


『おう!俺だ!てめぇいつまで寝てやがる!!今から音……プープープープー』


いきなり怒鳴られたので思わず切ってしまった


『ピロリロリーン。ピロリロリーン』


すぐさま携帯が鳴り響く


『はい、もしもし…』


『てめぇ、切りやがったな…』


『いや、すいません…昨日の出来事がちょっとしたトラウマになってるんで周防さんの声が聞こえた瞬間切ってしまいました…てか何で僕の携帯番号を知ってるんですか?』


『あ!?お前のことならすべて調査済みだ!ケツにでっけぇホクロがあることも知ってるぞ』


『えええええ!?どこからの情報ですか!?親と俺しか知らないのに!!!』


修学旅行でみんなで風呂に入るときも隠して入るくらい徹底して今まで秘密にしてきたはずなのに…


『そんなことはいいから早く来い、間に合わなかったら小6の頃の女装した写真学校中にばら撒くぞ』


『なんでそんなのも持ってるんだよ!!!家のリビングにずっと保管しててその存在は親と俺しか知らないのに!!ていうか情報元は親かぁぁぁ!!!!??』


『プープープー』


『うわぁーーー切ってるぅぅーーー-』


現在親が不在の家に朝から川村の声が響き渡る


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『周防――――――!!!!』


ドドドドドドドドド


『お、来たみたいだな』


川村が遠くから砂ぼこりを上げてグラウンドを縦断してこちらに向かってくる


『ゴン止めろ』


『おう』


大柄の男が周防と川村の線上にどっしりと構える


『どけこの野郎!!!!』


そのままゴリさん(今決めたあだ名)体当たりを決めるが


『せい!』


『ヘブシッ』


勝てるわけも無く2メートルほど吹っ飛んだ


『おい!2分遅刻だ!』


地面にひれ伏す川村を見下しながらばら撒く写真を懐から大量に出す周防


『こ、この野郎…それが歯磨きも頭もセットしないで飛び出してきた俺に対する態度か!?そもそも約束もしてないのに勝手に呼びやがって!!』


『え、歯磨いてないの!?うわぁー俺そういう人無理だわぁ……』


気がつくと周防とゴリの他に凛さんと利香さんもいた…


みんな一歩後ろに後退する


『いやいやいや!!!10分で来なきゃダメって言われてどうやって磨くんだよ!?普通に走っても20分かかるところを10分で来た俺をまず褒めろ!!もう自分でもどうやって来たのか覚えてねぇーんだぞ!俺は間違いなく人に秘められた神秘の力を使ったね!!』



『………』



『………』



『………』



『あのマジで汚い物を見る目で見ないでくんない?あと無視しないで』



『………』



『………』



『………』



『……俺ちょっと家帰って改めて準備してくるわ……』


『おう、待ってるぞ』


背中で泣きながらトコトコ歩いていく川村を見ながら委員会のみんなはその後口を揃えて


『やりすぎたな』


と言った



-----------------------------------


1時間後…


『よし。みんな集まったな。今日の任務を説明するぞ』


ドドドドドドドドドドドドドド


『まてまてまてぇ!!!俺が遠くに見えてから開始するな!!今校門すらくぐってなかったからね!!』


もの凄いスピードで駆けてきてドアを開ける川村


『お、口臭臭いクソ野郎来たか』


『おしゃべりクソ野郎みたいに言うのやめてくんない?しかもめっちゃ語呂悪いし…』


それにしてもあんまりだぁー……


母さんこの印象を変えるのは時間が掛かりそうです……

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