表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/39

14.最初の町の最初

間違って土曜日に更新してしまいました。

只今(7/14午前11:28)気づきました。

日曜日更新と表示しながら、今日は土曜日でした。

ずっと日曜日だと思い込んでおりました。

大変申し訳ございませんでした。

14.最初の町の最初


「マリさん! ここが初めの町です!」

森の終着点、クナの高い声が初めて来る町に響く。

「久しぶりにここに来たわね」

「クラナは森の外に出なさすぎなのよ」

「この町はな、金がないことで有名なんじゃ」

俺の隣に立っていたファルシスさんが言う。

「金が……ないことで有名……?」

「ああ、わしらが通ってきたでかい森のおかげで食料は足りておるし、家は木で作ればいいし、町の人々は皆、心優しい者ばかりなので、争いは少なく、金などなくとも問題はなかったんじゃ」

おじいちゃん物知り。

「へー」

たしかに、おじいちゃんの言ったとおり、多くの建物はクラシックな感じで昔ながらの建築様式ということが見て分かった。

それに加え、レンガ造りの建物に、整備された道、町を横切る小川、中世のヨーロッパを思わせるような雰囲気の町だ。

大通りを歩く人々の賑やかな様子を見ると、この町の活発さがよく伝わってきた。

一言でいうと、おしゃれでいい街だ。


「クナ、称号を集めるったってまずどこに行けばいいんだ?」

俺たち女神とおっさん(魔王)と白いのとクラナ(かわいい)は世界征服のために森の奥にある家を出てきた。

世界征服のために、この世で最もツエー奴を全員とっちめる、という大人気ジャンプ漫画のような目標は決まったが、決まっただけで具体的に何をすればいいのかわからない。

俺は魔法の修行のつもりで旅に出てきたんだけどな……。


「まず、倒すべき敵は残り3人です。 名前は知りませんが、1人はこの町のどこかにいるようです。ちなみにあと2人は、国王とよくわかんない人です」

「国王?」

「はい」

「国王なんていたんだ」

「いますよ」

「その国王を倒すの?」

「はい!」

「そっかぁ」

なんかもう驚かなきなってきた。

しかしもう一人、

「よくわかんない人、とは?」

「消息不明です」

「消息不明?」

「神である私のなんでもレーダーに映りません」

なんでもレーダーはこの世のものなら何でも場所や形、その他もろもろの情報がわかってしまう、というクナのチート能力の一つだ。

この世のものはすべてクナに筒抜けなのである。

プライバシーもくそったれもあったもんじゃないね。

ちなみになくしたケータイを見つけてもらうのに、なんでもレーダー使わせていただきました、ありがとうございました。


「うーん、じゃあ、消息不明は置いといて、まずはこの町にいる魔法使いに戦いを挑むのか?」

「お兄ちゃん何言ってんの?」

「え?」

至極まっとうなことを言ったつもりだったのだが、何故かクラナに疑念を持たれてしまった。

世界征服の時点でまっとうなことなど一つもないような気もする。

「違うのか?」

「そんな、戦いなんて挑むわけないでしょ」

「え?」

妹は鼻で笑うように戦いは挑まないと宣言した。

「ここの町で適当に騒ぎを起こして、のこのこやってきた魔法使いに奇襲攻撃するのよ!!」

「まじか」

「当たり前っです! できるだけ早めに殲滅しますよ!」

クナもノリノリだ。

俺的には普通に魔法使いさんが可哀そうで乗り気じゃないんだけどな……。



「じゃあ早速ひと騒ぎ起こしますか!!」

「一狩り行きますか!!みたいに言うな!」

するとなぜかクラナが床に寝っ転がり始めた。

「何やってんだ?」

次にソラとクナが仰向けで寝ているクラナの隣に座る。

「?」

疑問は積もるばかり。


刹那、二人は絶望したような顔で叫び始める。

(ソラ)「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

(クナ)「くらなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

(俺)「お、おい、お前ら、なにして」

謎の茶番が始まった。

(ファルシス)「むむ!これは事件じゃぞ!! お嬢さん、どうしたんだい?」

そう言っておじいちゃんはクナの手を握ろうとする。

クナはそれをパシッとはねのけ真顔に戻った。

(クナ)「さわらないで」

(ファルシス)「あ、はい」

すると、叫び声を聞いた町の人々が集まってきた。

(町の人)「なんだ、なんだ」

また、真顔だったクナが絶望フェイスに戻って叫びだす。

(クナ)「クラナちゃんが犯されてしまったあああああああああああああああ!!」

(俺)「は?」

(ファルシス)「な、なんだって、それは大変だ!!いったい誰に犯されてしまったんだい!?」

(俺)「お、お前ら、人も集まってき」

(ソラ)「そこの中途半端にイケメンの奴にレイプされてしまったあああああああああああああああああああああああ!!」

そういい、ソラは俺のほうを指さす。

まあ、俺は中途半端なイケメンじゃなくてガチのイケなんで?きっと俺じゃないそうだね、きっとそうだよね!

