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アリサ- 第3章  作者: 稔~minoru
3/11

アリサ 3/3

あれから、何日か経った。

京子は、又、ひとりになった。アリサ、ショーが話すと答える京子。

レストランインファントでは、テーブルひとつを潰して、アリサとショー達が勉強している。

サーファー客が、入ってくる。

参考書を片づける、アリサ達。

ショーが、スタッフのお姉さんが、オーダーを取っている。

常連客はのサーファーのお姉さんがアリサに聞いた。

「太った?」

「今、5ヶ月目なの。」

アリサが答えた。

「エー!!」

周りが、店中が、揺れた。

「アリサちゃん。高校生だったよね。」

「ハイ。ショーがパパ。」

ショーを見るお客さんが。

「何?」

「パパになるの?」

「ウン。」

男共は合掌を。

笑うお姉さん達。

「な、何よ!その態度は!!」

アリサが怒った。

スタッフのお姉さん達、壁に向かって、お客さんは、テーブルに顔をつけて笑っている。

「一度しかない青春をひとりの女に捧げるとは。」

「悪かったわね!」

「今日の料金、倍にするよ。」

クビを横に振る、男共。

「ママみたいなこと、言わないで。」

と、笑わせた。

「で。男の子? 女の子?」

「今度、行ったときね。ショーと一緒に。」

「エッ!」

「ウソ。ショー君。病院に一緒に行くの?」

「ハイ。アリサの友達もついてきますよ。」

「学校の帰りに行くのよ。この子。」

アリサママが、言った。

「すごい。」

「大胆。」

「ショー。怖くないのか?」

お兄さんが聞いた。

「いや、一緒に話、聞きますし。」

「みんな、しないの?」

アリサの質問にうなずく、お兄さん達。

「ウソ!するものとばかり…。」

ショーが。

「でも、女には、嬉しいよ。」

言う、お姉さん。

「パパになる人が来てくれるなんて。」

ショーの手を握った。

「ショー君。アリサちゃんやめて、私選んで。」

言う、お姉さん達。

そんな中、ひとりのお姉さんが、バックから聴診器を出した。

「何?それ。」

「私の趣味。キャンプに行くとき、持っていくの。」

「樹の生きている声を聞くのにね。」

「いい? アリサ。」

うなずく、アリサ。

アリサのお腹に聴診器を当てる、お姉さん。

アリサの耳に挟んだ。

「聞こえる? アリサ。」

「本当だ。心臓の音が。」

「ショー。」

耳に押し込んだ、アリサ。

「すごいな。アリサ。」

ママも、アケミも聞いている。

「これ、マイクに聴けるかな?」

BGMを止めて、スピーカーに。

「聞こえた!」

ドック、ドック。ザーッ、ザーッ。

ドック、ドック。ザーッ、ザーッ。

「このザーッ、ザーッって、なに?」

「血の動く音だと思うよ。アリサを、赤ちゃんを生かす音。」

「すごいね。ショー。」

「ショー。どうしたの?」

「何か、泣けてきて。」

「ありがとう。アリサ。」

アリサのお腹に顔を押しつける、ショー。

そんな中、刺青のじっちゃんから、来てくれと電話があった。

アリサとショー。アケミが行くと、京子と、パパ、ママが座っていた。

ママとパパは、イスに座っていて、足を擦っている。

京子は、正座して、汗が流れ落ちている。

「どうしたの?」

孫娘と、弟子の何人かが、困っていた。

「もう、1時間この状態なの。」

お客のお姉さんが話した。

「なんで止めないの?」

「止められないの。この娘さん。」

京子の足を崩して、マッサージをする、アリサとアケミ。

「じっちゃん。どういう事。」

「じつは。」京子パパが話を始めた。

「京子が刺青をすると、言って、部屋に閉じこもって、ストライキをして。」

「そこで、私達、負けたの。」

「昨日。京子が何日も食べないから倒れて、救急入院して、私達、折れたの。」

「でな。」

ため息をついた、じっちゃん。

「こんなこと始めてなんで、どうしたらいいのか、アリサなら解ると思って、来てもらったんだ。」

呆れた、アリサ。

「京子。あなた、そうまでしてタトゥー入れたいの!」

うなずく、京子。

「何よ!親のカネあてにして!」

「まて、アリサ。」

ショーがとめた。

「何を身体に書きたかったんだ?」

「カバンに入って……。」

京子ママがカバンから、封筒に入っている用紙を出した。

ママもパパも、じっちゃんも、アリサ達も見合わせている。

「なんなんだ?」

丸が何個も重なって書いている。

「なに?」

「わからないの!」

京子が下を向いた。

「もしかして、赤ちゃん?」

孫娘が言った。

みんな、京子を見る。

「私の赤ちゃん。」

「私が殺した、私の赤ちゃん。」

京子が。

黙ってしまう人達。

「アリサ…。」

「16の時、わかったの。」

「京子が、こんなに傷ついていたなんて…。」

言う、京子ママ、うなずく、京子パパ。

「これが?」

アリサが言った。

「みえないな。赤ん坊には。」

じっちゃんが。

「もっとうまくなりなさい。」

姉ちゃんの手が京子の頭に飛んできた。

「全く、赤ちゃんがかわいそう!」

笑いながら言う姉ちゃん。

「わしには、似合わない絵だな。」

孫娘を見て、言う。

「どうしたの? じっちゃん。」

「苦手だな。赤ん坊なんて…。」

「お前がしろ。」

「エッ、私。ムリムリ。ムリだって。」

じっちゃんは、酒を湯呑みに入れて、客人と飲んでいる。

「おじいちゃん。」

「ガンバって。」

お客のお姉さんが、飲みながら、言う。

「でも、どうするのよ、京子ちゃん。」

アケミが聞いた。

「赤ちゃんのタトゥー入れたら、男の人、逃げるよ。」

黙る、京子。

「でも、赤ちゃんを見て、嫌われるなら、そんな人と一緒にならない。」

言い切った、京子。

「よく言った。京子ちゃん。」

客人のお姉さんが、孫娘が、京子に、ジュースをついでいった。




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