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鉄塊チートの異世界ジャーニー  作者: くえお
第三部 クロガネ、鉄を打つ
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第78話 鉄の音

目が覚めたら、知らない部屋で、一瞬、どこにいるのか不覚になった。

窓の外から聞こえる馬車の轍の音と、槌の音で、ここは鉱山の街だと思い出した。

窓のカーテンを開くと、晴天の空の下、ところどころから上がる細い煙。


ぼーっと、景色を眺めていた。ハトのような白い鳥が飛んでいく。

雲は、うっすら広がり、青空は白んでいる。


山の上にあるからだろうか。季節は秋。やや寒い。


最後の名残となった鎧が、壁際に置かれている。

ボーゲンと戦った時に来ていた鎧。


錬成スキルで自ら作った鎧。もう、二度と作れない、最後の名残。


脱ぐのに、一苦労した。硬い鎧を、錬成で継ぎ目なく造作した為に、スキル無しでの着脱は考えていなかったからだ。


結局、練成師を呼んで、パーツをなるべく後でも使えるようにバラしてもらった。


黒く滑らかな鉄の鎧。


・・・確か、ナミートの武器屋が、聖魔鉄とか言っていたな。

ん? 何か忘れているな。


ああ、確か兄がマインに居るとか。名前、なんて言ったかな。まあ、どうでも良いか。


なんか紙をもらったな。紙もカバンの中だったか。

ああ、そう言えば、あのナイフもなんか言っていたな。


ああ、ああ、あれも奪われたか・・・


凹む。


凹みながら、考えた。

らしくは無いな、と。


いつまでも腐っているものでは無い。


こちとら、齢40になるおっさんで、子供の2人残している。

両親を亡くし、嫁に先立たれ、自身も一度死んだ。


凹んで解決することなど何も無いということも知っている。まだ、気力は無いが、気分転換したいと思った。


いつか、モーゼルの仇を討つ。そしてウエジから、全てを取り返す。


その為にも、焦ってはいけない。まずは、体を休め、気持ちを落ち着かせることだ。


鉄の匂い。


異世界の製鉄技術は、どんなものなのだろう。


飯もあまり食べる気にもならず、夜も眠れなかった。久々に、欲が湧いてきた。

鉄に触れたい。仕事がしたい。


日本にいる時は、職人として、鉄を熱して形を整える鋳型の製鉄を行なっていた。

小さい鍛鉄の機械も揃えていた。

鋳鉄の研磨機もあった。

忙しい時は、寝る間もなく仕事を続けた。


優香が死んだ時、ひたすらに仕事に打ち込んだ。何も考えずに、仕事に向き合うことが何より救いだった。


槌の音が聞こえる。異世界の技術は、地球の技術とは違うのだろうか。


そんなことを考えていたら、扉が開いた。


レイアが立っていた。


緑のふわふわの髪、薄手の白い布でできた清潔感のある服。手にお盆を持っていた。


「おはよう、朝食よ、少し食べたら」

と微笑んだ。無理しているような笑顔だった。


「ああ、食うよ」

俺は言った。


喪失感はほんの少しだけ弱まった。


良くも悪くも、人は忘れることで前へ進む。無くした過去よりも、見えない未来の方が、人は不安を感じるものだ。


レイアが運んでくれたのは、ジャガイモっぽい芋をバターで味付けした料理と、ベーコンを焼いたもの。この地方では、この芋、タロサ芋というらしいが、これが主食だという。

高地でもよく育ち、生育が早く、栄養価も高い。

高山ヤギという土を食べるヤギがいるらしく、そのミルクも一緒に出してくれた。


「モーゼルさんのこと、どう? ちょっとは落ち着いた?」

俺の顔を覗き込むようにしてレイアが語りかけてきた。


「ああ」と短く答えた。

昨日とは随分と違う。


モーゼルは死んだ。


その事を実感できる程度には、回復していた。

本当に整理できるのは随分先だろうが、会話できるほどには回復した。


「街を見てみたいんだが」

俺が言うと、レイアがうなづいて、

「私も一緒に行くわ。気晴らしも必要だもんね」

と、さっきよりは自然な笑顔になった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


街は茶色に錆びていて、壁も煤で汚れている。

けれども、全体的には、雰囲気が良く、なんと言うか風情があった。


道には、色々な人々が闊歩していた。パイクロス先輩と同種族だろうか、牛の頭のミノタウロスっぽい獣人や、カッパみたいな緑の肌の人種、鎧武者、顔がやたらとでかい4メートルくらいの身長の巨人、狼を鎖で複数匹連れた緑の服の狩人風の男や、2メートルくらいの身長もある豚女が居た。

