01 薄明かりの部屋で
初めての投稿。文才はありません。
いろいろ未定です。
・・・・・・
・・・
ゆっくりと意識が浮上してくる・・・
目を開くと
ぼんやりと明かりが見える。
体を起こそうとするが、体がだるくて起き上がる気になれない。
次第にピントが合ってくる。
古びた電灯、だろうか?
かなり頼りない。今にも消えそうといった感じである。
さて、意識もはっきりしてきた。
ここで大きな疑問がある。
そう。
ここはどこか?ということである。
気が付くと知らない部屋で眠っていた(気絶していたのかもしれない)。
こんなことになるって何があったのだろうか?
全く思い当たることがない。
とは言っても、記憶が全くないとかそういうことではないのだが。
思い出してみよう、そう思ったところで声がした。
「うっ、うぅ・・・」
「うわっ」
びっくりした。思わず声を出してしまった。
良かった(良くないかもしれないが)。
他にも誰かいるのか。
正直なところ少し心細かったのだ。
振り向くと
白かった。
「へっ?・・・うわぁっ!」
慌てて転がった。
ドゴンッ
勢い良く壁にぶつかる。
こんなよくわからない状況の中で
少し、本当に少しだけだが。
ラッキーとか思ってしまった。
不謹慎だ。
「何考えてんだ、俺は!」
「あの、大丈夫ですか?」
・・・あれ?この声は
改めて、やや慎重に振り向くと
やはり、知った顔があった。
「あ、いや・・・その・・ごんなさいっ!」
謝った。
さっきまで誤魔化そうとも思っていたのだが、
無理だった。
何となく、この人に嘘を言いたくはない。
美人だからとかではない。決して違う。
俺にとって彼女は貴重な存在だ。
そんな人が心配そうにこちらを見つめているのだ。
嘘なんかつけない。
知り合いでなかったとしたら?
誤魔化すべきだったと思う。
どう考えてもこの状況では
悪影響だっただろう。
「あれ?名島君?
なんで謝ってるの?」
「ええと、さっきまで俺も高月さんの隣で気を失ってて、
それで振り向いた時にその・・・見えてしまって・・・」
指で示しながら、そう言った。
はっきりは言えなかった。
少し頬を赤らめ(暗いので気のせいかもしれない)不機嫌そうな顔をされた。
まあ、当然だ。
「わざとじゃないんだよね?」
「はい・・・それは勿論」
「・・・今回限り許す。こんな状況だし・・・」
「・・・本当にすみません」
「・・・それで私たちどうなったの?」
流石、切り替えが早い。
本当に今のことは水に流してくれるようだ。
人間が出来ている。
それに比べて俺ときたら・・・
いけない。
相手がせっかく許してくれたのだ。
悩むより先にやるべきことがある。
切り替えよう。反省は後だ。
色々あって、忘れていたがそれを思い出そうとしていたのだった。
不安そうに聞いてくるが、俺も首を傾げることしかできない。
「何があったか整理してみよう」
「そうだね、そうしよう」
そう、今できるのはそれくらいだ。
え?周囲を調べたりとかあるだろって?
無理を言っちゃいけない。
まだ起き上がれないんだぜ?