アリサ 3/5
京子から、赤ちゃんの絵、決まった。と、メールが来た。
(よかったね。)とメールを送った。
毎日曜日に、京子はインファントに来た。京子、疲れた顔をしている。
しかし、京子のパパ、ママの方が、京子以上に疲れている。
彫り師のお姉ちゃんと京子が、昼をと来た時、京子が怒っている。
「血流れたら、パパもママも、声あげるのよ。」
「一緒に来なくていいのに。」
京子が、ビッグビッグバーガーを食べながら、言う。
お姉ちゃんは、笑って食べている。
「そう思うでしょう。アリサ。」
京子のパパとママ、見ているだけで、倒れそうだと、話す。
「娘の身体に、入れ墨を入れるなんて…。」
コーヒーを飲みながら、言う。
「うん。私も、お姉ちゃんも、黙ってしたのよ。」
後ろから、お玉が落ちてきた。
避けずに、頭で受けた、アリサ。座り込んだ。
笑うお客に、あきれる、ショー。
そのまま、キッチンに入ったアリサ。
アリサママが、アイスコーヒーを持って座った。
「京子ちゃん。覚悟決めて、タトゥーしたんでしょう。」
「アケミも、アリサも、タトゥーを入れてかわりました。」
「京子さんも、あなたたちから、離れていくんですよ。」
「楽しみですね。お父さん。お母さん。」
涙声になって話す、アリサママ
そのような日々が続く中、産婦人科病院のドクターが、悪だくみを考えていた。
アリサの受診の後、アリサとショーが、ドクターの話を聞いている。
待合室には、アリサの仲間達が、話をしている。
その輪に入る、ママさん達。
「若いって、いいわね。」
「もう一度、学校に行ってみたい。」
言う、ママさん。
「ダメよ。先生、嫌がるもの。」
「どうして?」
「あんた。いつも、早弁していたでしょう。」
「そうだっけ?」
「笑って、誤魔化さない!」
学生時代に戻って話すママさん達。
診察室の中、アリサと赤ちゃんの話を終えたドクター。
「ショー君。これ付けて見て。」
と、腹巻きを渡した。
「これ、何。」
アリサが食いついた。
「中にシリコン3000g、入っているの。」
「え?」
「3000g?」
「そう、生まれてくる赤ちゃんと同じ体重よ。」
「アリサちゃんも、もうすぐ、この身体になるのよ。」
アリサがショーにはらまきを巻いた。
ショー、診察室を歩いている。
「すごいな。」
「すごいでしょう。ショー君。」
「どう、赤ちゃんを産む女の人の身体になったのは。」
言って、コロコロ笑っている。
「あの、先生。外していい?」
「あら、せっかく赤ちゃんを産む身体になったのに、もう外すの?」
ドクターが。
「みんなに見せよう。」
「ウソ!」
アリサがショーを引っ張って、待合室に出た。
「ショー…。」
うるさいスズメたちがショーを見て、キャーキャー言っている。
「3000gか!」
ドクターも、ナースも、アリサとショーを見ている。
「そう、産まれくる赤ちゃんの体重ですって。」
アリサが言っている。
「赤ちゃん、私の中に入るのネ。」
言って、お腹を擦る、アリサ。
「3000gか! 米ブクロ、3ツね。」
誰かが言った。
うなずく、女子学生達。
「3ツ? 30kg?」
うなずくママさんと、疑うママさん達。
ドクターが座り込んだ。
「誰!フクロ、3ツと言った人は。」
手を挙げるママさんと学生達。
「3kgよ。3kg! もう一度小学生に戻りなさい。」
ナース達が笑い飛んでいる。
「何がフクロ3ツよ。歩く事も出来ないでしょうが。」
ドクターが言って、次の人を、診察室に入れた。
「でも、いいわね、アリサちゃん。」
「パパ、こんなこと、してくれないし。」
「恥ずかしいからって、来てもくれないのよ。」
