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鉄塊チートの異世界ジャーニー  作者: くえお
第一部  鉄の勇者のサバイバル
32/214

第31話 海神の戯れ

あらすじ

調査戦闘運搬船、サジタリウス号に救出されたクロガネ。

温厚な船長(海のリハク的な人)に見出され、乗船を許可される。

異世界常識(説明回)をなんとか乗り越えたクロガネの前に、またしても危機が迫る。

海の支配者・海神に、クロガネが挑む(白目)

甲板に飛び出して、目を見開く。

夕日に照らされた巨大なウミヘビの首。

ウミヘビよりもウツボに近い。ウツボをスリムにしたような、凶暴な顔。


その巨体、まさに絶望の象徴である。

頭だけで家を丸呑みにできそうなほどの巨体。胴体は水しぶきに霞み、どのくらい長いのかもわからない。頭の大きさからして100メートルは余裕で超えている。

異世界に来てから、こんなのばっかりだ。

多分、表示されていないだけで、隠しスキルがあるに違いない。劇運とか、奇運とか。てきよせ、とか、エンカウントアップとか。


俺のせいなのか、やはり俺のせいなのか。と自問していると、巨大な海蛇が、船めがけて体当たりしてきた。

船からはさっきから、銅鑼を叩いたようなゴーンというような甲高い音と低い振動が何度も聞こえてくる。


船に海神がぶつかる激しい衝突音とともに水しぶきが舞い上がり、船体が激しく揺れる。

海神。エレキクラーケンよりさらにデカイ。流石に、このデカさ、サジタリウス号といえども、何度も体当たりを食らっては船体が保たないだろう。


トニーからさっき聞いた知識の中に、海神に関するものがあった。

今からおよそ1500年前、エ・ルガイアの遊戯神が悪戯に地球から連れてきた3体の巨獣。天災と言われる神の獣が、エ・ルガイアに解き放たれたという。

理由は定かではないが、女神録によると、世界の均衡のため、という。


海のリヴァイアサン、陸のベヒーモス、空のジーズー。

かつて地球を荒らしまわった伝説の巨獣は、実はこの世界に連れてこられていた。そんな衝撃的な話よりも現実に目の前に対峙することの方がよほど衝撃的だ。

なにせ、こいつに出会って生き延びた者はいないとされる神獣である。

小学生がよく話す、見たら死ぬ。ってやつのリアル版。

じゃあ、誰がこいつのことを世に知らしめたんだろう、なんて考えていたら、海神が吠えた。


どうも、殺気は無さそうなので、なんというか、戯れているというか、威嚇しているというか、クジラのブリーチングのように海面から飛び出しているような感じだった。

自分と同じくらいの大きさの船を見て興奮しているようにも見える。


とはいえ、長さが数百メートルもあるような巨大なウミヘビに擦り寄られるだけでもたまったものではない。


「パルスはどうした!」船長の怒鳴り声。

甲板後方から「さっきから撃ってます。全く効果ありません!!」

パルスというのは、海の巨大生物が嫌う音を発する装置で、あの大鎧鮫も海竜の類も逃げていく音波装置だという。

なんでも大抵の魚類は特定の音を恐れるようで、その発見により海の航海がより安全になったという小さな歴史がある。


ギョーーーーーーンン


海神が口を大きく開けて鳴いた。

うん、これ、パルスの音と似てるね。


仲間と思ったんだろうね、多分・・・


グズグズしている暇はない。俺は駆け出して、船長のいる操舵室に向かう。


慌ただしく指示を出す船長の肩を掴んで振り向かせる。

「おい、あのパルスを出している装置、あれは一つか?」

それどころじゃあないと振り切る船長を怒鳴りつける。

「聞け! あのパルス装置が海神を呼んでる可能性がある。複数あるなら、一つ俺が運んで奴を引きつける」

目を見開く船長。

「おめえ、頭いかれてんのか?」

「いいから早くしろ。船が沈む前に!」

船長はライアンと叫ぶと、男がやってきた。

「クロガネをパルスのところまで案内しろ。だが、あれはデカイ機械だ、運べるもんじゃねえ」

早く行けと船長が叫ぶのを聞いて、ライアンに続いていく。

甲板を横切り、階段をくぐると、3メートルくらいある巨大な金属の箱が置いてあった。

「このパルス装置の動力はなんだ?」

俺が問うと、ライアンが言う。

「このパルス装置は、電気で動いている。正確にはこの船の動力源の電気の大魔石の動力の一部を引っ張ってきている。ほら、そこのデカい線があるだろう。あれだ」

これも地球から輸入された技術だろうか。異世界を舐めていたがかなり近代的な装置に感じた。

「とにかく、しばらくパルスは使わないようにしろ。ナイトメア!」

俺が叫ぶと、無限収納からナイトメアが飛び出してきた。

「イエス、マスター」

パルス装置を指差し「これを動かせるか」と聞くと、ナイトメアは無機質な声で、「それは物理的に、それとも稼働させると言う意味で?」と聞き返してきた。

「両方だ」

と答えると「どちらも可能です」と即答した。


クロガネの隠しプロフィール。

クロガネは、サブカルにあまり詳しくないですが、高校生の時までゲームしてました。

FFは6まで、DQは4まで。その後、最近、ゴーストオブツシマをやりました。息子に勧められて。

漫画は、人並みに。ジャソプは好きです。

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