死んで目を開けたら赤ちゃんだった私の気持ちがわかるかい?
〜プロローグ〜
どうもこんにちは。私は川嶋空木でした。
今日で25になるはずでした。
はい。過去形です。はい、死にました。
まあ私も人生に飽きてきたから死ぬってなって喜んだんですよ。
死後の世界が分かる!みたいな感じで。
そしたらなんか目の前に河があって。
空からおっさんがダイナミック土下座してきたんです。
笑えますよね。ダ〇ブル〇ア先生にそっくりだったんです。髭が。
で、なんか話ついたと思ったらいきなり穴に落とされて。
目を開けたら見たことない天井で。甘ったるい声で言われました
「ろっちゃん元気でちゅかー?」
って。イラってして殴ろうかと考えたんです。
動かないんですね。これが。
普通に泣きました。おぎゃーって赤ちゃんみたいに。
その時私は確信したんですね。
「あっ、これ転生しちゃった系だ」
って。私は可哀想なことに彼氏いない歴=年齢で、シングルマザーでそれで小学校の頃に他界しちゃったんですね。趣味がラノベやらファンタジー系やらの小説を読み荒らすことだったんです。
そんなありきたりな設定の空木ちゃん。こちらの世界ではロフィ・イグナルスっていう普通の平民らしいです。
なんか、これからの人生一難去ってまた一難のような気が。