アリサ 3/7
12月の土曜日。アリサは、ショーの家にいた。
アリサとショー。京子は、県立大学にと、頑張っている。
「いつも、ソファでしているの?」
「キッチン。近いからね。」
ショーが言って、トイレに入った。
「ショーの部屋、怪獣の巣なのよ。」
アリサが話す。
目をむく、京子に、仲間たち。
キッチンには、京子ママ、レイコママ、ショーママたちが、料理を作っている。
「作りすぎたかな?」
「そんなことないと思いますよ。」
「でも、アリサママの差し入れもあるんだし。」
言う、ショーママ。
アリサのおじいちゃん、おばあちゃんが、鯛をさばいている。
ショーパパ、レイコパパ、京子パパたちと、盛り上がっている。ショーの横には、カオルが、レイコさんが、見ている。レイコさん、タヌキのお腹になっている。
「あと、どれだけ?」
アリサの仲間が、レイコさんのお腹を触って聞いていた。
「1月の予定よ。」
手助けして、立った、レイコ。
アリサママと、アケミが来た。
両手に、いっぱいのテイクアウトの袋を持って。
「ママ。店は?」
「追い出されたの。」
「早くいけって。」
アケミが言った。
テーブルに、サイドテーブル。ソファテーブルいっぱいになった、料理の数々。
2階からと、イスを降ろした、ショーにカオル達。
それでも、男達は、立食パーティーになった。
「こんな、誕生祭、クリスマス、開く日があるなんて。」
乾杯の後、アリサとアケミのママが泣いて喜んでいる。
ショーママが、アリサママの手を取って、言った。
「来年もやろうね。」
「アリサのクリスマス。どんなんだったの。」
聞いた。
「パパとママ。クリスマス予約で、いそがしかったの。」
「12月はね。」
アケミも話に入ってきた。
「だから、お客さんが帰った後、パパとママと4人でパーティー。」
「パパが作ってくれたケーキを食べて、プレゼントもらって。」
「アリサ、いつも、怪獣だったの。」
「お姉ちゃん。いつも、人形だったね。」
言う、ふたり。
「サンタさんに、お手紙書けなかったのに、プレゼント、おいてあったの。」
アリサママが。ママさんたち、アリサママを見ている。
「サンタさんに会いたいと、起きているのに、朝、おいているのよね。」
アリサとアケミのメルヘンな話に、黙って聞いている、ショーと仲間たち。
「じゃあ、クリスマスパーティーにいかなかったの?」
「友達に、誘われなかったの?」
聞いた、女の子達。
「レストランの手伝い。」
「小学校の時から。」
「早く終わったら、パパとママに甘えられるから。」
言う、アリサとアケミ。
アリサママが、ママさんに言った。
「アリサは、辛かったと思う。」
「8歳の夏。パパが死んで、あの子、変わったから。」
みんながアリサとアケミを見ている。
「あれから、心、閉じこめて、しまって。」
「ショー君と出会ってよかった。」
クリスマスパーティー。
アリサママとレイコの家族との親睦会を含んでいた。
レイコパパ、お堅い仕事の人で、サービス業、レストランの仕事に、抵抗を感じていた。
レイコの姉のユキコは、シズカのファンで、インファントにいるときは、時を作って、入り浸りになっている。
何度も、インファントでの食事会。
いそがしくなると、ついつい店の方に向いてしまう。
レイコパパ、それが心地よく思っていない。
「頭では解っているのだが、気持ちがついていかない。」
と、家の中で言う。
その中、アリサが妊娠した事。ショーが言った事で、アリサの家族を嫌がるようになった。
アリサのおじいちゃんが、酒をついだ。
「あいつが死んで、タカコさんに苦労を。」
言う、アリサのおばあちゃん。
年老いて、涙もろくなったと、笑う、人達。
ショーとアリサの仲間たちが、山ほどあった料理をほとんど食べ尽くした。
アリサママが、ポットに入れたコーヒーを出す。
クリスマスケーキが、何個も出た。
