8話
前の話からかなり空いちゃった・・・。
もうひとつの作品に合わせて投稿するので、
逆にこっちの作品が投稿スペース早くなる事も
あるかもしれないですけど・・・
どうかなぁ?
『パオォン!』
またベネリM4か、他に良い武器を持ってないのか?
まあ、近距離で最強の銃はショットガンとか、
磁力操作系の兵器だと思うけど。
西暦1次3000年ごろかな?
気温が高くなったことで、
熱エネルギーをトリガーにしない武器や道具が急激に発達した。
例えば、設定した方角に磁石弾を飛ばすとか、
犬笛を発達させて分子振動させる周波数増幅器・・・まあ携帯武器等だ。
地球温暖化を減らすための装置、
さっきの水蒸気テレビもそのうちの一つだ。
機械の底から水蒸気を上に飛ばして、
その水蒸気に特殊な光を当てて映像を映す。
そして上げられる水蒸気は、
機械上部の花壇スペースに送られて花や野菜を育てるのだ。
水蒸気と二酸化炭素を減らすための機械だ。
当時流行っていたのは・・・
薬の効能を高めて、
危険度を下げる製法なんかもあったけな・・・。
『ガキィン!!』
やっぱり全然効かない。
さっき休憩したから、気を失うまで余裕があるだろう。
<相手は固まってるし、
<両手ラリアットで突っ込んで一掃するか?
「うん!」
両手を広げて前に突っ込む。
『~~~~~~!?』
ただそれだけで、例の奴らは一掃された。
俺って最強だな。
一瞬で勝った。
「この島にいるのは、こいつら6人だけみたいだね」
<なんでわかるの?
「普通こう言う人たちって、
仲間に侵入者が来たことを仲間に伝えると思う。
それに、僕たちがこの島に入ってから、
既に1日近く経ってるんだ。
他に仲間がいたら、駆けつけて来てるはずだよ」
<なるほど
数え直す。
やはり6人だけみたいだな。
ひとまず、こいつらが持っている武器を取り上げる。
一人だけM3だが、皆ベネリM4だな。
「あれ?これって・・・」
ヨウエイが、地面に落ちているシェルを見つめる。
まだ発砲されていないプラスチックケースのシェルだな。
要はショットガンの弾だ。
<どうしたんだ?
「これ、もしかしたら・・・」
ヨウエイがシェルを俺の左手首にある、窪みに挿入した。
「あ、やっぱりここ、入るんだ」
すると
『カシャ』
ん?
鎧が動いてシェルを包み込んだ。
「へ?」
『ガチャン』
<え?
弾が、鎧に吸い込まれた!?
あれ?スペックが変化してる。
『鎧inヨウエイ 12ゲージ弾装填 + 左手1/8 + 右手0/8
身長200cm
重さ500.8kg
パンチ力1.2t
キック力2.8t
100m8.7秒
ジャンプ力15m
ヨウエイと鎧が意思疎通可能である
ヨウエイと鎧の直感が統一化される
視力5.5
100m先にある物体の匂いを嗅ぐことが可能
12ゲージ弾
ダブルオーバック(9粒)
有効射程60m
危険射程120m
最大射程200m
弾薬を最適な状態に自動改造
発泡タイミングは鎧が決定権を持つ』
・・・どうやったら撃てるんだよ?
「ヨウエイ?左手を前に出して?」
「ん?こう?」
えーっと・・・撃て!
霊○ってこういう風に撃つって漫画に書いてた。
あれ?だめ?
んー。せい!
蜘蛛男はシューターからこんな感じに糸出してたよね。
『弱虫スパイダー。隠れてないで遊ぼうぜ』
ってセリフがゲームにあったけど、今そんな感じ。
力を込めると弾を入れた場所から、
弾を撃つときに見える光、
所謂『マズルフラッシュ』
が見える。
『ボオォォォン!!』
『キーーーーーーーーン』
「<ああああ!いったああああ!」
耳痛ぇぇぇ!
ヨウエイと声かぶちゃった・・・。
銃ってそうだ。耳栓しないと・・・
<ごめん、ヨウエイ
「あーーー!わかったから・・・」
あ、いや、
嫌がらせするつもりでやったわけじゃないんだ。
本当に。
<と、ともかく、この島探索しよう
「うん。・・・そうだね」
すごくテンションが下がってらっしゃる!
おっと、あそこにあるのはパソコンって物じゃないか?
<ヨウエイ、あそこに行ってくれ。
<で、そこの丸の上に縦の棒が刺さってる様なボタンを押してくれ
「うん」
『バゴン!』
「あれ?」
あ、壊れた。
ま、そうだよね。
パンチ力1.2tがボタン押すと壊れちゃうよね。
<次はもっと優しくね
「う、うん」
そう言って他のPCに向かう。
お、起動した。
時間は・・・なんじゃこりゃ
『2099/12/31』
ふむ、カンストしてる。
つまり・・・どういうこと?
この機械はいつ作られたんだろう?
よくわかんないな・・・
<もういいや、この島出よう!
