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夢の通ひ路  作者: 江南
5/10

退寮と挨拶_1

「久我。お前、連休取れるか?」

「…なんだいきなり。シフトは基本的にひと月前の申告制だ、今からすぐに、とはいかない。身内の葬儀でもない限りな」

「……んじゃ、独りで行くか」

「だから、なんの話だ?」

「寮を、引き払いに行かにゃならんから」

「分かった、近いうちに休みをもぎ取る。お前絡みで休みなしだったしな。1週間以内にどうにかする。悪いが、日程が決まるまでチケットの確保は待ってくれ」

「い…いやいや、予約は別にいつでもいいんだけどもよ。休みホントに取れんのかよ?」

「取ると言ったら取るに決まってるだろうが。舐めてんのかお前」

「…はいそうですねそーですね。できれば2泊3日を希望します」

「了解。だが、2泊3日ということは、寮以外にもなにかあるのか?」

「そりゃやっぱ、最低でも富良野に顔出さんわけにはいかんだろがよ」

「ああ、まぁ確かにな。俺もいきなり無理言ったし、挨拶したい」

「や、それは俺のことなんだし、俺がするからいいとして」

「ともかく、寮の片付けが1日、終わったら富良野で1日、ということか?」

「他にどっか行きたいとこあるなら、クルマ処分する前に日程組むけど。旭川近辺なら伯父さんが連れてってくれるだろうし」

「あっちはもう雪が積もってるだろ? 無理を言う気はない。てかクルマ処分するのか?」

「ココにいるならお前のクルマあるし、どうにでもなるだろ。むしろもう一台分の駐車料金を考えたくねぇよ」

「ま、ごもっとも」

「てなワケなんで、そっちの日程決められたら教えてくれ。それ次第で、むこうに連絡入れるから」

「それも了解。休みも1週間以内にはねじ込んでやる」

「…お前、まだ若手の部類とか言ってなかったか? そんな豪腕……」

「だから、俺を舐めてんのか?」

「違いますすいませんよろしくお願いします」

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