ガードナーとは異なり、様々な人種が入り乱れていた。


「大陸中から良い武器を求めて人がやってくるのよ。良い武器は、取り合いになるからね。街で一番腕が良いって評判なのが、あそこの工房よ」

「来た事があるのか?」

なんと言うか、話しぶりが、見知った風だ。

「ええ、もちろん。冒険者をやっていると、時々、行き詰まるのよ。そうした時、誰もがここに来る選択を考えるわ。

私の場合は、村からガードナーへ移る時に、しばらくここに居たから。割と馴染みのある街よ」

レイアはそう言って、ずんずん歩き、一番腕が良いと言う工房のドアを開けた。


ドアには、雄羊の模様が書いてあり、大きな重厚な木彫りの文字で、「ゴードンの即死」と書かれていた。

この名前、どこかで聞いたような、聞いた風な。

なんとかの致命傷。あの武器屋と同じような雰囲気を感じる。


ゴードン。どこかで聞いたような・・・。思い出せない。機関車か?


「ゴードンさん、こんにちは」


レイアが店の中に声をかける。


俺もドアを開けて中に入っていった。


そこには・・・


ガランとした空間? 武器屋だというのに、陳列も何もない。あるのは机だけ。その向こうに、小さいおっさん。


狭い部屋。机とドア? 机の上にも何もない。

陳列物も無い。

レンガを土で塗り固めた壁。ところどころレンガがむき出しになっている。

赤く錆びた床。

オンボロの木のでかい机と、木の椅子。


いや、この雰囲気は、なんと言うか、職人独特の気配はする。


机の向こうに、髭面のしわだらけの小さいおっさんが座っていた。

机に足をどーんと乗せて、こちらを睨んでくる。


「なんぞ? レイアぞか? 久々ぞな」


目をぎょろぎょろさせてこちらを見てくる。


鑑定する。名前は、ドワーフ族と出た。

最近、表示がおかしい。強さではなく別の基準で、表示がバグる。


「ゴードンさん、久しぶりね! ゴルドーさんがよろしく言ってたよ!」


なんか顔見知りっぽい。


「ゲゲ。ゴルドーめ、息災で何より。で、今日はなんじゃ、なんぞなソイツ。職人か、若いのになんか変な雰囲気のやつぞな」


ギョロ目のおっさんがこちらを見てくる。


その時、俺の懐から、黒いボールが飛び出した。クロちゃんの欠片。


手のひらサイズのそれは、ポーンと跳ねて、机の上に乗ると、ぴょんぴょんと小刻みに跳ね続ける。


「こりゃあ、珍しいぞな。えーっと、スライム。この色は、クロムメタル、ではなく。聖魔鉄・・か!? おい、にいちゃん。こいつをどこで手に入れたぞな!?」

聖魔鉄を見抜いた。

このオヤジ、只者では無い?


「俺の相棒。・・・のカケラだ。俺には鉄を操るスキルがあったが、奪われた。そのスキルのおかげで仲間になったんだよ。合った場所は、死の大陸だ」

「死の大陸ぅ? おかしいぞな。こいつは、おそらく、この鉱山あたりに生息するクロムメタルスライムの亜種。

死の大陸に、ライブメタルのスライムは居ないぞな。これは断言できる。

いや、もちろん、新種の可能性はあるが・・・辻褄が合わねえぞな」

そう言って武器屋のオヤジは力説を始めた。


スライム自体は世界中どこにもいる存在で、環境適応力は高い。その環境適応力の高さゆえ、裏を返せば、環境が存在しなければ亜種は発展しない。例えば、火山にはマグマスライムが発生しうるが、極寒の極地に生息するアイススライムにはほぼなり得ない。

極寒かつ、火山の地帯であれば、マグマスライムもアイススライムも存在し、さらには、そのハイブリッドのブリザマグマスライムなる上位種の誕生すらあり得る。

メタルスライム系は、金属の含有が豊富な鉱山地帯でのみ誕生する。

死の大陸は、オリハルコンが大量の取れる地層が存在するが、知られている限りではクロム鉱山は存在しないと言われており、特殊なダンジョンでもなければ、メタル系のスライムが発生できる場所がない。

