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鉄塊チートの異世界ジャーニー  作者: くえお
第一部  鉄の勇者のサバイバル
4/214

第4話 『女神の贈り物』

あらすじ

女神の誘いにうっかり乗ったら辺境に飛ばされた。

トカゲに追いかけられ、フナムシに首をかじられたりと、散々な目に。

そこへ起死回生の女神コンテナ到着!

手紙の続きを読む。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まず、そこは魔王の力が強いため、我々神族の干渉がほとんどできません。なので、こうして宇宙から物資を落下させました。定期的に何か送れるようにします。準備が必要なので、お時間ください

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


おいおい、食料くらいよこせよ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

食料よこせとか今、考えたかと思いますが(ギク!)自力でなんとかしてください。すぐ旅立ってもらうつもりでしたので、人間の食べ物を用意してませんでした、ごめんなさい。我々の飲み物ネクターとか飲ませたら細胞が増殖しすぎて体が爆発しますからね、今のアナタではまだ。(やべえな)

あなたがそこに辿り着いたことは、地上にいる我々の勢力には伝えました。魔王の支配地域なので、救助が迎えに行けるかどうかは不明ですが、どちらにせよ時間は必要です、当面は自力でなんとかしてください。

サバイバルに必要なもの、現状のプラスになるものを送りました。

まず本ですが、知識の書という神宝です。名前がわかるのであれば、経験したもの、見たもの聞いたものの詳細を教えてくれます。名前が付いてないもの、名前を知らないことは判別できません。後でお話ししますが、貴方は鑑定のスキルが使えるようになっていますので、それと組み合わせて使ってください。

あなたの知識を超えてアカシックレコードから知識を呼び出してくれる優れものです。

食物の毒性とか、敵なら弱点とかもわかるので、大事にしてください。

あと、スキルについてですが、3つのスキルが発動しています。

1つ目、身体強化。前より体が強くなっています。使い続けることでどんどん強くなるので、意識して使ってみてください。

2つ目、先ほど申した鑑定スキルです。正しくは名称鑑定と言います。鑑定も使うほど強くなりますが、普通はそんなに役に立ちません。知識の書のためにあるスキルといっても過言ではありません。表示されるのは相手の名前だけです。こちらも使うほど強くなりますが、そんなに期待しないでくださいね。あくまで補助です。

そして、3つ目が鉄男さんのオリジナルスキルです。操鉄術というスキルです。

オリジナルなので、どのような成長するか、前例もないのでよくわかりませんが、知識の書によると鉄を操るスキルのようです。スキルの助けになるように鉄を一緒に送っています。神鉄という珍しい鉄です。といっても、女神の力で聖化しただけの鉄です。ゴーストとか実態のない敵にも攻撃が効くようになっています。硬さとかは普通の鉄と変わりませんので、大きな期待はしないでください。


では、早速それらを鍛えて、なんとか今の苦境を乗り越えてください。ご無事を祈っています

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


手紙を読み終えた。そっと手紙を折りたたみ、コンテナに戻す。


・・・なんともはや。複雑な心境だった。贈り物は嬉しいが、こんな魔境で独り。絶望と希望が内心でごちゃまぜになっている。


女神は頼りないのか、頼れるのかよく分からん。

俺も腹を括った。

女神に言われなくても、とにかく、やるだけやる。


せっかく生き返ったのだ。もう2度と死にたくない。


飛ばされる寸前の青い髪の女神の顔が忘れらない。「やべっ!?」と聞こえそうな表情だった・・・・。


状況は、悪い・・・それも、かなり悪いが、生き返った以上、死にたくないし、痛いのもごめん被りたい。働くにしろ、戦うにしろ、条件というものはある。最低限の自由くらいは確保したい。生存権とか言うつもりはないが、せめて戦える下地くらいはなんとかしたい。


まあ、ぎりぎり、首の皮一枚繋がった。

こうして物資が届けられたわけで、女神に文句を言っても状況は変わらない以上、自分でなんとかするしかない。


白いコンテナをしみじみ見る。


取り出したまま岩の上に置いた鉄を持ち上げてみる。

重い。ずっしりくる。

体感、およそ3キロの鉄インゴット。ただの塊だ。製造番号とかが書かれているわけでもない。


女神よ、これをどう使えと?

