桜舞う蒼い空の下で
かけられた声も 向けられた視線も
それが悲しいモノでも たとえ嬉しいモノでも
君はソレ等を背負って 先に進む道を行く
積み上げられた重みが とてつも無い負荷を掛けると言うのに
夢を見た僕らは 闇雲に前へと踏み出し
無理矢理に伸ばした掌には ニセモノだけしか握り締められなくて
何時しか夢は薄れ
虚ろなその目には 靄だけが写る
今──、サヨナラの時期は来たれり 別れを告げるその時季が
俯く僕から溢れたミズタマに 優しく微笑む君の頬を流れるシズクが写っていて
今──、別れのトキは来たれり 桜の降るコノ道に 君と交わした約束の証だけを残して
ある日君は呟いた 別れを惜しむ僕に対って
夢見る人も 夢を忘れた人も、
先駆ける人も 取り残された人も、
優しい光が そっと導いてくれると
「ありがとう」って云える この世界がある
君と交わした約束の場所で
変われぬボクと 大人びた君が
また巡り会える
──そんな日が 来ると願って
今日も僕は コノ蒼い空に対って、腕を伸ばす
最後までお読みいただきありがとうございました。
何とも言えない作品だったとは思いますが、何かを読み取っていただけたのでしたら嬉しい限りです。
この言葉たちで、皆様にどんな形であれ、少しでも勇気を届けられればと思います。
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