進化の理屈としては、オリハルコンスライムは万が一、億が一の可能性があるが、まかり間違っても、クロムメタル系のスライムが発生すると言う理屈はあり得ないと言うのだ。


しかし、現に俺はクロちゃんと出会ったし、スライムといえども移動はできる。何かの理由で、発生地を離れて遠出することもあるだろう。

さらに、クロちゃんは、ライブメタルということで、生存能力はスライムの中でもずば抜けて高い。

そう考えると、そこまで不思議なことでないと思うのだが、武器屋のオヤジは釈然としない様子だった。


「ていうか、レイア。こいつは何者ぞな。死の大陸から生還したとか、ほらも大概にするぞな」


レイアが、これまでの経緯を話した。

店のオヤジは目を剥いて驚いたが、俺はその説明の間、店の中を見回した。


本当に何もない。殺風景な部屋だ。机と椅子。奥の扉以外に何もない。窓もない。

本当に武器屋なのか? しかも腕が一番良い? 商売する気はあるのだろうか。


全くどうなっているんだか。


「というわけなのよ」

レイアが説明を終えて、店主は腕を組んで考え込んだ。


「女神の勇者で、魔族に襲われて、モーゼルが死んで、オリハルコンとか全て盗まれたぁ? 嘘も大概にするぞな。めちゃくちゃだぞな」


なんというか、ペラペラ事情を話したが、信用して良いんだろうな? タツヤみたいな裏切られ方を二度としたくないんだが。


「それで、南からオリハルコンが流れてきたぞなか・・・」

ドワーフの親父が小さい声で呟いた。


「俺は、異世界の出身でな。製鉄の仕事をしていた。だから、こっちの鍛治を見たいんだ。それで、レイアに頼んで連れてきてもらった、というわけなんだが・・・見るに、この店には何もないんだが・・・一体、なぜ」


部屋を見渡すと、武器屋の髭モジャの店主が呆れたように言った。


「そりゃ、作ったら作るだけ売れるからじゃぞな。最近では、打ちかけの刃でも良いからくれとかいう滅茶苦茶なやつも現れるもんで、わしはやる気がないぞな。適当にふっかけてやったんぞなが、仕事が減らんもんで、ここんとこは、気に入ったやつの武器しか作らんことにした。

金には困ってないぞなから、こうして毎日、武器のことを考えて、これ、ぼーっとしとったつうわけよ」


なんというか贅沢な仕事の仕方だ。


オヤジの顔に見覚えがあると思ったら、さっき宿屋で思い出したナミートの武器屋になんとなく似ている。


ナミートの武器屋のオヤジが柔和なドワーフ。それを怒らせたら、このオヤジ・・・。


「レイア、ナミートの武器屋のオヤジって、もしかして・・・?」

「そうよ、ゴードンさんは、ゴルドーさんのお兄さん」


ああ、この男が、武器屋のおっさんが言っていた聖魔鉄の研究者。


そうだった、そうだった。

さっきのモヤモヤがなんだったのか、ようやく思い出した。


「・・・あんたの弟に、聖魔鉄の装備について、あんたに見せるように頼まれた。宿屋に置いてきたから、ひとまず取りに帰る。世話になったからな、約束は守る」


「なんぞな? 聖魔鉄の? なんでお前が持っとるんじゃ」


と怪訝そうな顔をした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


宿屋に鎧の部品を取りに行き、また武器屋に戻ってきた。

切断された鎧を武器屋に渡すと、

「おお? なんちゅう薄さじゃ。これは錬成じゃろうか。にしてもこの薄さで強度を保つのは至難の技。

これもスキルか。そうか。あんた、操鉄術つうスキルを授かった言うとったぞな。にしても、聖魔鉄がなんで、あんたが作れるんぞな」


いや、俺が扱ったのは、ただの鉄のはずだ。


いや待て。


女神の手紙に書いてあった。

女神が最初のコンテナでくれた鉄のインゴット。あれは聖魔鉄だと書いてあった。さらに聖魔鉄はありふれた金属だとも。

女神からもらった聖魔鉄は、クロちゃんが最初に食べた。

それでクロちゃんは、錬成スキルで変形できるようになり、コミュニケーションが取れるようになった・・・?


俺がスキルで操縦した鉄は、クロちゃんと融合しながら使うことが多かった。

クロちゃんを刀の形にして、鎖の先端につなげたり、盾の形の一部にクロちゃんを練りこんだりした。


つまり・・・。


もしこの鎧が聖魔鉄の性質を帯びているのであれば、クロちゃんが原因!?


机の上で、まだ跳ねているクロちゃんのかけらを見た。


って言うか、聖魔鉄って何よ?


俺が問うと、ゴードンが、待ってましたと言わんばかりの勢いで話し始めた。



聖魔鉄と言う金属の製法は現在となっては失われた技術である。

聖魔鉄。別名・神鉄。

かつて、神々の時代、聖魔鉄はありふれた物質であった。


聖魔鉄はその名の通り、聖なる属性を付与された鉄で、永続的に属性が付与されている。

付与魔法による属性付与のエンチャントは、魔法の効果は一時的なもので、時間経過により失われる。一般的にその効果時間は5分程度から1時間程度のものである。延長するためには魔法をかけ直す必要がある。


