ラッキーガール図書委員
神様…
どうして私はこう…馬鹿なんでしょうか…
やりたかった委員会を全て譲ってしまいました。
結局。
図書委員になってしまいました…
「なーんて へこたれてたのは、昨日までのコト★」
私は最高に幸せだった。
―――昨日―――
「ココ…?」
1度も行ったコトのない図書室に行ってみた。
図書室は、中も周りも
見るからに静かだった。
ガラッ
ドアに手をかける。
「…」
本当に静かだ。
呼吸の音さえも響く。
『…うーん』
図書室の奥
日なたのトコロ
長いイス
「っー」
私は言葉を飲む。
長いイスに足を組んで座る男子
見慣れた横顔だった。
『加藤君…だ』
少し白い肌
伸びた身長…
カッコいい!!!
加藤とはクラスが替わってから
メールでしか話してない。
まさか ココまでカッコよくなってるなんて…
胸の高鳴り
私 恋しちゃった?
ガラッ
「ヨッシャ!!」
私は小さくガッツポーズする。
図書員バンザイ!!!!
「それでは、当番制で回していきます。」
ザワザワ
それぞれ解散し始める。
「ちぇ、当番制かょ」
私は、静かに悪態をつく。
1カ月に1回くらいしか当番 こねぇじゃん。
私は加藤君の為に昼休みを潰してまで
図書室に行きたいとは、思ってなかった。