「え、でも海の中どうやって進むの?
もう少しこれを調べたら、何か方法があるかもしれないよ」
知らないよ!
あーもう!
適当にボタン押しちゃうもんね!
あ、俺が体動かせるわけじゃないんだった・・・。
あれ、でもさっき、ちょっと動かせたような・・・。
俺は冷静になって、今までの出来事を思い出す。
戦闘中は俺の意思でも体を動かせた?
あれが直感の統一なんだろう。
うーん?冷静になるといろいろなことが思い浮かぶ。
さっきKRのWを観たときにも思ったんだが・・・。
なんでヨウエイは、日本語が分かるんだ?
てか、アンヌリカでも日本語だったよな?
アメリカっぽい名前なのに?
まさか?
やっぱり、異世界転生って感じのやつ?
西暦1次2000年代に流行だったやつ?
『転生したら鎧になる』
転生ネタは前にも言ったって?まあ、気にするな。
そんなことより、この世界って魔法とかあるの?
アンヌリカでは普通に、
西暦1次1800年みたいな町並みだったし、
ここは西暦1次2000年みたいな施設だし。
でも、俺の時代みたいに、海が紫だったり空が赤色じゃない。
<あああああーーー!!!意味わかんねえええ!!!!
「うわああぁぁぁ!!」
あ、ごめんヨウエイ。
ん?なんか画面が騒いでるな。
『 警告
海中生物 起動しました』
と画面に表示されます。
次に、この部屋で一番大きなディスプレイが点灯します。
そこに、巨大タコが表示されています。
変な警報が鳴ります。
ヨウエイが驚きます。
後ろの奴らも起きて驚きます。
<なにこれぇ?
「鎧さん?これまずいんじゃ?」
<俺の頭、今オーバーヒート中だから、あれだけど。
<逃げよう
ん?
映像内でタコの足が、何かの壁を破壊した。
よく見ると何かに絡みついてるような・・・。
船?
『ガシャアアン!』
あ、右の方の壁が破壊された。
てかまずくねこれ?
浸水してる。
俺たちが居たのは島じゃなくて船だったのか・・・。
ってなると、あのタコでかい感じだから、
この島の壁を破壊する程度ワケはないだろう・・・。
<ヨウエイ!さっき手首に詰め込んだ筒をあるだけ拾って
<手首に詰め込んで!
「え?手首につめっこんだ・・・あわわ」
慌ててはいるが、行動は正確だな。
肝が座っているのかいないのか・・・
------------------------------------------------------
最大まで弾を詰め込んだ後、
後ろで騒いでた例の生き物たちを拘束から解いた。
すると、ディスプレイの画面を指差して、上に逃げていった。
指の指した方を見ると、水中服の表示があることに気づいた。
地下に降りたら水中服があるらしい。
早速水中服を着ようとするが、浸水が酷くなっている。
<時間がない!俺が水中服を着る!
「わ、わかった!」
急いでいるため、少しおかしな発想になる。
鎧が水中服を着ようとしているが、
冷静になると、無理だとわかる。
あ、
でも着れたわ。
というか、水中服が俺の中に入っている。
先程の、手首にシェルを入れた時と同じような感覚だ。
鎧の隙間部分からに水中服が格納され、俺の・・・
というか、鎧の中に水中服が展開される。
まさか!
スペックを確認する。
『鎧inヨウエイ 水中専用 12ゲージ弾装填
左手8/8 + 右手8/8
身長200cm
重さ500.8kg
パンチ力6.1t
キック力10.8t
水中ジャンプ力1m
水中移動速度20ノット/36km
ヨウエイと鎧が意思疎通可能である
ヨウエイと鎧の直感が統一化される
水中でも、地上と同じ視界を確保
水中視力5.5
12ゲージ弾
ダブルオーバック(9粒)
有効射程60m
危険射程120m
最大射程200m
弾薬を最適な状態に自動改造
発泡タイミングは鎧が決定権を持つ』
めっちゃ強!
パンチ力が5倍近くに!
体全身が水に浸かっても、全然苦にならないし。
これなら勝てる。
「鎧さん・・・駄目だ!」
<え?勝てる未来しか見えない。
<鎧の中に水も浸水してないし。
<俺たちのパンチ力6.1tだって
「・・・」
気がつくと、俺達の体は完全に水の中まで浸かっている。
だが、鎧の中には全く水が入っていない。
ヨウエイが無言で、壁にパンチした。
『ガツン』
あれ?
威力半減してる?
もっと弱いか?
俺の感覚的には多分、
地上でパンチ放った時と威力があんまり変わんない。
そうか、水中ではパンチ力弱くなるじゃん!
じゃあ、実質今までと変わらないのか・・・。
「ともかく、あのタコ倒そう?」
<えー。あんまり関わりたくない
「僕たちが出したんだから、責任取らなきゃ」
<はいよ
ま、ヨウエイが言う事は正しいし、頑張りますか。
タコに向かって飛ぶように泳ぎながら、
勝つ方法を模索する俺たちだった。