「こんなに?」
女の子達は、食べ比べと、はしゃいでいる。
その中、アケミが、夏休みのBDを流した。
「また、見せるの!」
アリサの文句を聞きながら、みんなが見る。
『ママ。スーパーマンが店壊した。』
笑うパーティーの人達。
レイコママが笑っている。
はじめて見る、レイコパパ。
「あの子達、あんなのをしていたのか。」
夏休みのお祭り。
ショーとアリサがピアノを引いている。
ショーのママが、ふたりをバックに話をする。
『ある日どこかで。パパとデートのときに見た映画です。』
思い出を話す、ママ。
そして、ショーが、目を合わせず、アリサが笑いころげながら、ママを横ぎる。
「また、だすの!」
ショーママが。
アリサママが、手を握って、笑っている。
2枚目のディスク。
アリサの赤ちゃん日記。
アリサの仲間が撮った映像が流れた。
『アリサに子供殺しをさせない。』
アリサママと、ショーママが、教頭の机を叩いて、握るところも。
週1回発信するアリサの赤ちゃん日記。
見ている人々。
「すごいね。アリサちゃん。」
ショーママが。
お腹の大きいまま、レストランを、雑貨店で働く、アリサ。
「赤ちゃんが中に入るのに。」
と、聞こえてくる。
「でも、家の手伝いよ。」
アリサが、言う。
学校でのアリサ。
マタニティドレスで、受ける。
はじめは、反対していた中、時間が経つうちに、アリサと赤ちゃんを受け入れる、教師が多く出てきた。
ショーの妊娠姿。病院の中で。
みんなが涙を流して笑っている。
「ショー君。君は。」
レイコパパが、口を開けたまま。
「ナースのお姉さんが、してくれたのよ。」
アリサが言った。
「おもちゃにされただけ。」
言う、ショー。
その後、インファントで働く、妊娠姿のショー。
ショーママと、アリサママが、笑って、仕事をしない。
ショーの家。レイコが、四つんばいになって、リビングに行く。
『ショー君に、赤ちゃんが。』
笑いが止まらない、レイコさんに、ショーママ。
そして、カオルとレイコさんのケンカが。
『つけてくれないと、家に帰るよ!』
『ショー君もアリサちゃんのために、病院に行っているのに!』
みんながショーを見た。
笑いの中、ディスクが終わった。
「ねえ、このクリスマスパーティーも、作るんでしょう?」
アケミに聞く、ショーママ。
「ハイ。もちろん。」
答える、アケミが。
何人ものアリサの仲間を従えて、ビデオカメラが回っている。
インタビューもする、カメラマンも。
アリサと関わって、アケミに鍛え上げられた強者達。
「出来上がりが楽しみね。」
「また、集まって、見ましょう。」
ママさん達が言う。
「私達、孫に会えるのよ。」
ケーキを食べながら言う、ショーママ。
「でも、大変よ。ふたりの赤ちゃんって。」
「ショー君、保育園は、どうするの? アリサちゃん。」
「保育園?」
「まだ、考えてなかった。」
落ち込む、ふたりが。
「ここにおばあちゃんいるし。」
うなずく、3人。
そして、京子のママも。
「この歳で、ひ孫、見れるとは。」
笑われる、アリサのおばあちゃん。
「生きている内に、ひひ孫、見れるかも。」
「本当かね?」
アリサのママのお父さん、お母さんが聞いた。
「ママ。20の歳で、私でしょう。」
アケミが言った。
「アリサ、18だし。」
「アリサの子供が、20になって…。」
「まだ、わからないよ。」
アリサが言った。
笑うママさん達。
ショーにアリサ、レイコを見る、パパさんにママさん達が。
「京子におろせなんて言わなければ、よかったのに。」
「でも、あのままだと幸せになれなかったよ。」
京子が言った。
ショーとアリサが、立った。
ピアノを弾く。
「割の誕生日にって。」
ショーママが。
「そうね。ショー君。頑張っていたもの。」
街灯の中、停まる人々が。
誰が引いているのだろうと、聞いている。




