私は今日も走る
走ります
走った
とにかく走った
風を肌で感じた
風景がどんどんと流れていった
歩いている人をどんどん抜かしていった
けど、雲は変わらなかった
いつもいつの間にかどこかにいっている雲が今はどこにもいかなかった
雲を抜かそうと、もっと速く走った
でも変わらなかった
もっと早く走った
雲がやっと動いた
でも私が抜かしたのではない
雲が私を抜き去ったのだ
敗北感だけが残った
そして私は止まった
肩を上下に揺らし、空気を勢いよく肺にいれ、吐き出した
汗が一気に流れ始めた
服がビッチョリと濡れた
そして風が吹いた
とても寒く感じた
雨が降ってきた
体中濡れた
もっと寒く感じると思った
でも汗で濡れたときより寒く感じなかった
不思議だった
そして私はまた走り始めた
先ほどのつらさは残っていなかった
それよりもとても気持ちよく感じた
地面が濡れて滑りやすくなった
風がまた吹いた
雨粒が容赦なく私に降り注いできた
いつもは気持ち悪く感じる雨が今は気持ちよかった
私は走る
今日も走る
走るのはつらい
でも気持ちいい
走り終えたときの達成感
走っているときの周りの風景
いつもとは何かが違うと感じる
私のことを応援してくれてるようにも感じる
だから私は今日も走る
つらいときも泣きたくなったときも
走れば全てがちっぽけな事に感じるから
……
走りました(*´ー`*)