ママさん達の井戸端が始まった。
「アリサ。外してもいい。腰、痛い。」
「そうね。急に……。」
ナースが言う中、アリサが言った。。
「ダメ! もう少し、私の大変さも解ってネ。」
そして、1日の診察が終わった。
「つかれた~。」
と、大きくのびをする、ドクター。
そして、考え込んでいる。
ナースに聞いた、ドクター。
「ところで、アリサちゃんとショー君は?」
「帰りましたよ。」
ナースが。
「あれは?はらまき。」
「して帰りました。」
笑って、スマホを見せた。
「な。なに! これ!」
レストラン インファントでは大騒ぎになっていた。
ひとり、ふてくされる、ショー。
周りは、食べに来たお客は、ショーの姿を見て笑っている。
シズ姉も、いくつのテーブルにプレートランチを持って行っては、座って楽しんでいる。。
アリサと仲間達に、おもちゃにされて、化粧つけられて、妊婦服を着せられて、注文を取っている、ショー。
ショーママも、アリサママから呼ばれて、ショーの姿を楽しんで、カウンターで笑い転げている。
オーダーストップしたインファント。
アリサとショーは、ママの運転する車の人となった。
「ただいま。」
ママが言った。
「おじゃまします。」
アリサの声が聞こえる。
「アリサちゃんだ。」
ショーのお義姉さんのレイコが、重いお腹を抱えて、玄関のドアを開けた。
レイコ、思い切り笑って、カオルに、パパのところに這ってきた。
「カオル、パパ、来て。」
ママが呼んでいる。
パパが、カオルが、ショーの姿を見て、驚いている。
「パパさん。もうすぐ、ショー、赤ちゃん産むのよ。」
玄関から、アリサが言っている。
テーブルに、インファントのテイクアウトを置いたパパとカオル、イヤな顔をしている。
レイコ、ショーの姿を見て、ゲラゲラと笑っている。
レイコのお腹、大きくなっている。アリサより、2ヶ月早く、産まれる予定の身体。
「アリサちゃんがうらやましいな。」
カオルを見て、レイコが言った。
「ショー君。パパになる準備、しているんだ。」
アリサに笑いかけた。
インファントの弁当を開けて、アリサに話を聞く、レイコと、ママ。
「ウソ。ショー君、アリサちゃんと病院行っているの?」
「ドクターが、はらまきしたの。ショー君に?」
「そうなの。ナースのお姉さんが、化粧して……。」
「で、はらまき、黙って持って帰ったんだ。」
「インファントでは、笑いぱなしだったの。」
レイコと、アリサ、ママが、おしゃべりで、盛り上がっている。
「カオル、今度、一緒に病院来てね。」
「え! ぼくが?」
「ショー君。アリサちゃんのために一緒に行っているのよ。」
「来てくれないのなら、家に帰るぞ!」
言われて、ハイと、縦に振ったカオル。
ママは、楽しんでいる。パパは、あきれ顔で見ている。
晩ごはんをすませた、ショー達。
「ショー、お風呂に入りなさい。」
ママが。
「アリサちゃん。お願いね。」
ママがショーとアリサの服を、置いた。
ガラス越しに、聞こえる。
「大きくなったな。」
「もうすぐ、会えるよ。ショー。」
聞いているママ。笑顔になった。
居間では、レイコとカオルの攻防戦が。
「恥ずかしい!」
「ショー君、したんだから、カオルもして!」
「イヤだ。」
「私の気持ち、なってよ。」
「お腹に赤ちゃんいる気持ち!」
「カオルの子供なのよ。」
ママは、階段に座って楽しんでいる。
「ショー君のものになるぞ!」
レイコが言った。
ため息をついて、はらまきを付けた、カオル。
「重い。」
アリサとショーがきた。
「兄さん、どう。レイコさんの気持ち、わかる?」