これ、武器になんのか?

レンガのような感じで使え、とか?


女神の言葉、スキルがどうのこうのと言っていたことを思い出す。スキルを使ってなんとかしろ? そんな感じだろうか?

鉄の塊をもらったところで、設備のないジャングルでは、宝の持ち腐れだ。


まあ、一旦、鉄のことはおいておく。他の物資を確認する。


次は本を手に取った。


褐色の上製本で金糸でも織り込まれたように、角度によりキラキラ輝いている。箔押しで文字が書いてあるが、読めない。みたこともない記号のような文字だ。


早速読んでみるか・・・。中の文字は読めるのだろうか。


本は分厚く、読むのに時間がかかりそうだ。砂浜で読み耽るのは危険んと判断し、岩陰に戻って周りの無事を確認してから本を開いた。これでまあ、大丈夫だろう。


パラパラと開いて読んでみる。予想に反して、中身は殆ど白紙。

1ページ目と思しきところに、使い方が書いてある。

読めるようだ。

ふむふむ、なになに。


▼▼▼▼ ▼▼▼▼ ▼▼▼▼ ▼▼▼▼

この本は伝説の本である。定まった名前はまだない。人は我を「知識の書」「知性の泉」と呼ぶ。あえて名前があるとすればそのような名前だ。

崇め讃えよ。

新たに所有者となった愚か者よ、これよりこの我が、汝を賢者へと導こう。

我の使い方は至って簡単。

まず書を閉じ、はっきりした発音で、知りたい言葉を告げよ。

そして再び本を開けば、ページの順番に、新しい回答<答え>が記されるだろう。

だが、注意せよ。我が与える知識は、常に限定される。

なぜなら、知識は最良の薬にして最悪の毒でもある。

答えを知ることは、時には希望を生み、時には絶望を生む。

そう、毎度毎度ネタバレばかりの人生に何の喜びがあろうか。先が分からぬからこそ生まれる希望もある。

であるからして、知識は限定されるのだ。

思い知るが良い、我は神の書。

使うもののため、使うものが求める知識の、求める事だけを、必要に応じて限定的に授ける。


さあ、知識の旅人よ、本を閉じ、言葉を告げよ。そして再び開くが良い。

▲▲▲▲ ▲▲▲▲ ▲▲▲▲ ▲▲▲▲


大げさな言葉遣いで、ちょっと偉そうだなと思いながら、早速使ってみることにした。


一度、本を閉じ、試しに女神が手紙で教えてくれたスキル名、「操鉄術」と呟いた。


俺に与えたスキルだと、女神は言った。一体、どんなスキルか気になる。

そのスキルの性能に生死がかかっていると言っても過言ではない。


ページを開くと、新しい文字が現れていた。よかった、本は機能している。


▼▼▼▼ ▼▼▼▼ ▼▼▼▼ ▼▼▼▼

操鉄術


 スキル 分類 オリジナル 総合 聖魔武補特

 説明:鉄を自在に操るスキル。

    レベルに応じてできる事と操れる鉄の量が増える。

    オリジナルスキルのため、レベル1以上の情報は未確定。心象スキル。

 状態 レベル1 0/100

    『精錬』 『錬成』

    精錬 鉄の純度を高める

    錬成 鉄の形を変える

    レベルアップ条件 使用回数と経験値

    扱える質量 5kgまでの鉄

▲▲▲▲ ▲▲▲▲ ▲▲▲▲ ▲▲▲▲


なるほど鉄を扱うスキル、ね。


元・鉄工所経営の俺にぴったりだ・・・。が・・・。


?? 疑問が浮かぶ。

いくつか不明な文字があった。オリジナルというのは女神も言っていた。


心象スキル? 総合とか 聖魔武補特 とか。


専門用語か?


本を閉じて「心象スキル」と言い、また開いた。


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