(ファルシス)「な、何―! そこの少年! 君がこの少女をレ●プしたのか!」

するとファルシスさんは俺のほうを見てきた。

何見てんだ、このおっさん。口元にやけてんぞ。

(町の人)「あ、あの少年が!?」「あんなにかわいらしい子を!?」「許せない!」

町の人も俺に目を向ける……( ^ω^)え?

(ファルシス)「どんなふうに犯されてしまったんだい!?」

(ソラ)「突然現れたそこの男がクラナを押し倒し、ズボンを脱いだと思えばクラナの下着をものすごい勢いで引きはがし、荒ぶる聖剣でクラナのあんなとこやこんなとこを……わああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!……私なんだか血行が良くなってきましたよ……」

(俺)「ちょ、お前何言って」

(クナ)「そのぉ、実は私も犯されました……」

(俺)「はあ!?」

(クナ)「突然部屋に押し掛けてきたクナさんが私にコクったかと思えば服を引っぺがされてしまい……」

町の人の俺への視線がますます冷たくなっていく。

(俺)「お、おいお前ら、そんな悪ふざけは早くやめろ」

(クナ)「そのまま私は床に押し倒され、クナさんに二人の間の空間を押しつぶされてしまいます。クナさんの左手が私の腰に回され、右手が右の胸の置かれます。ピアノを奏でるようにリズムよく、正確に私の胸の感じやすい所をもまれた私は、もうそれだけで気持ちよくなっちゃって、でもクナさんは容赦なく私を攻め続けます。生暖かい私の吐息の排出口に唇で蓋をし、腰にあった左手はいつの間にか私の下の排出口へと……、ひゃん!」

(俺)「わああああああああああああああああああああああ!!!やめろ!!やめろ!!」

何がしたいんだこいつらは!?

(クラナ)「ちょっと! お兄ちゃんがあんたにそんなことするわけないでしょ!?」

(ソラ)「ちょっと、ちょっと、クラナはしゃべっちゃいけませんよ!(小声)」

(クナ)「そうです、クラナばっかマリさんに犯されてずるいです!」

(クラナ)「は、はぁ!? わ、私は別にお兄ちゃんに犯されたってなんにもうれしくないんだけど!!」

(クナ)「いいなー私もマリさんにレ●プさーれーたーいー!」

(ソラ)「ほら、黙ってください、クラナは後で私がめちゃくちゃに犯しまくってあげます」

(クラナ)「はあ!?なんで私があんたに、その……お、犯されなきゃ……いけないの!?」

(ソラ)「はぁ、はぁ、さっきの女神さまのお話を聞いていたら私なんだか変な気持ちに……んっ!!ああ!!クラナ!!」

するとソラはクラナに対して床ドンのような体制をとる。

(ソラ)「ク、クラナぁあ~、私、我慢できないみたい……!!」

(クラナ)「へ?ちょ、ソラ?顔をこっちに近づけないで!! ちょっと!」

(クナ)「ヒューヒューお暑いですね!! ソラちゃん、クラナはここが弱いんですよ」

(ソラ)「へ、へぇ~、ハアハア、クラナはここが、クラナちゃんハアハア」

(クラナ)「きゃっ!! ソ、ソラ!!どこ触ってんのよ!!」

(ソラ)「ク、クラナちゃんの脇ハアハア……!!」

(クラナ)「きゃ、きゃあ!! や、やめ!!」

(ソラ)「お、エロイ顔しやがって、もっとやってほしいんだろ?ここがお好みなんだろ……?」

(クナ)「えっろ」

(ファルシス)「(みないみない)」

(クラナ)「や、やぁ!ひゃめてぇ!」

脇をくすぐられるクラナは少し涙目である。

お兄ちゃんもなんか変な気持ちに……平常心平常心、見ないようにしよう。


チラッ……えrrrrrrr


(ソラ)「そんな顔したら止まんなくなっちゃうよクラナちゃん!!」

(クラナ)「や、やめっ……!!」


(??)「やめろ!!」


ん!?誰!?




(14.最初の町の最初 了)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