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アリサ- 第3章  作者: 稔~minoru
11/11

アリサ 4/2

次にアリサはとショーがエリカを大学連れて来たのは、10月に入ってからだった。

レストランインファントで、ママさん達に、スタッフのお姉さん達に大事にされて、お客さんに、子供たちにおもちゃにされて、楽しんだ、エリカ。

その為、人見知りがなくなった。

動き回るようになったエリカを、ショーの運転する赤いハッチバックに乗せられて、来た。

京子たちに抱かれて、ご機嫌なエリカ。

授業中、おとなしくしていると思うと、籠をひっくり返して、教室を動き回っている。

パパもママも、掴まえるのに、大変で、教授に、学生達に、可愛がられいた。

ママがエリカに『メッ!!』と怒ると、エリカも『メッ!』と、する。

少し大きくなると、パパやママの真似をして、スケッチブックにクレパスで、書き出した。

教授に、学生達に得意に見せる、エリカ。褒めてもらって喜んでいる。

大学の学食堂。

パートのお母さん達が、話してくれた。

「もう、だいぶん昔のことだけど、赤ちゃんを連れて、来た学生さんがいたよね。」

アリサにショー、京子たちが聞いている。

「変わった名前の娘さん。」

「海渡さん!」

「そう。海渡誠二さん。」

言うお母さん達。

「私のパパです。」

アリサが言った。

「そうなんだ。元気かい?」

聞くお母さん達に、アリサは亡くなった事を話した。

ライフセーバーのボランティアをしていて、溺れた親子を助けたけど、パパは助からなかったことを伝えた。

「そうだったんだ。」

「あの時、奥さんがいたよね。」

「赤ちゃんも。アケミって言ったかな?」

言う、お母さん達。

「お姉ちゃんだ。」

「そうなんだ。お姉さんかい。」

「親子2代で来るなんて。」

笑う、お母さん達。

エリカに歯が生えて、離乳食を食べるようになったときは、

「うどんは、スプーンで潰して、ダシを湯で薄めて、与えるんだよ。」

「リンゴもすりおろして、薄めて。」

「はじめは、スプーン1杯ぐらいで。」

京子たちが集まって聞いている。

「たいへんだ。」

根を上げる女の子たち。

「なに言っているの!アリサとショー、やっているんだから。」

言った京子。

「違うは。ママさんたちに、助けてもらっているの。」

「ふたりだけでは、出来ないよ。」

言う、アリサ。

京子が反論する。

「アリサ。ショーにあんなに大事にしてもらっているのに!」

と、ショーの妊婦姿を見せる。

「やめろ!」

怒るショーを抑えて、お母さん達に、学生達に見せる。

笑う学生達。

しかし、お母さん達は、

「アリサちゃんのだんなさん。いい人だね。」

「大事にしてもらっているんだ。」

言う。

「昔はね。」

と、話す、お母さん。

「そんなに女の人の力、強くなくてね。」

「働いて、家のこと、して、それが当たり前だったの。」

「外国から、女性の人権をと、いわれているけど、現実にはね。」

笑う、お母さん達。

「話していたら、帰るの遅くなるからね。」

片づける、お母さん達。

昨日、おかずなにした? 

今日なにしようか?

と、話す、お母さん達。

どこそこのスーパーの野菜、安かったよ。

帰り、買いに行こうか。

たくましい、お母さん達がそこにいた。

アリサが黒板に問題を書いているときは、エリカ、教授が抱いている。

抱き方が気に入らないのかして、愚図るエリカ。

大学の先生でも、苦手あるんだと、見る、学生達。

京子たちが、助けに入った。

遅い昼ご飯のときは、お母さん達の遊び相手になっている、エリカ。

お母さん達の特別お子様ランチで、ご機嫌なエリカ。

11月の文化祭前、実行委員会が、エリカの書いた絵を何枚か持っていった。

絵は、額に入れられて、展示されている。

「誰?あんな絵、書いたの?」

「海渡エリカ? 0歳?」

「赤ちゃんが大学に来ているの?」

驚く、来客のおとうさん、お母さん。

学校長が、各部門の表彰をしている。

「次に、学校長、特別賞。」

発表された。

「海渡エリカさん。」

アリサの膝に座って遊んでいるエリカ。

京子たちが喜んでいる。

会場が大爆笑に。

アリサとショー、エリカが壇上に。

学校長から、賞状を受け取ったショー。

「副賞として、粉ミルク、3缶と、紙オムツ、3ツ。」

「学校長のポケットマネーで、あります。」

スピーカーからね流れる。

お礼を言う、アリサとショー。

エリカにマイクを向けると、赤いマイクカバーを取ろうとして、笑いを誘った。

学校長が、エリカを抱いて、キスをしようとする。

エリカは、笑って、学校長のほっぺたを叩いている。

「私は、キスより、モミジのほうが嬉しい。」

と、笑わせた。

それから、月に何度も大学に行く、エリカ。

インファントで、アリサといる日も多くなった。

ママやパパのマネをして、水をお客さんのテーブルに、ほめられて、得意になる、エリカ。

保育園に通いはじめては、おばあちゃん達に、話をしては、喜んでいる。

そして、アリサとショーが、大学を卒業した。

学校長に、教授達。食堂のお母さん達に、スタッフに送られて、校門を後にした。

アリサママに、アケミが、食堂のお母さん達に挨拶している。

話が弾んで、京子たちが、笑いながら聞いていた。

エリカが、小学校に入学したころ、妹が出来た。

シズカは、ワタルとの中に、女の子が産まれた。

インファントに来ては、赤ちゃんを籠に入れてピアノを弾いている。

アケミも結婚して、女の子が産まれた。

京子も、大学からの付き合った人とできちゃった婚を。

インファントは、子供たちのパラダイスになっていった。

おばあちゃん達が、スタッフのお姉さん達が、来ては、助けてくれた。

エリカが高校生になったある日、刺青のお姉さんから、すぐに来てほしいとあった。

エリカがお姉さんとにらめっこしていた。

横には、姉さんの子供が、呆れて見ている。

「誰から聞いたの?」

アリサが聞いた。

エリカ、アリサと同じように、タトゥーを入れに来た。

「おじいちゃん。」

刺青の師匠が、席を外した。

「おじいちゃん!」

「買収した。」

エリカが。

「エッ!」

「バイシュウ?」

「パインピラフに、カレー。オムライス。」

「大好きなおじいちゃんへ。」

「イチコロだったよ!」

頭を抱える事、3人。

「で、なにしたいの?」

「夏休みにパパみたいな人と出会いたいの。」

「誰から聞いた。」

ショーが。

「パパのおじいちゃん。」

「オヤジ。」

「パパさん。」

そして、夏休み。赤いバラのエリカが、雑貨店で店番をしている。

アリサと、アリサママ、ショーママが、座って、アイスコーヒーを飲んでいる。

「邪魔しないでよ。」

にらむ、エリカ。

「ハイ、ハイ。ガンバッテ。」

笑うママさんたち。

スタッフのお姉さん達が笑っ見ている。

時々、ショーが顔を出した。

「パパ!」

にらむ、エリカ。

日焼けした男共が、店に入って来た。

すぐさま、マウンテンバイクが飛んで来た。

「俺達の妹に泣かしたら、ここでナンパ出来ないからな!」

筋肉モリモリで言う、男達。

何人か来たお客さん。

「あの…。」

エリカに話をする男の子。

ママさんたちは、目を光らした。

高校生のショーみたい。

笑うママさんたち。

「私の好みじゃない。」

言った、エリカが。

呆れて笑った、ママさんたちだった。




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