ショーは、丸首のシャツにジーンズ。
アリサはショーの長袖のカッターシャツを来ている。
ワンピースのように。
「立てない。」
カオルが言った。
「これ、3000gよ。赤ちゃんと同じ体重。」
「米ブクロ、3ツか。」
パパが。
「違うわよ。3kg」
「米ブクロ3ツなんて、歩けないよ。」
アリサとショー、今日、何度目かの、米ブクロを聞いた。
翌日、朝、高校にバイクが入って来た。
「あの、バイク…。」
言う教師に、
「アリサ、来た?」
と、ヘルメットを外して聞いた、ママ。
教師の顔がいがんだ。
「見渡さん…。」
学校の、教師の天敵。
特に、海渡さんが妊娠した時の、ママさんふたりの職員室での出来事が、強烈に残っている。
「まだなんだ。」言うと、ヘルメットをバイクの籠に入れて、校内に入って行った。
「どいて、どいて。」
音をたてて走るバイク。
学生達は、バイクを避けながら、ママを見た。
校舎の入口に止めたバイクに、アリサとショーの仲間たちが集まって来た。
「おばさん。」
「ママと呼んで。」
言う、アリサのママ。
すぐに、マツダの、赤色のハッチバックが来た。
アリサとレイコ。ショーママが降りた。
もうひとり、頑張って居座っている。
「だ、だからさ…。」
「覚悟決めなさい。」
アリサママとショーママが見ている。
「アリサ、どうしたの?」
「ショーが降りないの。」
女の子達が、ショーを見て笑った。
「お前ら!」
「よく似合っているよ。」
女の子達に引きずり降ろされた、ショー。
アリサとレイコ、ショーの妊娠が、立っている。
朝から、アリサのレイコのおもちゃにされて、化粧している。
「アリサ!」
ため息交じりで、教室に入った、ショー達。
教室が笑った。
女の子も、男の子も、涙をこぼして。
担任と副担任がきた。
学生達は、笑うな、笑うなと、我慢している。誰かが、視線を感じた。
視線の先、ショーを見る。目があった。
吹き出した、学生。その笑いが、教室中に。
学生達の顔を見る、担任。
ショーを見た担任が、笑い崩れた。
アリサママとショーママは、カメラで撮っいる。
グッチョ。合図する、ショーママとアリサママ。
もう、1時限目は自習とした教師。
「ねぇ、ショー君、妊娠になったんだから、男の子達も、妊娠にならない?」
担任が、教師が、言う。
逃げる、男の子達と、喜ぶ、女の子達。
捕まった、男の子が、はらまきをつけられて、妊婦服を着せられて、化粧もさせられた。
「ここ、4階だから、職員室に行って、学園長とシヤメ撮っくるってどう?」
言う、担任が。
女の子達をお供に行く、男の子。
学園長に話した、教師。
学園長が、ノリノリになった。
三脚を立てて、カメラを乗せた先生。
「動き辛い。」
「階段で、落ちそうになった。」
「上がるのに…。」
教室に帰ってきた男の子が、言う。
「大変でしょう。子供を産むってことは。」
卒業アルバムに、何人もの妊婦が載った。
赤ちゃんの体重の話、本当の話です。
自分(稔~minoru)が勤めている、チェーン店の飲食店。
ある日、お客がいなくなって、何人かのパートも、仕事が終わって、んだんだと話をしている中、なぜか赤ちゃんの体重の話になったんです。
「赤ちゃんの体重って、どれぐらい?」
3000gと、教えてくれました。
「そうなんだ。米ブクロ、3ツなんだ。」
と、言う、自分。
うなずく、パートに、考えるパート。
3000gって、3㎏よ。どこが米ブクロ3ツよ。
と、言う、パートが。
3ツも、お腹にあったら、動けないでしょう!
もう一度、小学校に生きなさい!
と、言われました。
その話を書きました。