一方聖魔鉄は、一度、聖魔鉄となれば、元の鉄に戻ることはない。磁性を帯びた鉄のように、反永続的に効果が持続する。これを聖化という。


この聖魔鉄の祝福効果、聖化を消すためには、長時間の呪いに晒す必要がある。

もちろん、その呪い、呪物自体が浄化、中和され、聖魔鉄も普通の鉄に戻り、呪物の呪いが消える。

ゴードンは、かつて遺跡から発掘された聖魔鉄の槍を鍛える機会を得た。


扱いは鉄とは変わらない。しかし、その武器には永続的に聖なる属性が付与されているため、精霊系、悪霊系、死霊系、悪魔系のモンスターに特攻を得る。

第一の魔王の影の軍団には、聖魔鉄は起死回生の武器の素材となる可能性があった。

前線の部隊に、聖魔鉄の武具を大量供給できれば、戦況は覆る。


敵の長所である不死性を無効化できる。ただこの1点において、聖魔鉄は人類の切り札となり得た。

そこでゴードンは、武器職人の第一人者のプライドを賭けて、聖魔鉄の研究を始めた。槍は、冒険者からの預かりものだった。こっそり、柄の部分の鉄を数グラム削り、鉄の特徴の再現に取り組んだ。


まず、最初に彼が行ったのは、聖水に鉄を浸すと言う方法だった。聖水は永続エンチャントされた物質としては身近なものであった。水にはできて、鉄にできない。その違いはなんなのか。聖水に1週間、鉄を漬ける。結果は、ピカピカになった鉄。鉄が綺麗になっただけだった。

次に試したのは、魔導師によるエンチャント。それも長時間、大人数で行うと言う方法だった。この結果、鉄は浄化はされたが脆くなった。武器として用をなさないほど、脆くなってしまった。

次に、古文書を読み漁った。聖魔鉄はありふれた物質だったが、製法はどこにも書いていなかった。なんでも神の祝福で鉄を聖化するらしい。神。しかし残念なことにゴーゼルが、おねだりできる身近な神はいなかった。

たまに依頼がくる聖魔鉄の武具の手入れや、聖魔鉄のインゴットを用いた武器製造を通じて、聖魔鉄の特徴を探る。

しかし、聖属性が付与されている以外、鉄の特徴と異なることはなかった。

正直、聖魔鉄の再現に、ゴードンは行き詰まっていた。



ゴードンは身振り手振りを交えて、聖魔鉄に対する熱い思いを語った。

聖魔鉄の研究もあって、最近は気に入った仕事を優先で受け、あとは余力を残すような仕事ぶりだと言う。


「メタルスライムたあ、盲点だったぞな」

ゴードンがしみじみ言う。

クロちゃんのかけらを手に取り、

「ちょっと鑑定させてもらうぞな」と言った。

ゴードンは、片眼鏡を取り出し、左目に装着した。

見たことのあるアイテムだ。

初めてゴンゲンに会った時、俺の宝物を鑑定する際に使っていたのがこのメガネだった。

「それは?」

と俺が聞くと、

「物見のモノクル。モノ限定で名前と用途を教えてくれるぞな。一部のモンスターも鑑定できる。割と多く出回っている品だから、大店や地域のある貴族や、ギルドなんかには必ずと言っていいほどあるもんだ。ふむ、ゴッドアイアンメタルスライム、ねえ。初めて見る種類のスライムだぞなあ」

「元はダーククロムメタルスライム、だったはずだ」

奇跡の書が奪われた今、記憶だけが頼りだが、確かあの時・・・

「ダーククロムをいっぱい食べたメタルスライムの希少種。らしい」

俺の言葉に、ゴードンが目を見開いた。

「メタルスライム! メタルスライムなら、鉱山で割合、容易に捕まえられる。あとはダーククロムか。あれは、ちょっと厄介だな」

ここに来て知っているのかライデン状態。

「ダーククロムはこの街では採れないのか?」

ゴードンが首を振った。

「聖魔鉄と違い、素材として流通はしている。魔窟から取れる希少金属だ」

魔窟。ねえ。魔窟はどこにあるんだろうか。

「使い道は精錬用、メッキ用の素材だから、値段自体はそれほど高くはない。だが大量に集めるとなると、そもそも需要が少ないから、難しいかもしれんぞなあ」

と言ったあと、明るい顔をして、

「とはいえ、希望が見えた。礼を言うぞな、クロガネとやら。お礼に武器でも作ってやるぞい」

「ありがたいんだが、それより、別のお願いがある」

「なんぞい」

「しばらくの間、仕事を手伝わせてくれないか。仕事がしたい」

俺は真剣に言った。

ゴードンが返事をする。

「元職人とか言ってたぞな? 一つ、アドバイスをやるぞな。盗まれたスキルじゃが、操鉄術はさておき、錬成スキルは基本的なスキルじゃぞな。もし真剣に取り組めば、もう一度、手に入るかもしれないぞな。やってみるぞな」


赤ら顔のドワーフがウィンクしてくる。おっさんのウィンクは、見るに耐えないが・・・。


錬成スキルが戻る。

ほんの少し。ほんの少しだが、希望が見えた気がした。


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